介護職員が2025年に向けて未だ37.7万人も不足している理由とは?

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『2025年問題』をご存じでしょうか?
勿論、介護に携わっている人はよくご存知のことでしょう。
2025年に日本で一番人口が多い『団塊の世代』の人たちが
後期高齢者(75歳以上)になるボーダーラインの年です。

2025年を皮切りに、
介護が必要な高齢者がどんどん増加していく
という統計が出ています。
そして、2025年に向けて
介護職員が37.7万人不足しているというデータを
厚生労働省が2017年6月24日に
『2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について』
というタイトルで公表しました。

【出典】厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000088998.html

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◆介護職員になるには

・資格不要
・経験不問
・学歴不問
・性別不問
・賞罰不問
・国籍不問
・資質不問

という他に類を見ないハードルの低さとなっています。
国や行政や事業所は、
だから、人材は集まるはず
と甘く見すぎてはいませんか?
そして、そのハードルの低さが
業界自体の首を自ら絞めてしまっているということに気づいているのでしょうか。

◆介護職員になると

・低水準の収入が待っています。
・腰痛等の身体的損傷を受けるリスクが高いです。
・うつ病や精神疾患になるリスクが高いです。
・想像を絶する認知症利用者の対応を強いられます。
・人材不足により時間外労働を強いられます。
・人材不足により日中は一人で約10人の利用者を介護させられます。
・人材不足により夜間は一人で約20人の利用者を介護させられます。
・財源の確保が出来ていないので通常あるべき昇給は見込めず将来性はありません。
・昔からの慣習で業界や事業所の人間関係は他業種よりも劣悪です。

挙げればキリが無いほどネガティブな待遇が待っています。
無資格でも従事できるから、人材募集中
を掲げる前に
何故、無資格でも従事できるのに人材が集まらないのか
を考えることが先だと思います。
37.7万人不足ということは
47都道府県で単純に割ってみても
1都道府県当たり約8千人の介護職員が新たに必要になります。
これはどう考えても絶望的な数字です。
『介護職員になるメリットよりデメリットの方が大きい』
という事実・真実があります。
そういう受け止められ方をされていることを
如実に示している証拠でもあります。
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◆どうすれば介護職員が集まるのか(まとめ)

国や行政、事業所は
『無意味なメリット』を掲げ推進するよりも
『百害あって一利なしのデメリット』を減らし軽減し
職員が幸せになれば利用者も幸せになる理論
を具体的に推進、実施していって欲しいと思います。
少子高齢化の日本社会なので、
若い世代の人材確保ということが
今後、益々困難になってくることでしょう。
うがった見方になりますが、
国や行政はひょっとしたら
このままの人材で伸び悩んだとしても
最悪、今いる人材でもっと無理を強いれば何とかなるんじゃないか
という戯けた考え方をしているんじゃないかと疑いたくなるほど動きも愚鈍で内容も希薄に感じます。
そういった国会議員や公務員や行政、事業所のお偉いさんは
将来、歳を取って自分に介護が必要になった時に
「おしっこ行きた~~い」
と訴えても順番待ちになり漏らしてしまう自分を想像しながら
人材不足問題を考えてみては如何でしょうか。


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