介護業界の日進月歩『自己覚知』という境地

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介護業界というものは、昔は
『奉仕の心』
『ボランティアの精神』
『私見を持たず平等に慈悲の心で』
『仏や菩薩のような境涯で』
という精神論が主流でした。
一部の事業所では未だこういう理念の所もありますが。
あ、私の働いてる介護施設も未だこういう昔気質の理念です(笑)
しかしながら、介護業界は日進月歩を遂げ
最近は『自己覚知』の必要性が言われています。

自己覚知(じこかくち)
援助をする人が、援助を受ける人に対して偏見などの先入観や思い込みなどを持って、援助をしないように、自分自身の考え方などをしっかりと考え、理解しておくこと。

わかりづらいのでもっと嚙み砕いて説明すると
『自分の性格や考え方や価値観などがどういうものなのかを
理解した上で介護にあたることによって正しい介護が出来ますよ』
ということです。
つまり、
我々介護者は神でも仏でも菩薩でもなく
一端の人間なのだから色々な考え方や価値観を持っています。

これは至極当然のことです。
だから、その上でそういう自分を理解した上で
介護をすることによって偏った介護をしないようにしましょう
ということなのです。
誰だって好きな利用者、苦手な利用者があるかと思いますが、
『苦手な利用者』のことを何故苦手なのか。
『不潔だから』
『わがままだから』
『話が長いから』
理由は様々あるかとは思いますが、
それを分析すると
『自分は不潔な人が苦手なんだな』
『自分はわがままな人が苦手なんだな』
『自分は話が長い人が苦手なんだな』
ということがわかります。
自分の苦手意識がわかった上でケアをすると
『苦手だけど適切なケアをしなければ』
『こうしたら苦手意識を軽減できるんじゃないかな』
という分析に基づいたケアが実施できるようになります。
また、自分の価値観について例えば
『私は自分の布団のシーツは3日に1回は洗濯する』
という価値観を持っていると
布団のシーツの洗濯は月に1回で十分
と考える利用者に対して
『月に1回はあり得ない、不潔』
『せめて1週間に1回だろ』
と沸々と感情が湧き上がってくるかと思います。
でも、その利用者の価値観は
『シーツの洗濯は月1回』であり
アナタの価値観を押し付けてはいけません。
しかしそれは衛生的にどうなの?
っていうことになり、チームで検討すべきことですよね。
『自分はこう思うけど人は違う』
それを理解した上で
偏見や先入観や思い込みでケアをせず、
自分を知った上で適切、適正なケアをしましょう
ということなのです。
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介護現場でイラっとしたり
沸々と腹の奥底からどす黒い暗黒の何かが湧き上がってきたとしても
『自分はこういう時に暗黒の何かが湧き上がってくるんだな』
ということを理解した上で感情をコントロールしながら
ケアをしていきましょう。
タイトルに『介護業界の日進月歩』と書きました。
やっと介護業界も無作為で耳触りの良い
『奉仕』だとか『菩薩行』という名のもとに
労働者をタダ同然の安い給料と不遇の環境に追いやる奴隷的なやり方を改め
介護職員を一人の人間として認識し始めたと感じたからです。


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