老健『それいゆ』続報。退職させられた男性職員「100%やっていない」

Pocket

pawahara_man.png
【関連過去記事】
『介護老人保健施設で3人死亡、2人入院』これは既に事件と言っても過言じゃない
5人の死傷者を出した岐阜県の老健『それいゆ』担当男性職員を退職させていた
このニュースだけ何故か続報がどんどん飛び込んでくる。
ここまで福祉関係のニュースで続報が報道されるのは、
相模原の障害者施設殺傷事件以来ではないだろうか。
あの事件は凄惨で残虐だったので、
マスコミや世間の注目も凄かったが、
今回の問題も同じくらい注目されているということか。
退職させられた男性職員が取材に応じ
「100%やってない」
と回答し死傷問題への関与を否定した。

岐阜県高山市の介護老人保健施設で半月の間に5人が相次いで死傷した問題で、施設側が全員の介護に関わったとする元職員の男性が20日、問題への関与を否定した。
 高山市桐生町の老人保健施設「それいゆ」では、今月16日までの約半月の間に、施設に入所していた高齢の男女3人が死亡し、2人が肋骨(ろっこつ)を折るなどのケガをした。
 施設側は、報道で業務に支障が出るなどとして、5人全員の介護に関わったと指摘する30代の男性を問題発覚直前に退職させていた。
 男性は20日、取材に応じ、今回の問題について「100%やってない」と話した。死傷した5人の介護については複数の職員で当たっていたことや、中には直接触るような介助をしなかった入所者もいたと話した他、退職については「納得できなかったが、他の選択肢は与えられなかった」としている。
引用元:NNN 8/20(日) 11:55配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170820-00000017-nnn-soci

スポンサーリンク

◆率直な感想

この施設の理事長の発言といい
元職員の発言といい
『100%』という言葉を多用するなぁ
ということが気になった。
理事長は
「事件性は100%否定できない」
「ほぼ100%自分で転倒した事故」

などと発言している。
このニュースだけで10回近く
『100%』
という数値を見ている。
その数値、言葉自体は事件・事故には
直接関係が無いのだけれど、
濃縮果汁の勝負じゃないんだから
そんなに100%をアピールしなくても…

というのが率直な感想だ。
(スポンサーリンク)

◆退職以外の選択肢が与えられなかった

これは元職員が白だろうと黒だろうと
施設側の対応としては宜しくない。
『退職したくなかったのに退職させられた』
ということだから、
諭旨処分や懲戒免職にするにしても、
県の立入調査と警察の捜査結果を待つべきだった。
『見切り発車』とも取れる退職勧告は
完全に施設側に落ち度がある。
5人の死傷者を出した岐阜県の老健『それいゆ』担当男性職員を退職させていた
の記事でも書いたが、
出勤停止や自宅待機という選択肢はなかったのだろうか。
もしこの元職員が白だった場合、
・退職させられた精神的苦痛
・職業選択の自由を侵害された人権保障
・退職させられたことに起因する生活上の損失補償(収入面)
・退職により名誉を棄損された社会的保障

など様々な補償や保障が求められることが考えられる。
そんなリスクが発生することは
当然わかっている上での退職勧告だろうから、
施設側は既に『黒』であることを
知っているのではないかと勘ぐってしまう。

施設側が黒だと知っていたとするなら
『知っている情報を遺族や警察等に開示・提供する義務』
を完全に怠っており、理事長が
「私の立場から言えば、ほぼ100%自分で転倒して死亡」
などと虚偽の発言をしている時点で
・虐待擁護・隠蔽
・犯罪擁護・隠蔽
・虚偽の報告

という大罪を犯してしまっている。
どちらにしても、
・死傷した入所者
・他の入所者
・家族・遺族
・他の職員
・県や警察等の捜査機関
・マスコミ
・世間
全ての人達への裏切り行為になってしまう。

◆必ず真実が解明され然るべき対応がされますように

現時点では、様々な憶測がされており
まだまだ真実は見えてこないが、
『カメラ等がない』
などという理由で証拠不十分で未解決になったり、
上辺と体裁だけの事実で
『とりあえず』という結果にならないことを切に願う。
世の中の事件の殆どは、
カメラが無いところで行われているのだ。

それでも捜査で真実を解明していくのが警察であると信じたい。
氷山の一角ではあるけれど、警察の威信にかけて
介護施設の真実を解明し然るべき対応がされますように。
そして今後もこういった介護施設の闇の部分に
もっともっとメスを入れていって欲しい。
現状や惨状が明らかになることで、
介護業界というものは今後、
・何をどうすればいいのか
・誰がどうすればいいのか

具体的に、突き詰めて考え、
本当の意味での問題点が少しずつでも
表面化し闇を照らすきっかけになれば良いと思う。

◆追伸:個人情報やプライバシーに言及するネット情報に警笛

今回の問題について、
インターネットで検索をかけると
『男性職員の氏名・画像・評判』
などという刺激的なタイトルの記事を見かけます。
実際、そういったタイトルの記事をいくつか読みましたが、
結論から言えば
・公開されてないのでわかりませんでした
・犯人・容疑者として特定されていないのでわかりませんでした

という記事ばかりでした。
当たり前のことです。
まだ犯人だとも容疑者だとも決まっておらず、
ひょっとしたら無実の罪を着せられているかもしれない男性職員の
氏名や画像がネット上で公開されていたら大問題です。
刺激的なタイトルを書いて、
読み手がクリックしたくなるような心理を利用した
『誘導ブログ』と言っても過言ではないでしょう。
(実際、私はクリックしましたし…)
そして何故かそういう記事が検索上位にあったりします。
『退職させられた30代の男性職員』よりも
個人情報やプライバシーを侵害してはいないのだけれど
タイトルでそれを匂わせるブログやネット情報に憤りを感じました。


介護職員ランキング