帰宅願望のある利用者の原因と対策とは?

Pocket

free-illustration-ojiisan-kurumaisu-irasutoya.jpg
施設でケアをしていると
帰宅願望
のある利用者が結構な頻度でいます。
少し目を離した隙にいつの間にか
ユニットやフロアから出て行ってしまいます。
そうなってくると目が離せない存在になります。
介護をしている側としては、
付きっきりということも人員的に難しく
時間と労力を消費する『手を焼く』利用者です。

スポンサーリンク

◆帰宅願望の原因とは

そもそもそういった行動をするのには理由があって
正しい介護、ケアをすれば
『落ち着く』
『不安が解消する』
『改善する』

ということが言われていますが、
現場で直接的に利用者に接し
様々なケアを実践し
色々学習、勉強、経験をした上で
結論から言わしてもらいます。
軽度の『帰宅願望』や『認知症』の利用者の場合は
そういった『正しいケア
と言われているものが有効かもしれませんが、
重度の利用者には何をどうしようが

はっきり言って無意味に近いです。

全然『無意味』とは言いませんが、
『悪化させない』程度の効果しかありません。

もちろん、帰宅願望の利用者の原因は一人ひとり様々です。
・もうじき帰れると伝える(ウソも方便)
・居心地の良い空間である事を伝える、体感してもらう
・『帰宅したい』という願望から話を逸らせる

というテクニックが有効とされていますが、
実際は『焼け石に水』状態です。
その一瞬、一時は納得して落ち着いても、その5分後にはまた同じ願望が聞かれます。
そういったやり取りの繰り返しで、
その利用者だけの対応をしていると
大げさではなく本当に1日がそれだけで終わってしまいます。
1人の利用者の対応だけで
1日を終えるということは
他の利用者や職員に迷惑が掛かり支障が出ます。
『家が心配だから帰りたい』
『居心地が悪いから帰りたい』

理由や原因は様々ですが、
現在のケア体制では対応に限界があるのです。
(スポンサーリンク)

◆実際問題としてどういう対策法があるのか

『正しいケア』
『良いケア』などと
『抽象的なこと』を言われ『具体的な結果』を求められるのが介護職
なのですが、
本当に『帰宅願望』の強い利用者を個々に対応し対策するのならば、
『利用者1人に1人の傾聴付き添い職員』
という存在が必要になってくると思います。
それは別に介護職でなくたっていいのです。
相談員でも看護師でもケアマネでもボランティアでも構いません。
帰宅願望のある利用者に1日中付き添って寄り添って
傾聴し続けることに時間を割ける人材を確保できれば
本来言われている『正しいケア』を実践することと同義です。
『ケアなんだから介護職がするべき』
という発想はナンセンスです。
時代は『チームケア』なのですからチームで利用者を支援するのが本来の正しいケアのはずです。
誰も提言しないので私が提言致します。
『帰宅願望』の利用者にはそういうマンツーマンで対応可能な存在を作ることで利用者も安全・安心ですし、介護職も他のケアに専念できます。
各事業所や行政は一度、ご検討下さいませ。


介護職員ランキング