そうは言ってもやはり介護職のレベルは低いのか

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職場の恥さらしになるので
あまり言いたくはないのですが、
やはりどうしても気になるので
記事に書きます。
今月の全体会議のあとの施設内研修で
『身体拘束』に関する内容が含まれていました。

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◆身体拘束の要件

介護関係の仕事をされている人は
基本的な知識として
・身体拘束は虐待であり介護現場ではしてはならないこと
・どうしてもやむを得ず身体拘束をする場合には3つの要件があり、それを全て満たしていないといけないこと

ということはご存知かと思います。
ましてや介護福祉士の国家資格を持っている人は
当然の知識として理解されているはずです。
3つの要件とは
①切迫性…利用者本人や他者の身体や生命が切迫していること
②非代替性…身体拘束をする以外に方法がないこと
③一時性…身体拘束を一時的なものとして捉え、外れる見込みを常に検討していること

という上記3つの要件が全て当てはまる場合に限り
『緊急やむを得ないもの』として認められます。
上記3つの要件の内容を
受講者(職員)一人一人に当てて発表させられていたのですが、
①切迫性と②非代替性までは
無難な答えが出ていました。
③の一時性について
某ユニットリーダー(介護福祉士)が当てられ
「処置とかの時に暴れる利用者とかいるじゃないですか?
そういう時に処置が終わるまで一時的に手とかを抑えることだとボクは思います」

と答えました。
周囲からは失笑が沸き起こったのですが、
研修講師をしていた介護主任は
空気を察し、彼を傷つけてはいけないと思ったのか
「う、うん…考え方の方向性は間違っていないと思います」
と言うとそのまま研修を続けました。
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◆違うことは「違う」と教えてあげた方が良い

私は明らかに間違っていると思います。
そういう間違いを突き詰めずに流してしまっていいんでしょうか。
介護職のレベルはこの程度で
結局はリーダーといえども
失笑を買うような底辺を彷徨っていていいんでしょうか。
このリーダーくんも悪気は無く
知識と理解力が乏しいというだけで
吊るしあげられるのは可哀想ですが
介護主任と周りにいる人達が
そういう人をそのままにしておくのは
良くないと思います。
リーダーを降ろせとか
そういうことを言っているのではなく
ちゃんと教えてあげて下さい。
『介護職って結局このレベルか』
って思われるのは甚だ心外です。
そして彼の発言を誰も訂正することなく続く研修は
明らかに程度の低い研修に見えてきてしまいます。
『嗚呼、私はレベルの低い研修を受けている』
『レベルの低い研修を受けて時間を無駄にしている』
『今日も不毛な時間を過ごしてしまった』

という絶望感を感じてしまいます。
介護職の給料問題や人材問題
社会的地位の問題については
今後益々の発展と向上を求めていますが、
こういう職員や上司や
こういう研修をみていると
ボディブローのようにじわじわとダメージを受け
内臓が悲鳴を上げてしまいます。
癌の手術で開腹した時に
想像以上に転移が進んでいて
手の施しようがないと感じた時、
医者は何もせずソッと蓋をすると言います。
介護業界の癌は一体どこまで転移していて
まだ手の施しようがあるレベルなのでしょうか。
そう考えながら私もソッとペンを置きます。


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コメント

  1. I-BOT より:

    介護は福祉的活動を抜きには成立しません。福祉は、本来、財のやり取りでは成立しない分野で、一定箇所に滞る財を、社会的見地で為政者が、資本主義のルールに反して強制力で、生活困難者に振り向ける意味で成立しているのだと考えます。さて、現在、契約や待遇、経営者や従業員という、資本主義商業に根差した考え方を福祉に「無理矢理」持ち込んでいますが、これらは福祉の本質に対し、不整合と反発を起こし始めているのではないかと考えます。そして、社会市民が未だ福祉自体を必要事業として真の意味で理解するに至っていない、成熟しきれていないと考えます。それを前提に考えないから、様々な問題の火種が絶えないのだと考えます。「儲かる福祉」ではなく、たまたま税金が無理矢理福祉に「流されている」のであり、財源は始めから有限なのです。青天井ではない要素を考えず、そこに財源はない事実を見誤り、良質の人財の確保や教育の充実を考えても、解決は望めないと考えます。事業所の経営者も?マークを連発していますが、そういう理を理解できてはいないから、原因を見誤っているのでしょう。まず、収入の7割を税金に取られることに、市民が異存のない社会にならなければ、福祉に関する諸問題は解決できないのではないでしょうか?そういう社会であれば、人心も福祉に対する理解が進んでいると考えます。雇われる方も、教育も潤沢に受けられて、生活一切の心配がない状態で初めて、「人の尊厳を心配するゆとりを持つ」ことができるのだと思います。しかし、今はそれにほど遠く、政府・事業者とも財源に限界があります。「武士は食わねど高楊枝」を庶民に求めてもできない相談ではないでしょうか。高楊枝を咥え,身なりを整え、道徳理念を全うし、ヒモジさキツサを我慢できるのは読書階級であるからできたことで少数派であるということなのです。いまは・・・ひたすら訴えるしかありません。経営者はその塩梅を理解していなければ、矛盾に突き当たり苦しむのです。今は理想には程遠い状態ですから、はやる気持ちを抑えて少数精鋭で高品質低利益で行くしかありません。自治体経営以外の個人事業で福祉を薄利多売するには環境として危険な状況です。虐待問題もしかり。やはり、福祉はもうからない仕事いや「儲けられない仕事」なのです。

  2. 山嵐 より:

    >I-BOTさん
    こんにちは。コメントありがとうございます^^
    詳細な福祉業界の財源のシステムを説明して頂き、ありがとうございます。現状ではその理想と財源の歪が末端職員にしわ寄せがいっており、ひいては利用者の安全・安心な暮らしを確保することが困難な状況が今の福祉業界のシステムです。
    そしてそういう綻びを取り繕うために、職員への教育や指導という名の締め付けや、給料以上のサービスを提供させることによって何とか体裁を保ち『無理矢理』を持ち込んでいるのも仰る通りだと思います。
    『たまたま税金が福祉に流れている業界が福祉業界』という財源の問題が資本主義として破綻している状況であり、『成熟しきれていない業界』というのも間違いないと思います。
    『社会市民の理解』と『税金7割』というご意見を聞いて、デンマークやハンガリーを思い浮かべました。医療や福祉は多額の税金によって上手く回っている国という印象ですが、日本と大きく違うのは『人口』かと思います。デンマークの人口は573万人で兵庫県とほぼ変わりがない程の人口です。県レベルの人口の国であれば国民の理解も得やすいでしょうし共生という意識も身近に感じれるのかもしれませんが、日本のように1億人以上の人口を抱える国だとマネをするのは難しいのかもしれません。
    そうなってくると、所詮は私のような末端職員が解決や革新を訴えても無意味なのかもしれませんが、『成熟しきれていない業界』を突き詰めて考えていける同士と知り合ったり、現状を世間に知ってもらう、及び自分への備忘録としてブログを書いております。今後とも宜しくお願いします。