介護職が愚痴や弱音を吐ける場所をつくるというリスク管理方法

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社会福祉士及び介護福祉士法という法律に
下記の条項がある。

社会福祉士及び介護福祉士法
(信用失墜行為の禁止)
第四十五条  社会福祉士又は介護福祉士は、社会福祉士又は介護福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。
(秘密保持義務)
第四十六条  社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなつた後においても、同様とする。
第五章 罰則
第五十条  第四十六条の規定に違反した者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
2  前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

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介護福祉士たるものは、
秘密を保持し(守秘義務)、
信用を傷つけるような行為はしてはならない(信用失墜行為の禁止)のだ。
この条項に違反すれば罰則まである。
例え家族だろうと親友だろうと
愚痴や弱音を吐いたとしても信用を傷つけたり
秘密を漏らしたりしてはイケナイのだ。
そうなってくると介護職は
愚痴や弱音を吐くのも困難になってくる。
利用者又は会社に不満がある、ストレスがある。
しんどい、心が折れそうだ、という場合でも
その具体的内容を第三者に吐露してしまうと
上記条項に違反してしまう可能性があるのだ。
なんともガンジガラメだろうか。
罰則までつけて名称独占のしがない介護福祉士を
見えない手かせ足かせで縛り
息継ぎやガス抜きさえ良しとしないのだから
それだけの存在価値と社会的地位と対価を与えるべきではないだろうか。
もちろん、ベラベラと知りえた情報を第三者へ漏洩させることや
信用を失墜させる行為は宜しくない。
しかし介護福祉士個々の抱えるストレスや不安や欺瞞は
どこでどう処理されるべきなのか。
特に中小規模の事業所では
経営者や理事のワンマン経営が目立つ。
ワンマンが理にかなっていれば誰も文句はないのだが、
ワンマンが故に風通しが悪く
あたかもヒトラーのような独裁運営になってはいないだろうか。
それを声高に叫ぶと上記の法律を盾に
労働者としての生命を奪われることにもなりかねない。
公益性を持って正当に適正な判断を下すのは力の強い者、
権力を持っている者が掌握してしまっている。
これは正しい民主主義と言えないのではないか。
公務員や医療職や弁護士等の顧客の個人情報やプライバシーを扱う職業にも同じような法律があるが、そういう職業の人たちは業務独占の資格であり、社会的地位も確立されており、それに見合った対価と将来性が用意されている。
介護職、名称独占の資格者にはどんな対価と将来性が用意されているのだろうか。
もっと物事を突き詰めて考えていく事が必要だろう。
何故、介護職が不足しているのか。
何故、中堅の職員が辞めていくのか。
何故、職員の目が死んでいるのか。

職場でも利用者や人間関係にリスクを抱え
己の生活や将来にもリスクを抱え
それを口に出すことも憚れるのだとしたら
それは奴隷か召使いの類だろう。
国や行政、自治体、事業所が
介護職が愚痴や弱音を吐ける場所をつくるだけでも
介護職の抱える多岐に渡るリスクは軽減されるだろう。
臭いものに蓋をする時代は終わろうとしている。
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