『子ども食堂』が本当の意味でライフラインでありますように

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今回の記事は高齢者介護についてではなく
『子ども食堂』について考えてみたいと思います。

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◆こども食堂とは

2年ほど前にニュース等で見て
とても気になっていた『子ども食堂』
その時の子ども食堂の在り方は、
・貧困で満足な食事が摂れない子供に温かい食事を提供する。
・料金は無料でボランティアや寄付で賄われる。

というものでした。
主催するのはNPO法人だったり地域の主婦たちです。
日本は先進国で飽食の時代と言われていますが、
実はまだまだ貧困に喘ぐ家庭が沢山あり、
その末路が悲しいニュースとして目にしたりします。
子供の身体は成長段階にありますから
自分の子供の頃を思い出してみても、
食べてもすぐにお腹が空き常に空腹状態でした。
ですから食事というものは最重要なライフラインです。

そういう状況の中で、
マトモな食事が摂れない子供が
まだこの日本にいるのだとしたら
助けてあげて欲しいし
助けてあげたいと思います。
ですから、この『子ども食堂』の試みは
「良いことだなぁ」
「上手く軌道に乗ればいいなぁ」

と思っていました。

◆こども食堂に対する疑問

しかし当時、下記のような疑問が沸いていました。
「貧困かそうじゃないかの判断はどうやってするのだろう」

子ども食堂が貧困家庭の子ども対象であれば
中流階級や裕福な家庭の子供は利用できないはずです。
まさか親の納税証明書や非課税証明書や源泉徴収票を提示させて利用の判断をするわけではあるまい。
だから私は当時、グーグルさんで調べました。
『子ども食堂 見分け方』
『子ども食堂 裕福な子』
『子ども食堂 利用方法』
等々
しかしはっきりとした答えはどこにも書いてありませんでした。
悶々とするので
色々な人に聞いてもハッキリとした答えはなく
結局『貧困の子供は見た目でわかる
というスッキリしない結論に落ち着きました。
身なりというかオーラというか
切羽詰まったものがあるという事でしょう。
まぁどちらにしても、
そういった子供たちを救える方法が
確立されていくことは喜ばしいことです。
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◆目的が変わっていた「こども食堂」

最近、再び『子ども食堂』について調べました。
すると想像していたものとは何か違いました。
違和感を覚えたのです。
確かに実施している地域や食堂は増えていましたが、
利用方法や料金を見ると
子供:無料~100円
大人:300円~500円

というものが大半で
大人も利用できることにまず驚きました。
でもまぁ、貧困家庭の人が
親子で食べにくる場合もあるだろうし
一家団欒の場を提供し
親にも安価で食事を提供してあげるってことかと思っていたら、
結局は一般開放されており
安い食事を出してくれる一般食堂になっていたり、
地域の子供全員対象にして
食事を提供する子供会の延長のようなものになっていました。

子供会の延長ならまぁまだいいとして
一般にも開放する食堂って・・・
『子ども食堂』
の本来の目的や存在意義からズレてきてやしませんか?
安くて美味しくて栄養満点の食堂があるのは嬉しいけれど寄付やボランティアで成り立っている『無償の愛』が対象者を拡大することによって
それだけのコストが掛かり本当に愛を必要としている子供に行き届かないんじゃないか?
という懸念が残ります。
もっと調べていくと
『子ども食堂』の存在意義や定義が変わっていることに気づきました。

「こども食堂とは、こどもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」。
それだけ。
「こども」に貧困家庭という限定はついていない。
「こどもだけ」とも言っていない。
大事なことは、子どもが一人ぼっちで食事しなければならない孤食を防ぎ、さまざまな人たちの多様な価値観に触れながら「だんらん」を提供することだ。
だから、一人暮らし高齢者の食事会に子どもが来られるようになれば、それも「こども食堂」だ。
子どものための、子ども専用食堂ではない。
引用元:ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/yuasamakoto/20160724-00060184/

なるほど。
そうなってくると貧困層の子ども云々ではなく
食のコミュニティツールであり、
地域交流の一環であり、
私が2年前に感銘を受けたそれとは趣旨が違うものなのですね。
ただひとつ思うのは、そうなることで
本来必要としている貧困層の子どもが利用しづらい環境にはならないで欲しい
と心から願うばかりです。

◆残る違和感

大人の理想でオープンして、
大人の都合で開催される頻度が決まっていて、
大人の都合で参加費や利用料が決められていて、
大人の理想で利用者や対象者が拡大されていて、
大人だけが充実感を感じていて、
大人の都合で閉店する。
ということになれば
誰のための『子ども食堂』なのかわからなくなります。
私が感銘を受けた『子ども食堂』は
貧困層の子どもに無償で温かい食事を提供し子どものライフラインとしての存在です。
私は昔、
自分の為に無償でごはんを食べさせてくれる人は絶対に裏切らないから絶対的に信用して良し
と教わりました。
そんな神話も崩れかかってきているのかもしれません。
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