介護施設には泥棒もいた

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今から4~5年ほど前の日中に、
私の勤務する介護施設に2~3人の警察官が
ドドドっ
という音を立てながら入ってきました。
(実際は音はしなかったが、そう聞こえた)
私は
「なんだろう、何かあったのかな」
と思っていましたがその日はそれ以上何事も無く終わりました。

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◆介護施設に泥棒?

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あとから風の噂で聞いたのですが、職員の財布からお金が紛失(窃盗?)したという事件があったようです。
その金額がいくらで
誰がどういう形で警察に通報したのかは
その後もいまいち不明です。
しかし不可解なことに
その後、とあるユニットのリーダーが全く出勤して来なくなったのです。
シフトに名前は書いてあるのだけれど出勤していません。
え?そういうことなのかな…
と誰もが思っていました。
ユニットリーダーが泥棒?犯人?
確かにその人はパチンコ好きだったのですが
「まさか泥棒なんてするかなぁ」
と思っていました。
もし本当に泥棒なら、なかなかの衝撃の事実です。
しかし、その後も
『犯人が誰であったか』
という施設側からの正式な発信は一切なく何事も無かったかのように、ただただ闇に葬られてしまいました。
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◆隠蔽体質と親睦会費

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介護施設の隠蔽体質はこういう犯罪に対しても機能するんですね。
本当に呆れすぎて感心してしまいます。
そのユニットリーダーは後日正式に辞めていきました。
その後の全体会議で幹部職員から
皆さんから徴収している親睦会の積立金が不正に使用されました
という更なる衝撃の報告を受けたのです。
「約128万円が何者かによって引き出されていた」というのだ。
「っていうか…それ…あの人でしょ、あのリーダーでしょ」
と誰もが思っていましたが、施設側は結局それについてもそれ以上言及しませんでした。
泥棒疑惑の元ユニットリーダーは、確かに親睦会の会長をしていました。
それも誰もが嫌がる会長という役を手を挙げて立候補したというのです。
「その後の顛末は追って皆様にお知らせします」
と繋いで会議は終わったのですが、その後も施設側からは何の報告もありませんでした。
職員の施設に対する不信感は積もり積もっていきました。

◆親子で介護職員として働いていた

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そのユニットリーダーは親子で同じ職場で働いていて、母親も介護職員として在籍していました。
全体会議の翌日からその母親は
明らかに常に下を向いて仕事をしていました。
その状態が数か月続き、他職員の内心や噂で様々な事が言われていました。
「自分の子供があんな事やってよく仕事を続けられるな」
「あんなことがあったのに居座る根性が凄い」
「常に下を向いて働いているのが見るに堪えない」

等々様々言われていたが、その母親はずっと在籍し(今もいます)耐え続けていました。
その後の風の噂で
母親が分割で皆の親睦会費を返還した
ということを聞きました。

◆美談にしてはいけない

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正直、この母親の
「度胸と根性と愛情は素晴らしい」
と感じました。
後ろ指をさされても
盗人の親と貶されても
恥知らずと罵られても
耐えがたきを耐え
忍びがたきを忍び
在籍し続け息子の盗んだお金を返したのです。
しかし私はこれは美談だとは思いません。
当然のことです。
本来ならば息子であるリーダーが
皆に謝罪をし、本人が返すべきお金です。
そして法律的にいうならば
刑法上の「業務上横領罪」に当たります。
前科がついて当然の所を
「施設側が穏便に、そして隠蔽的に」
取りまとめただけであり、
はっきり言って本当の被害者は
「何も知らされずお金を盗られていた我々」なのです。
いくら給料が雀の涙であろうと、パチンコで負けようと、人様のお金に手をつけてはいけません。
そんな泥棒が同じ施設の介護職員として働いていた、というだけで怒りを通り越して鳥肌が立ちます。
最初に警察が来た時に、職員の財布からお金を盗んだ犯人は結局見つからなかったようですが、この状況を見れば犯人は想像するに容易いでしょう。
「親は凄い、素晴らしい」
と褒めてあげたい所ですが、
「どういう教育をしてきたのですか?」
「カエルの子はカエルですか?」

と言いたくなるのもわかります。
この事件は既に4~5年前の出来事ですので、そういう事件があったことを知っている職員も少なくなってきました。
本人が一番悪いのは確かですが、その後の施設側の対応にしても、親の対応にしても
「何から何まで排他的で隠蔽体質なんだなぁ」
とつくづく思い知った出来事でした。


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コメント

  1. 燃え尽き相談員 より:

    管理者様
    いつも興味深く拝見しております。
    とある施設での盗難事例の対応についてです。
    休憩室(特定の15名程度の職員が利用)のカバンの中にある財布から10000円くらいが抜き取られた、という事例がありました。
    状況を考えると、外部の仕業ではなく、15名の中に犯人がいる可能性が高い状況でした。
    その時の管理者の言葉が
    「鍵のかかったロッカーを壊してお金を抜き取ったのならば、警察に通報する。しかし口が開いているカバンから、財布が見えていたかもしれない状態で抜き取られたのであれば、『自己管理責任』も問われる。」
    「盗った人間が悪いのは当たり前だが、手を伸ばせば盗れる環境を作った仲間も悪い。仲間や環境が泥棒を作ったんだ。」
    とのことでした。
    『あー、そういう考え方も必要かぁ』と妙に感心させられたので、報告します。

  2. 山嵐 より:

    >燃え尽き相談員さん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    なんと、デジャブでしょうか。
    私の事業所も同じようなことを言っていました。
    「盗った方も悪いが盗られた方も悪い」
    「自己管理責任云々」
    これってひらたく言えば
    「加害者も悪いけど被害者も悪い」
    という意味ですよね。
    もっと言えば
    「盗る阿呆に盗られる阿呆、同じ阿呆なら盗らなきゃ損損」
    ってことになりかねませんね。
    福祉業界って本当に恐ろしい世界ですね。

  3. アングラー より:

    うちの施設にも役職付きの泥棒がいましたねー。ロッカーに鍵はついてるけどどうやって盗んだのか、職員の財布から1000円〜1万の間でコツコツ抜いたり、事務所の金庫から抜いたり、利用者さんの財布から抜いたり。
    その後「一身上の都合」で退職遊ばされましたが会社から何をしたかの発表は3年経った今でもついぞありません。
    さすがに盗られた方が悪いなんてバカな事だけは言ってませんが(笑)
    鍵のかかってないところに財布置くのが悪いなら仕事中財布着用?
    そもそもちゃんとしたロッカールームを用意しない会社の管理責任はどうなるんですかね〜(上のコメントで出てたけど)

  4. 山嵐 より:

    >アングラーさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    うちの場合は鍵付きのロッカーがあったので
    「自己管理責任」
    「盗られて困るようなお金を持ってくる方も悪い」
    という救いようのない結論になりました。