介護職員が生牡蠣を食べてはいけない理由は?

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まことしやかに言われていることで、
実際、公けには言われていませんが、
『介護職員たるもの生牡蠣(なまがき)を食べるべからず』
という風習があります。
ご存じない人もいるかもしれませんが、
・健康管理
・感染予防

の観点からこのような短絡的に見える暗黙の了解があります。
しかし、職員も一人の人間であり、
文化的な生活を営む権利がありますので
公けには言われていません。

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◆何故、生牡蠣を食べてはいけないのか?

好き嫌いはあるでしょうが私は牡蠣が好きです。
『海のミルク』と言われていて美味しいですよね。
美味しい生牡蠣を何故、介護職員は食べてはいけないのでしょうか?
『牡蠣などの二枚貝を生で食べるとノロウィルスに感染するリスクがある』
これが最大の理由です。
ノロウィルスに感染すると
・仕事を休まないといけない
・利用者に感染するおそれがある

という状況が発生してしまいます。
仕事を休むのは最悪しょうがないとしても、
利用者に感染してしまうと、とても厄介なことになります。
高齢者は体力が衰え抵抗力や免疫力も低下していることが多いので、
最悪『死』に繋がってしまう場合もあります。
また、施設という集団生活の場であるので、
感染が感染を引き起こし集団感染になり、
利用者も職員も嘔吐や下痢になるという
『地獄絵図』状態になります。
職員が感染してしまうと
当然休まないといけませんので、
日に日に出勤できる職員も減っていき
地獄絵図が加速していきます。
正しい感染症対策をしていても、
目に見えないウィルスと闘うのは困難を極めます。
そういった『原因』を作らないためにも
介護職員は生牡蠣(二枚貝)を食べるべからず
という暗黙の了解が存在するのです。

◆ノロウィルスとは?

そもそも、『ノロウィルス』とはどういうものなのでしょうか。
【発生しやすい時期】
・冬場
【感染しやすい二枚貝】
・牡蠣
・ウチムラサキ貝(大アサリ)
・シジミ
・ハマグリ
【感染経路】
・経口感染
汚染された二枚貝を生の状態や十分に加熱していない状態で食べると、ノロウィルスが小腸粘膜で増殖し、感染性胃腸炎を引き起こします。
【潜伏期間】
・24時間~48時間
・早い人だと6時間~10時間
【症状】
・下痢
・吐き気
・(噴水のような)嘔吐
・腹痛
・発熱(38度程度でそれほど高くならない)
【治療方法】
・対症療法(水分摂取等)
・十分な休息
・排便でウィルスを体外に排出させる為に下痢止めは使用しない
【二次感染経路】
・経口感染
ウィルスのついた手で盛り付けした食事を食べてしまうことで感染してしまう。
・接触感染
感染者が座った便座にウィルスがついていて次に座った人に感染してしまう。
・空気感染
カーテンやカーペットについた感染物が乾燥して舞い上がり、それを吸い込むことで感染してしまう。
【感染ウィルス数】
・10個~100個の少ない数でも発症
【予後】
・3日以内に症状は治まり後遺症もなく予後は良好
・幼児や高齢者は吐しゃ物で窒息したり肺炎を起こしたり脱水になり命に危険が及ぶこともある
【加熱でウィルスは死滅】
・中心部が85度から90度になるようにして90秒以上加熱するとウィルスは死滅する
上記のように、概ね予後は良好であるものの、
感染力が強く二次感染が発生しやすい食中毒と言えます。
それ故に、介護職員たるもの、
自らノロウィルスを体内に取り込むリスクが高い
生牡蠣を食べるべからず
ということなのです。
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◆それでも生牡蠣を食べたい

食べたからといって
必ず感染するとは限りませんし、
スーパーなどで売られている
『生食用』の牡蠣はある程度安全は確保されています。
我々介護職員は、
ストイックに自分を追い込んで
ドリームをつかむようなボクサーや格闘家ではないのですから
強制的に食事内容の制限までされる謂れはありません。
ただ、自分が感染源とならないためにも、
自己管理は必要かと思います。
万が一、ノロに感染してしまった場合
「生牡蠣食べました」
などというと
・健康管理・自己管理意識が足りない
・生牡蠣を食べたらノロに感染するリスクがあることを知らなかったのか

と上司や職場の人から言われてしまうかもしれません。
そうなってくると生牡蠣を食べるときは、
・こっそり食べる
・食べたことを他人に言わない

という選択肢しかなくなってしまいます。
『自分の抵抗力や免疫力が低下しているな』
と思った時は生牡蠣は避けるのが無難でしょう。
自由に生きる権利や
文化的な生活を営む権利を否定したくない反面、
感染のリスクもよくよく理解できますので
生牡蠣を食べる時は自己責任で。


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