介護施設の人事異動は滅茶苦茶

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毎年4月には各業界、各職場でも人事異動があります。
そういった異動は本来、出世や昇格であったり
適性を見て適切なセクションに配置したり
会社の為でもあり、本人の為でもあります。

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◆介護施設の人事異動のやり方と目的

介護業界、介護施設にも人事異動があります。
異動というものは正社員ならば
半ば受け入れざるを得ないのですが、
介護施設の異動は滅茶苦茶です。
まず、異動は4月とは限りません。
前期、後期区切りで10月だとも限りません。
来月かもしれないし明日からかもしれません。
急すぎるのが特徴です。
泣く泣く異動を受け入れ、3か月、半年経ち
やっと落ち着いた頃にまた異動の話が出ます。
建前上、
「経験のため」
「新しい風を入れる」

などと体裁の良いことは言われますが
実際の理由は、
『人が辞める度に、その穴埋めをするため』
に人事異動が行われるのです。
アナタのためでも利用者のためでも
同僚のためでもありません。
ただただ
・会社のため
・事業所のため
・人員配置基準を満たすため

なのです。
介護業界は出入りの激しい職種なので
ひっきりなしに職員が辞めていきます。
その度に異動が行われ、
職員も落ち着いて働けませんし
利用者も職員がコロコロ変わり落ち着きません。
そういった意味で、
『介護施設で行われる人事異動は滅茶苦茶』
だと言えます。
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◆人事異動で利用者も職員も不幸になる

そういった人事異動は
「一体誰が得をするのか?」
という疑問が湧いてきます。
先程も述べたように
利用者も職員も得をしません。
ただただ現場の穴を埋めるためだけの滅茶苦茶な異動なのです。
そういう体質が嫌で
また職員が辞めていき
またまた異動をせねばならない状況に追い込まれるという
猿でもわかる悪循環に陥っているのです。
そもそもユニットケアというのは
『利用者が住み慣れた環境でなじみの関係を築き、落ち着いて心穏やかに暮らしてもらう』
ということが前提だったはずですが
全くもって本末転倒な結果になっています。
事業所の考え方や
人事異動の時期・方法・目的が滅茶苦茶であり
もっと『物事を突き詰めて考える
ということをして欲しいのですが、
我々介護職員のことを
「将棋の駒」
「使い捨てのボロ雑巾」

くらいにしか思っていないようです。
対応は常に後手後手で
目先の利益やリスクをのことばかりで頭がいっぱいで
悪循環に拍車が掛かっていくばかりです。
ユニットリーダーさえ毎年何名か辞めていくのが介護施設です。
リーダーになってもメリットがないどころか
責任ばかり覆いかぶされ何もかもイヤになってしまうのです。
介護業界は出世すると辞めたくなる、類まれなる業界なのです。

◆無限ループの悪循環

ユニットリーダーが辞めると
新しい人をリーダーに上げなくては
これまた人員配置基準違反になるので
サブリーダーあたりから早急に任命するのですが、
リーダーが辞める→サブがリーダーになる→リーダーが辞める→サブがリーダーになる
という無限ループを繰り返すことによって最終的には
・リーダーとしての資質や知識や技能が未熟な職員
・お子さんがいる都合で勤務制限がある職員

などがリーダーとして駆り出されます。
そういう無茶苦茶な人事異動で
悪循環を繰り返し
年々状況は悪化していると言えます。
事業所ばかり悪く書きましたが、
そもそも『ユニットケア』という
国・行政が推進する政策自体に既に無理があるのです。
長くなるのでここでは述べませんが、
『ユニットケア』というものは既に破綻している
と言っても過言ではありません。
【参考記事】
ユニットケアは「既に破綻している空想理論」である理由をわかりやすく解説
理想論では利用者のQOLを向上させ
幸せを追求するはずでしたが、
現状では利用者もスタッフも『不幸』になっています。
国も行政も事業所も
もっと突き詰めた議論を展開し
原因を追究し根本からメスを入れていく必要があります。
辞めていくから穴埋めで異動
ではなく
辞めない環境づくり
を考え実行する事が先決だと思います。


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コメント

  1. テン より:

    初めまして。
    二度とやるものかと思いつつ仕方なく再介護職に就いてしまった者です。
    昔は従来型で、今は流行りのユニットケアに勤めてます。
    私は人間関係で辞めたことはありませんが、ユニットケアはより労働者間の人間関係が色濃く出てくるように感じます。「使えない人間」や少しでも気にくわない人間の居場所がないように見えます。その点従来型は居ないよりはましな空気感が自他にあったように感じましたが、ユニットケアはあからさまな態度だなと思います。
    先輩社員への当たりを見ていれば大体自分の将来像も想像できるので今から怖いです。
    最後に、なぜユニットケアってあんなに従来型を小馬鹿に否定したり貶すのでしょうか?そのくせ、自分は正しいだの誇りだのと狂信している姿は不快感しかありません。このユニットケアっていう流行終わってほしいと思います。

  2. 山嵐 より:

    >テンさん
    はじめまして、こんばんは^^
    ユニットケアというものは元々多人数ケア(従来型)のアンチテーゼとして国や行政が始めたことに原因があると思います。
    ユニットケア=個別ケア=良いケア
    という意識が刷り込まれてしまっているのです。
    しかし実際は個別ケアなど出来ておらず、ユニットケアの良さもなく多床棟の良さもない中途半端で一番ダメな形態になってしまっています。
    仰るように職場の人間関係が色濃く出てしまいますし、多床棟よりもシフトが組みにくいです。誰か一人休めば一気に業務が回らなくなります。
    従来型を否定したり小馬鹿にする人の原因は、
    ・国(行政)が推進しているのだから間違いないと盲信している。
    ・ユニットケアが現状として既に破綻していることに気づいていない
    ・ユニットリーダーというポストが存在するので、先輩・後輩という関係だけでなく上司・部下という関係が存在し、資質の備わっていない人が上司になる危険が発生することになった
    ということが挙げられるかと思います。
    新設する施設は全てユニット型で建設されていますので、もう歯止めのきかない状態に突入しているのではないかと考えます。
    お答えになっていますでしょうか?長文、乱筆・乱文お許し下さい。

  3. テン より:

    おはようございます。
    丁寧に返信していただきありがとうございました。
    アンチテーゼと説明いただき納得がいきました。(害悪はなはだしいです)また、特に原因の3つの推測はそのものズバリだと思います。現場の全体のトップがまさに上2つが該当してます。「税金で(運営)やってるのだから業務が大変なのは当然でしょう」と言い切ってましたが、ただの一民間企業です。運営母体も起源も営利目的の民間です。
    もう1つユニットケアは女性だから成り立つと思います。逆に男性には辛い面が大きいです。なあなあ具合や職員どうしの共感?アバウトな時間経過と対応等々。
    福祉は特にネガティブな意見を内外共に封殺する土壌があって、インターネット上も変なポジティブな有害なものが多いです。そんななか、ネガティブ面や現状を建設的に表現をされていて、自分だけではない安心感がありました。
    ネットも現実でも出会うことの少ない、介護のネガティブや現状の言及をしていらっしゃるので、今後福祉盲信者や変なポジティブに攻撃された時にはくじけずに屈しないでほしく思います。
    長くなりましたが、こちら返信は不要です。

  4. 山嵐 より:

    >テンさん
    こんにちは。
    ご理解、ご賛同、応援頂き大変嬉しく思います。
    今後ともお互い頑張りましょう^^