職員が幸せになれば利用者も幸せになる理論

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何故、『職員が幸せになれば利用者も幸せになれる』のか、を考察していきたいと思います。

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◆『職員の幸せ=利用者の幸せ』の大前提

まず大前提として
職員が笑顔になる→利用者も笑顔になる
ということになります。

「介護のプロなんだからどんな時でも笑顔でいろよ」
という反論があるかもしれませんが、
利用者に暴力を振られたり
無茶苦茶な勤務をさせられたり
異常な介護業界に押しつぶされそうになって
それでも笑顔でいれる人はサイコパスかアントニオ猪木くらいではないでしょうか。
(猪木はその後、反撃しますし)

介護職員は介護のプロなのであってサイコパスや自己犠牲のプロではありません。

◆職員が幸せになれば利用者も幸せになる理論

【職員の幸せ】
・人材確保をすることで職員の業務負担やストレスが減る。
・職員の給与や収入を上げることで豊かな暮らしが出来る。
・研修の受講費・参加費や資格取得費を格安(若しくは無料)にする。
・介護職員の社会的地位を向上させ夢や将来性のある職業にする。

【職員が幸せになることによって】
→利用者に安定したケアを提供出来るので行きたい時にトイレに行ける
→呼びたい時にいつも職員が近くにいる
→余裕を持った介護が出来るのでミスや事故が減る
→行きたい勉強会や研修に参加しやすくなり質の高い介護が実践できる
→資格取得に高いお金と長い時間を消費しなくて済むので、資質の向上に努めながら利用者に向き合う時間が増える
→心と懐に余裕ができ、精神的に安定してケアが出来る
→人材確保がしやすくなり、質の低い職員を淘汰しレベルの高いケアが行える
→夢を持って仕事に専念出来ることでモチベーションが上がり良いケアが提供できる
→将来の不安が無くなり離職率が低下する事で安定的・継続的なケアが提供できる
→肉体的・精神的不調を訴える職員が減り退職者が減ることで安定したケアを提供できる
→ユマニチュード(人間らしいケア)の実践が可能になる
等々、列挙すればキリが無いほど良いこと尽くしです。

こんなに良いサイクルが出来上がれば、
介護業界も安泰のはずです。
やらない手はないと思いますが、
国や行政や事業所はやりません。
何故でしょうか?

◆この理論を実行に移せない原因と背景

・介護は奉仕・ボランティアの延長であるという時代錯誤
・介護職員に多くの収入を与えたくない
→財源の問題
→天下り職員の給料確保のため
・介護職をカースト制における最下層の職業であるという偏見・差別

という事実は明らかです。

国や行政や事業所は未だに
給料も少なくて社会的地位も底辺だけど、やりがいだけはある介護職員大募集中でーす
などというハシタナイ事を恥ずかし気もなく宣い破綻した考え方を今も後生大事にぶら下げているのです。

現状は、介護職員の自己犠牲の上に成り立ち、それが故に『職員も利用者も不幸になってしまっている』事実をまずは受け止め、猛省し改善していって欲しいと思います。

『職員の幸せ』について、あたかも『大改革の推進』のような書き方をしましたが、労働者としての当然の権利であって
『特別』を求めているのではなく『普通』の事を求めている
という事を最後に申し添えておきます。