如何なる場合も利用者から金品の授受はイケナイのだが・・・

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ショートステイは基本的に自宅で生活している高齢者が
一時的に入所する場所なので自立度の高い利用者が多い。
手先が器用で手芸なんかが趣味のおばあちゃんもいて
入所して来た時に家で作ったものを持って来られたりする。
ある時、女性利用者が
家でこれ作ってきたんや。アンタにあげるわ
と言って上の画像にある手芸で作ったストラップのような物を手渡してきた。
「そうなんですかぁ。相変わらずマメですねえ。」
と言って受け取って良く見てみると
このストラップの中心には5円玉が入っていた。
こ、これは・・・金品の授受になってしまうのでは!?
如何なる場合も介護職たるもの社会通念上、
倫理的に利用者から金品を授受してはイケナイ
のだ!
しかし、「これは金品の授受になるので受け取れません」
と言ったら、このおばあちゃんは折角あげようと思って作ってきたのに
悲しませる事になるのではないか?
と内心、様々な葛藤が始まった。
おばあちゃんにしてみれば、たかが5円で
金品をあげようとは思っていないだろうし
ただ喜んで貰いたかっただけだろう。
しかし例え1円たりとも受け取ってはならぬという
倫理的なアンテナがビュンビュン動く。
1000円や1万円ならキッパリ『受け取れない』と言うだろう。
しかしこれは明らかに手芸という『気持ち』なのだ。
『気持ち』や『思い』や『訴え』を受け止めるのが
介護職たる使命ではないか。

いや、しかし5円と言えどもお金に違いない。
(嗚呼、どうしよう、どうしよう・・・。)
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『受け取る』べきか『受け取らざる』べきか。
ほんの1分足らずの時間で私はそれだけ葛藤した。
目の前のおばあちゃんは笑顔で満足そうな顔で
『ご縁(5円)がありますように^^』
と言った。
私は腹を決めた。
『ありがとう^^』
と言ってその5円ストラップを受け取った。
そして自分の財布から5円を出し
そのおばあちゃんに渡した。
『ボクからもご縁(5円)がありますように^^』
と言うと
『へっ?お返しはいらんよ』
とそのおばあちゃんは言ったが
『まぁそう言わずに二重のご縁(5円)があるように。
またこの5円でこれ(ストラップ)を作って〇〇さんにもっともっと良いご縁がありますように^^』
と言うと
『アンタはほんま上手い事言うなぁ』
と言って受け取ってくれた。
私は5円は受け取ったが5円を返したので
これは授受では無く両替だ。
ご縁も受け取ってご縁も返したので
そのおばあちゃんも満足(したはず)だ。
これでWin-Win(ウィン・ウィン)の関係になれた。


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