老老介護は介護施設にも及んでいる

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老老介護はもはや社会問題になっている。

老老介護(ろうろうかいご)、あるいは老老看護(ろうろうかんご)とは、家庭の事情などにより高齢者が高齢者の介護をせざるをえない状況のことで、日本のような高齢化社会を形成している国家ではしばしばみられるケースである。
60代を超えた高齢の夫婦や親子・兄弟間において、配偶者が相手の介護を・子供が親(義理の両親の例を含む)の介護を・兄弟姉妹が相手を介護をする、などの様々なケースがある。
一般的に、介護する側に生活資金や要介護者の世話を行う時間に余裕が無いケースが少なくなく、介護する側が介護疲れで入院するなど共倒れする危険性や、ときには殺人事件や心中・自殺にも至る例があり、21世紀以降は大きな社会問題となっている。
引用元:ウィキペディア

つまり、簡単に言えば
高齢者が高齢者を介護することだ。
家庭、自宅での介護の限界、
働きに出られず生活資金が不足したり
介護している側が体調を崩したり心身に異常をきたしたり
いつ終わると知れぬ介護の闇に人生が飲み込まれてしまうのである。
育児は6歳~7歳になれば小学校に入学するのは確定している。
それまでにも託児所を利用したり
保育園や幼稚園の利用もできる。
(待機児童の問題もあるようですが)
その後は中学、高校と進み
20歳で成人である。
介護と違い先が見えるので計画も立てやすい。
一方、介護は育児と違い先が見えない。
明日終わるかもしれないし
あと10年20年続くかもしれない。
終末期の人間の生命に関わることなので
誰も断定はできない。
この背景には
我が国の平均寿命が延びたことにより
介護される高齢者の年齢が80歳代や90歳代は当たり前となり
そういった年代の方々の子供やお嫁さんは
60歳代や70歳代となるため、
70歳のおばあさんが90歳のおばあさんを介護しているのである。
こういった社会問題解決のために
・介護離職を防ぐための政策
・介護サービスの利用
・地域包括ケア会議
等々の試みが行われている。
こういった家庭での老老介護の問題は取り上げられるが、
ジワジワと深刻化してきているのが介護施設での老々介護化だ。
介護職員の高齢化が進んでいるのである。
この背景には
①介護の仕事がブラック業界であるという事実
②ブラック業界であるということが世間に周知されてしまったこと
③人材不足により50代60代の人にも広く門戸を広げている
④既に働いている年配の介護職員は先(年金)が見えているので今更辞めない
ということが挙げられる。
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①について
当ブログの説明文にもあるように
介護業界は3Kどころか10K以上はあります。
10Kの更なる詳細は当ブログの
今まで(そしてこれからの)記事を読んで頂ければ
理解して貰えるかと思います。
そんなブラックな業界に夢と希望を持った新卒者や
家庭を支えていかねばならない働き盛りの人が
喜んで飛び込んでは来ない業界なのです。
いえ、中には介護の仕事に興味と夢と希望を持って
社会貢献のために飛び込んで来る若者もいることでしょう。
しかし大半は理想と現実のギャップと
排他的で隠蔽体質な現場と
職場でのあまりにも酷い自分への扱いに
心が折れ、夢破れ、砕け散ってしまうのです。

②について
介護業界はブラックだという真実・事実が最近では報道されたり
インターネット上で発言できる時代になってきました。
そうして世間の人々も
『安月給で下の世話をするご苦労さんな仕事』
『安月給で人の命を預かる絶対やりたくない仕事』

という意識が埋め込まれました。
こうなってくると良い人材、働き盛りの人材は
到底集まることはないでしょう。
③について
上記理由の為、良い人材、働き盛りの若い人材は来ません。
というか、どちらかというとそういう人達は辞めていきます。
自分の将来に不安しかないからです。
そうなると、人材不足となり
介護事業所も贅沢は言っていられなくなります。
50代や60代の人も応募があればどんどん面接し採用していきます。
辞められては困るので50代で入社しても正社員にします。
当然、若い世代の20代や30代もいるのですが、
50代60代の人は若い人に比べて
パソコンや書類系の仕事が苦手だったり
『腰が痛くて重いものが持てない』
と言って利用者の移乗介助を避けたり
『持病があるので夜勤はあまりできない』
と言って夜勤の回数が少なかったりします。
そういったしわ寄せが若い世代にいきます。
若い世代は不公平感を感じ
特別給料を多く貰ってるわけではないので
辞めたくなりますよね。

こうして若い世代は辞めていき
年配の介護職が残るおかしな仕組みです。
④について
既に働いている年配の介護職員は
定年・年金受給が間近です。

今更辞めて転職したり
あと3年5年待てば手に入る年金生活を
あえて棒に振るほど馬鹿ではありません。
今の団塊の世代とその少し下の世代の人は
今までの支払い年数にもよりますが
厚生年金はそこそこ貰えます。
下手をすれば介護職員のお給料より同等か上かもしれません。
そうなると、どんなにブラックだろうと
辞める理由にはなりません。
体に少々ガタはきているかもしれませんが、
負担の大きい業務は若い世代にやってもらえばいいのです。
以上の理由により
介護業界は老老介護へ突入しようとしています。
しかし、家庭での老老介護と違う点は

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介護施設の老老介護は若い世代が支えている

という点です。
業界自体、元々ブラックなのに
利用者でも無い年配の職員を支えることは
更なる負担を抱え込み
人材不足を呼び
悪循環の何物でもないと感じます。


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コメント

  1. もこ より:

    私も50代で正社員ですが、夜勤は月に7~8回は行ってます。
    正直、体はあちこち痛いです。
    特に首、肩がパンパンで痛みで辛い。寝起きが一番痛くて辛い。
    昨年より骨盤矯正&マッサージに通ってます。
    そんなにしんどくても休まないし、移乗だってやってます。
    ちゃんとやってる職員もいますので…。
    確かに、体重が重い人の移乗は出来ないという50代60代もいます。
    また、肩を痛めて「記録業務」しかしない職員もいます。
    凄く不幸平です。

  2. 山嵐 より:

    >もこさん
    こんばんは^^
    コメント頂きありがとうございます。
    そして日々の業務お疲れ様です。
    夜勤月7~8回はなかなか多いですね><
    全ての業務をやっている(できる)職員と
    そうでない職員の業務負担や体の負担は違うのに
    お給料が一緒だと不公平を感じますしやっている方は
    モチベーションも上がりませんよね。
    体が資本の仕事ですから尚更です。
    特定の職員にだけ業務負担が行かないような事業所側の配慮が必要だと思います。
    しかし人手不足でそういった配慮まで手が回らず悪循環に陥っている現状かと思います。
    とにもかくにも、体が潰れてしまっては仕事が出来なくなってしまいますので、無理をなさらぬようご自愛下さいませ。