5人の死傷者を出した岐阜県の老健『それいゆ』担当男性職員を退職させていた

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2017年8月18日の当ブログの記事
『介護老人保健施設で3人死亡、2人入院』これは既に事件と言っても過言じゃない
で書いた岐阜県高山市の介護老人保健施設(老健)『それいゆ』でのニュースについて、
珍しく、どんどん続報が流れてきているので
当ブログでも追っていきたいと思う。
『珍しく』と書いたのは、
余程大きな事件・事故だったり
凄惨で悲惨な事件・事故ではないと
ニュースで続報が流れてこないことが多いからだ。
実際、以前に当ブログで書いた下記のニュースについて
密かに続報を待っているのだが、
・進展がないのか
・マスコミの興味、やる気がなくなったのか

理由は不明だが、
ニュース、報道、情報が流れてこない。
2017年5月11日の当ブログ記事
【事件考察】介護老人保健施設で女性死亡 殺人事件として捜査/奈良
2017年7月10日の当ブログ記事
「介護ミスで母親が死亡」 遺族が特養老人ホーム提訴へ

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◆死傷入所者5人の担当職員を退職させていた

岐阜県の高齢者施設で、3週間足らずの間に、脳挫傷などで3人が死亡し、2人がけが。この謎の事態に揺れる施設では、5人を介護していた30代の男性職員が17日、退職していたことがわかった。
事故か、それとも事件か。
入所者5人が相次いで死傷した介護施設の理事長は、会見で「五里霧中」という言葉を口にした。
介護施設「それいゆ」の折茂謙一理事長は「偶発的であるか、技術の未熟なのか、それか、3番目の意図的なものである。意図的というと、犯罪ということになりますけど。五里霧中と言ったらいいんですかね」と話した。
引用抜粋:FNN 8/18(金) 19:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170818-00000653-fnn-soci

早々とトカゲのシッポ切りをした印象を受ける。
死傷した5人の入所者を担当していた30歳代の男性職員を
8月17日に退職させている。
・ニュースが明るみになるとほぼ同時期
・白黒はっきりする前
に退職させるのはどう考えても無責任ではないか。

一方、相次いで死傷した入所者5人全員の介助に関わり、17日付で退職した元職員の30代男性について、同仁会の一戸康弘事務長は19日、報道陣に「(男性に対する取材で)通常の業務に支障をきたすため、本人と話し合って退職届を出してもらった」と話した。
引用抜粋:毎日新聞 8/19(土) 23:58配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000098-mai-soci

「通常の業務に支障をきたすため、本人と話し合って退職届を出してもらった」
ということは、
「自主退職」という体裁ではあるが、
実際は「諭旨解雇」に相当する退職であることが読み取れる。
取材や捜査で通常業務に支障をきたすとしても、
それは自分の施設(又は従業員)に対する職責の範疇であり
当然負うべき説明責任等の業務負担である。
もちろん、「他の入所者に迷惑が掛かる」
という建前を最大限に利用していると思われるが、
そもそも理事長自ら「五里霧中」だなんて四文字熟語を使っておきながら
担当職員に対してはしっかりと
『退職』という方針を示していることに違和感を覚える。
『五里霧中』なのだから
担当職員は出勤停止や自宅待機にさせて
『今後の捜査の進展を待つ』
という選択肢はなかったのだろうか。
本当に『五里霧中』なのに
退職勧告をされ退職させられるのだとしたら
それは二次被害であり『新たな事件』と言っても過言ではない。

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◆事件性を『100%』という言い方で否定しなかったり否定したりする違和感

◇施設側 遺族に経緯説明
 「それいゆ」を運営する医療法人同仁会の折茂(おりしげ)謙一理事長は19日、施設内で脳挫傷などで死亡した女性の遺族と面会し、亡くなった経緯を説明した。他の遺族や負傷した入所者の家族にも順次、経緯を説明していくという。
 19日に説明を受けたのは、今月7日に死亡した高山市の石本きん子さん(93)の長女(70)と孫の男性。折茂理事長によると、石本さんが6日深夜に自室で倒れているのを職員に発見され、翌早朝に搬送先の病院で脳挫傷などで死亡したと遺族に話したという。
 折茂理事長は報道陣の取材に、遺族側から事件性の有無を聞かれて「100%否定できない」と答えたものの、「私の立場から見ると、ほぼ100%、自分で転倒して死亡した」と述べたことを明らかにした。
 これに対し、孫の男性は報道陣に「カメラもなく誰も見ていないということなので、やはり大切なところは分からない」と話した。
引用抜粋:毎日新聞 8/19(土) 23:58配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000098-mai-soci

理事長の発言に整合性が見えず違和感を覚える。
『100%』という数値を多用して
「事件性が100%ないとは言えない」
「ほぼ100%自分で転倒し死亡」

という発言をしている。
よく読むと、100%という値に対する使い方は間違ってはいないのだが、
100%を多用しすぎて『結局、何が言いたいのか』
が伝わってこない。
『ほぼ100%事故だと思っているが、
事件の可能性も捨てきれない』

ということだろうが、印象からすると
『事件の可能性も捨てきれないが、
ほぼ100%事故だと思っている』

ということになる。
二つの文章は同じことを言っているのだが、
事故と事件という言葉を
文章の最初にもってくるか後にもってくるかで
受け取り手の印象が変わるのがお分かりだろうか?

これは印象操作やプレゼンテーション等のテクニックで、
最後に言った言葉が相手に強く響くのである。
例えば、
『あなたは良いところもあるけど
悪いところもあるよね』
『あなたは悪いところもあるけど、
良いところもあるよね』
上記2つは、同じ内容を伝えているのだが、
相手に与える印象が全然違ってくる。
2つ目の文章の方が好感度が高いのだ。
日本語って本当難しい。
さて、話をニュースに戻すが、
私は実際にこの理事長の話を聞いたわけではないので、
どのような思惑や言い方で発言したのかはわからないが、
ニュースを読む限りは
『否定したり』『否定しなかったり』で
正直よくわからない。

遺族への説明では、
「自分で転倒して死亡した」
と伝えたようだが、
遺族は
「カメラも無く、誰も見ていないので大切な部分はわからない」
と述べている。
結局はそういうことになる。
警察の捜査を待つしかない状況だ。

◆身の潔白が証明されるまでは退職してはいけない

施設側の見解では、
「自分で転倒」という不可抗力の事故なのに、
何故、担当職員を退職させたのか。

ひょっとしたら、責任を感じて自己都合での退職だったのかもしれない。
しかし、私なら不可抗力の事故で退職しようとは思わないし、
あまりにも連続して不可抗力の死傷者が出てしまった場合に、
いたたまれなくなり退職を選択したり
責任を取って辞めるにしても
身の潔白を証明してから辞めるだろう。
グレー期間が長いと、
身の狭さを感じたり業務に支障が出たりして
働きづらいかもしれない。
でも、辞めてしまっても
捜査の結果が出るまでは再就職できない。
『再就職できない』とは、
・捜査対象者だとわかった上で雇ってくれる会社はない
・身分を隠して再就職しても捜査は続くのでバレる

ということだ。
再就職できないとしたら、
『収入がなくなる』
つまり、生活出来なくなるのだ。
親や兄弟、親類、親友等の援助が受けられる場合は別だが、
そうでない場合は、人生が詰んでしまう。
勿論、それは自分が潔白である場合だ。
もし自分が黒だったとしたら、
正直に証言を行い反省し罪を償うべきだろう。
そして人生を再スタートさせるのが最善の選択だ。
白か黒かは本人にしかわからないが、
どちらにしても今この時期に退職するという選択は
最悪の選択だったのではないかと思う。

今後の捜査の進展と続報を待ちたい。


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