介護は「嘘も方便」ってウソ?ホント?

Pocket

free-illustration-ojiisan-kurumaisu-irasutoya.jpg
嘘をつく事はいけない事ですが、
介護をする中で、嘘をついた方が結果として
上手くいく
という場面が多々あります。
特に認知症で同じ訴えや
間違っている内容の訴えが繰り返される場合、
正しい答えでズバリと斬り込むよりも
優しい嘘』でお茶を濁したり
安心感を与えてあげる事で
利用者もスタッフも幸せになれます。

スポンサーリンク

◆「嘘も方便」の例①

旦那さんが既にお亡くなりになっている利用者が、
「私の旦那はどこ行ったんだろう?」
と何度も聞いてくる場合、
「何言ってるんですか、旦那さんはもうお亡くなりになってるじゃありませんか」
などと返答すると、
「アンタは嘘ばっかりだ!そんなはずはない。今から探しにいく」
という返答になりかねません。
更に不穏な状態になるばかりか、
正しいことを言ったのに嘘つき呼ばわりされるのです。

この場合、
「旦那さんは今仕事に行っておられますから、ここで私と一緒に待ってましょうね」
「旦那さんは今家でお休みになっておられるので、後で様子を見にいきましょうね」

などという風に返答すると
「そうか。それなら安心した。アンタの言う通りにしようか」
お互いが心穏やかになります。
(勿論、全てがこういう具合に上手くわけではなく一筋縄ではいかない利用者もいます)
しかし、
正論を言うより嘘をつく方が遥かにお互いのリスクが少ないのです。

(スポンサーリンク)

◆「嘘も方便」の例②

さて話は最近の夜勤の時の事に飛びますが、
認知症状は殆どなく、受け答えもしっかり出来る利用者に
夜中にコールで呼ばれ部屋へ行くと
寒いので暖房をつけて下さい
と言うのです。
いくら夜だとは言えもう7月も中旬です。
部屋に入ったときも空気がモワっとしていて
湿気と暑さを感じました。
歳を取り高齢になると
認知機能低下や体温調節機能の低下で
暑さや寒さがわからなくなる場合があるのですが、
ケアワーカーとしてはこの暑さの中で暖房をつけることは良くないと思い、
今日は暑いですよ、暖房つけたら脱水や熱中症になりますよ
等、暖房をつけない理由を色々伝え諦めてもらおうとしたのですが、
冷え性なんです。寒いんです。お願いします。暖房をつけて下さい
と利用者も一向に譲りません。
本人がいくら良いと言おうが希望だろうが
夏場に暖房をつけるという行為は私には出来ず
「わかりました」
と言って暖房をつけるフリをして冷房を30度に設定してエアコンをつけました。
その利用者は
ありがとう
と言ってその後、朝までぐっすり休まれました。
嘘をつきましたが、
利用者は納得して朝までぐっすり寝られたのですから結果としては良かったと思っています。
介護に嘘は必要なのです。


介護職員ランキング