利用者への良くない対応は感染する

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どの事業所(特に施設)にも
『感染症対策委員会』
のようなものが存在するかとは思います。
特に冬場はインフルエンザやノロウィルス等が
猛威を振るいますし
他にも疥癬とか緑膿菌とか感染の可能性がある事象について
感染をしないよう、拡大しないように
対応・対策していく事業所内の委員会になります。
そういった『感染』に関するウィルスだとか菌は
目に見えないことが多いですが、
私が今回言いたいのは

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『職員の利用者への対応』も感染する

ということです。
そしてこれも感染経路は目には見えませんが
態度や対応として目にしますし、
音や声として耳にも入ります。

つまり、態度や対応の悪い職員がいると
それに同調して同じような対応をする職員が出てきます。
これは感染です。
当然、その対象となる利用者も問題行動がある場合が多いです。
介護施設には多動であったり、
暴力的であったり、
他者のものを盗ったりする利用者がいます。
そういう利用者にも介護士は
平等に適切に感情的にならず落ち着いて対応することが求められます。
我々も神や仏ではなく人間なのですから
当然、内心や腹の中は穏やかでない場合が多いでしょう。
そういう自分をわかった上で介護するのが
自己覚知』という援助技術なのですが、
事前に知識として頭で考える時と
直に現場で直面している時では
建前ばかりではいられない
と思う時もあるでしょう。
自己覚知に関する記事は→『介護業界の日進月歩『自己覚知』という境地
そうするとついつい
「もう!いい加減にして下さい」
「何回言えばわかるんですか」
「もう知りません」
等の発言が出てしまうことがあります。
良くない発言なのですが、
これが続くとそういう態度や対応が
当たり前の環境になってしまいます。

『当たり前の環境』になれば
その対応は他の職員へ感染します。

同じような態度や発言をする職員が
1人2人・・・と増えていく可能性があります。
その場面で
「そういう言い方や態度は良くないよ」
「気をつけようね」
と言える人がいれば感染防止になるのですが、
問題はそう言うべき立場の人です。
現場も知らない上司や他職種の人の場合
だったらお前が介護してみろよ
そう思うならもっと職員増やせよ
という新たな負の感情が出てきてしまいます。
そもそもそういう態度を取る人や感染してしまう人は
『介護職が向いていない』
という意見もあるでしょうが、
介護職が『向いている人』と『続けられる人』は別問題
の記事で書いたように
『向いているから続けられる』業界ではないのです。
感染源は
良くない態度や対応をしてしまう人ではなく
そういう人を出してしまう職場環境にあります。
当然、『人』の問題もあります。
職員の知識や資質の問題。
その人本来の性格や性質の問題。
しかし、職員として雇い入れたからには
一人ひとりの職員を教育し知識や技術を教えこみ
適切な休憩と休暇を与え
無理のないシフトを組み
職責に見合った給料と賞与を与え
人間らしい労働が出来る環境を整備することが
事業所としての使命ではないでしょうか。

そういった問題は本来は労働組合が担っています。
しかしまだまだ排他的な介護業界には
労働組合を持っている事業所はごくわずかです。
その本質には、
ワンマン経営を邪魔されたくない
という思惑があるのではないでしょうか。
私の事業所でも
以前、労働組合を作ろうとした職員が
会社からの圧力で辞めさせられたという話を
聞いたことがあります。
労働組合を組織する権利は当然あるのですが、
未だに無言の圧力だとか
権力を笠に着た陰湿で排他的な
きな臭い弱いものいじめは存在しています。
そういう前例があると
再び労働組合を結成しようと思う人は
声を上げづらくなります。

負の連鎖や
暗黒の陰湿隠蔽排他的体質のバリアが
まだまだ介護業界を覆っているのです。

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