介護施設のハリボテ上司は今日も責任をなすりつけ合う

Pocket

hu1.ss.jpg
私は特養併設のショートステイで働いています。
介護施設にも徐々に組織体制が確立されつつあり、
一見、キャリアパスが存在するかのような体裁を繕っています。
今までは、
・サブリーダー
・リーダー
・主任

くらいしか無かった役職が
今では、
・サブリーダー
・リーダー(副主任)
・主任
・係長
・課長

という具合にポストが増設されました。
しかしながら、実際には『兼務』をしたり
今までの役職者が『エレベーター式に昇格』したに過ぎず、
本当の意味での『キャリアパス』とは言えない現状があります。

スポンサーリンク

◆本当のキャリアパスとは?

キャリアパスとは経営学用語の一つ。企業においての社員が、ある職位に就くまでに辿ることとなる経験や順序のこと。また個人の視点からは、将来自分が目指す職業を踏まえた上でどのような形で経験を積んでいくかという順序・計画を指す。
企業側から見たキャリアパスでは、中長期的な計画の上で、社員はどのような経験を積み、どのような能力を身に着けるかなどといった事柄を明確にする。このようなキャリアパスを示すということで、社員は自己の目指すべき道というものを考察できるようになったり、モチベーションを向上させるといった事柄が期待できる。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%91%E3%82%B9

仕事で目標を見失っている理由とは?
の記事で書きましたように、
昇格・昇進するにも上が詰まっていて
いつまで経ってもキャリアを積めません。
また、介護職員から施設ケアマネにキャリアパスをしたいと思っても
ポストが詰まっていて近い将来にはなれそうにありません。
『詰まっている』という状況は、
結局は風通しが悪く
『経験を積んで能力を身に着けても目指す所へは行けない』
ということを痛烈に実感してしまいます。
自分の目指すべき道も明確に見えず、
モチベーションが下がってしまうのが
介護施設のキャリアパスなのです。
職員一人ひとりが、
目標を持って意欲的に取り組むことが出来る道筋を
介護施設が明確に示してこそ
『本当のキャリアパス』
だと言えます。
『明確に示す』とは、
役職ポストを掲げて組織図を作り
各々を等級で分類し職責を明記すること
ではありません。
もちろん、そういう表面上の体裁も大切ですが、
もっと突き詰めて明確に示してこそ
『本当のキャリアパス』なのです。
・どういう資格や能力や経験があれば役職ポストにキャリアアップ出来るのか
・キャリアアップの為の判断基準の整備・公表

をしっかりと定めた上で公平な判断をしないと
全くもって『無意味』としか言いようがありません。
全く定まっていない状態で役職ポストを決めることは
・経営陣の好き嫌いだけの判断
・画一的なエレベーター式の昇格

でしかありません。
介護施設ではそういった
『ハリボテのキャリアパス』
が恥ずかし気もなく行われているのです。
(スポンサーリンク)

◆サブリーダーとリーダーは役職とは言えないポスト

そもそも、サブリーダーとリーダーは
役職とは言い難いポジションです。
ユニットリーダーという謎のポスト(前編)
ユニットリーダーという謎のポスト(後編)
上記2つの記事で詳細に書いていますが、
リーダーなどという肩書の職員は
『日替わり弁当』のようにコロコロ変わります。
そんな不安定なポジションが『役職』なんて言っていたら
他の業界の人が聞いたら笑いものにされるのがオチです。
ましてやサブリーダーなんて
手当もつかないし肩書だけ与えられて上手に使われるだけの
一番損な役回りです。
ということは、
実際に本当の意味で役職と言える肩書は
・主任
・係長
・課長

の3つしかありません。
キャリアパスなどと公言するのが
「恥ずかしい」と思ってしまうのは私だけでしょうか。

◆ハリボテの役職者が責任をなすりつけ合う

先日、ショートステイに居宅ケアマネから
新規の問い合わせがありました。
「胃瘻(いろう)の利用者は利用可能か?」
という内容でした。
看護師が注入を行うので利用可能なのだけれど、
看護師も人員不足状態なので
看護体制的にどうなのかを確認しておく必要があったので
一旦、電話を折り返す形にして
看護課長へお伺いを立てに行きました。
「ん~出来るっちゃ出来るけど…介護課長は何て言ってるの?」
という返答。
医務的な判断を聞きにきたので
まだ介護課長には何も言っていないと伝えると、
「先にそっち聞いてきて」
と言われました。
介護課長にお伺いを立てに行くと
「医務さえ対応可能なら受け入れればいいんじゃない?」
と言われ再びその返答を看護課長に伝えに行きました。
「なんだそれ…。で?ショートスタッフは介護する自信はあるのか?」
と聞かれたので
「自信も何も、人員不足だし断っていいなら断りますがそれでいいですか?」
と答えると
「じゃあ、そういう風に介護課長に言ってショートの都合で断ればいいんじゃない?」
と言われました。
何だ、このやりとりは…
『不毛な時間を過ごしている』
とひしひしと感じていました。
私は伝書鳩ではないのです。
介護課長は
・医務がOKなら受け入れる
看護課長は
・介護スタッフがOKなら受け入れる
現場スタッフは
・断っていいという決断権が貰えるなら断る
という三すくみ状態となり身動きが取れなくなりました。
現場の立場から言えば
胃瘻の利用者が一人増えても
なんとか回せるかな、と思ったので
「では受け入れますね」
と伝えると
看護課長が
「ちゃんと完璧なケアが出来る自信があるんだな?」
と再び意味不明なことを言われました。
この期に及んで
『完璧なケア』とはなんぞよ?
内心、断って欲しいけど、
自分の判断で断ったことにはしたくない
という思惑が見え隠れしています。
課長同士で話し合って
結果だけ持って来てくれたらそれで上手く回るのに
ハリボテの上司たちはそうやって保身をしながら
今日も責任をなすりつけ合っているのです。

◆追伸

責任のなすりつけ合いをしていてはらちが明かず
いつまで経っても先方に返事が出来ないので
両課長に
「上の人間で白黒はっきりさせて下さい」
と詰め寄りました。
介護課長は
「だから俺は別に受け入れてOKだって」
看護課長は
「取ればいいんじゃない?まぁ大丈夫でしょ」
ということになったので、
受け入れることにしましたとさ。
本当にあったハリボテのお話。


介護職員ランキング

コメント

  1. デイちゃん より:

    そうなんですか。
    でも名ばかり管理職って、サービス業ではよくありますよね。
    権限もないし、収入も低いのに、責任だけ押しつけられる。
    しかも今いる施設、オーナー企業ですよね。
    結局、オーナー一族以外はすべて奴隷って扱いだと思うので、キャリアパスもへったくれもないと思います。
    責任と権限がよくわからない状態なら、その状態をうまく利用したらどうですか?
    自分にとって都合のいいように誘導するのは簡単だと思いますが。
    上司をヨイショしながら、時には「自分を怒らせたらどうなるかわかってるよね?」と威圧しつつ、状況を自分の思い通りに動かして、何かあったときは自分は責任はとらない。
    結構簡単ですよ。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんにちは。コメントありがとうございます^^
    そうですね、『責任と権限』は曖昧で『機嫌とタイミング』のみが存在します。
    最近は「ブログネタをありがとう」くらいに思っています(笑)

  3. デイちゃん より:

    そうなんですか。
    なんかストレスが多い感じですね・・・。
    私、そういうしょーもないストレスが嫌で。
    仕事が大変なのはいいんだけど、むしろ介助とか大変で、汗水たらして働くのは気持ちがいいんだけど。(ジムのつもりで働いています(笑))
    管理者がおかしなこと言い出したりとか、勝手に決めたりとか、そういう無駄なストレスはいらないよね~って感じで。
    私は自営業なので、主収入も家の仕事で、介護の仕事は副業なので、まあいつでもやめれるよな~って感じなのですが。
    そんな私でも、会社がアホウなことを言ってくると、イラっとしますね。ましてや、本業としてしてるなら、もっとイラっとするんだろうなって思います。
    ストレスって体に悪いですからね。認知症になりやすいし。

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    福祉業界は『奉仕』とか『自己犠牲』などという目に見えない利益やサービスを間に挟むから問題が複雑になっていくのだと思います。
    他の業界は奉仕や自己犠牲は通過点に過ぎず、その先の利益が最終目的ですが、福祉業界は奉仕と自己犠牲を最終目的にするという精神論から入るから闇が深くなってしまうきらいがあるのでしょうね。

  5. デイちゃん より:

    基本、仕事って好きじゃないと続かないと思うのですが、介護の仕事って、がんばるぞ!と思ってるやる気のある人を潰してしまいますね。
    利用者からのセクハラや暴力に対し、「それはしょうがないのよ。」と、うやむやにしたり。
    まさか、ジジイにセクハラされるのが、奉仕の精神とか言うんじゃないでしょうねえ??
    サービス残業を、「それはしょうがないのよ。」と、うやむやにしたり。
    それ立派な労働基準法違反でしょ??
    「今日スタッフの〇〇さん、休みです。でも代わりがいないので、いないままやります。」っておかしくない?
    手配すれば?管理者が入れば?そもそも人員配置基準違反じゃね?指定取り消しになるよ?
    「今度お祭りがありますので、スタッフはボランティアで参加してください。景品も必要なので家にあるものを提供してください。」
    ふざけるな。ボランティア強制するな!それボランティアじゃねえし!来させたいなら金払え!景品は会社が買えよ!(笑)
    納得できないもやもやが蓄積して、ある日ドカンと爆発して、スタッフ大量離脱。営業不能。閉鎖。管理者首。(笑)
    前に、管理人様が、「腰痛予防の講習に行かされて迷惑」と言われていましたが、どうせ講習行くなら、セクハラや暴力ある利用者に対する護身術の講習とか行きたいよね。
    CVPPPトレーナーというのがあって、知り合いの看護師さんが、精神病院で患者の暴力から身を守る方法のトレーナーになるための講習会に行ったそうです。
    介護施設でもすればいいのに。
    「はい、利用者がスタッフの目を指でついてきたら、しゅっと指をつかんでぐいっとひねりま~す。」とか。(笑)
    利用者がお尻なでてきたら、その腕をぐっとつかんで、脇固めしま~す。」とか。(笑)「逆に曲げちゃったら、骨が折れるから気をつけてください。」とか。(笑)
    「この講習、利用者だけじゃなく、スタッフからのセクハラにも使えますので便利ですね~。」って。(笑)
    そうそう、前に言ったかもしれませんが、私のデイで、セクハラ暴力暴言など悪行の限りをつくしてきた放蕩なジジイもとい利用者様が、とうとう契約解除になりました。
    気に食わない他の利用者さんをたたいたからなんですけど。
    歴代の管理者は、見て見ぬふりだったので、その利用者を首にした今の管理者には敬意を払って、人員配置基準守らない人削りなども、今だけ目をつぶって仕事してあげようと思います。(爆笑)

  6. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    コメントを読ませて頂いていて、あまりにも『あるある』だったので色々な意味でニヤついてしまいました。
    人員配置基準については、私も特に異論がある部分で、現場と帳簿上で異なる配置をしていたりします。実際は現場に立っていない看護師や相談員を人員として計上したりして監査をすり抜けている部分もあると思います。
    行政も自分の天下り先になるかもしれないので『なあなあ』体質があります。通報義務だとか告発をしても告発者が損をするシステムしかありません。告発者の氏名を行政が勝手に事業所に漏洩させてしまっていたというニュースもありましたし、根本的な所から腐っているのです。
    警察が入るような『事件』に発展してから事業所も行政も本腰を上げます。しかし警察も民事不介入ですから何でもかんでも介入はしてくれません。
    真綿で首を絞めてくる業界に対抗するには、こちらも真綿を使い徐々に堀を埋めていくしかないのかもしれません。
    人間は感情の生き物ですから、ギブアンドテイクは精神衛生上でも大切だと思います。暴力利用者をクビにした管理者さん、グッジョブですね。

  7. デイちゃん より:

    その暴力暴言セクハラじいさん、自社ケアマネの利用者で、わがまま放題し放題。
    入浴が一番でないと怒鳴りだす。
    嫌いな利用者がいると(男性利用者がほぼ全員嫌い)、怒鳴りだす。
    嫌いなスタッフがいると(男性スタッフが嫌い(笑))、怒鳴りだし、杖でたたくなどの暴力をふるう。
    テレビの前の席になってないと怒鳴りだす。テレビのリモコンを手元に置いてテレビを占有し、大音量で見てる。
    阪神が好きで、巨人の話を利用者さんがしてると、怒鳴りだす。(笑)
    利用者さんたちが、楽しそうに話してると怒鳴りだす。
    とにかく、なんでもかんでも怒鳴りだす。(笑)
    自分が中心でちやほやされてないと怒鳴りだす。あほか。
    女性スタッフへのセクハラがひどい。
    スタッフの体をさわったり、わざわざ下の名前で呼んでくる。
    「みんな、ワシの娘や」だって。んなわけね~だろ!キモ!!
    特にお気に入りのスタッフがいて、その人の家をつきとめようとして、他のスタッフに「あいつの家を教えろ」と言い出し、「個人情報なので教えられません」と言うと怒鳴りだす。(笑)
    挙句の果てに、「家をつきとめてやる」と、家族の車でそのスタッフが住んでるらしき町を探し回ったらしい。
    で、そのストーカー行為に、女性スタッフが精神的に参って、支店が「そんな利用者は切りなさい」ってなったのに、そのときのバカ管理者は「売り上げが下がるから」と切らず。
    いやいや、そのじいさんがきてるから、売り上げ下がってるんだってば。バカだね~。
    で、ケアマネは、「どうしてもっとうまくできないの?」と、放蕩じいさんの肩をもつ。
    いや~、うまくやるって、わがままを許すってこと?おかしいことはおかしいと言わないとダメじゃね?
    でも当時の管理者は「私は関係ない」「みんなもっと対応を考えるように」。いやいや、そこはあなたの出番でしょう。(怒)
    今回もその放蕩じいさんが、気に食わない利用者さんを何人か杖でたたいたんだけど、本当なら即刻終了なのに、ケアマネがしゃしゃり出てきて。
    「契約解除は一か月前にしなきゃいけない」だの言いだした。意味不明。
    でも、管理者が、暴力ある人は受け入れられない旨説明したら、そのじいさんが、「もうこんなとこやめる!」となって、終了。
    さようなら。
    でも自傷他害がある人は、どこも入れてくれないからさ。利用できるサービスあるのかな?
    まあ頭のおかしなケアマネは、利用者への暴力があったことを隠して他を利用させるんでしょうけど・・・たぶん速攻でばれて終了でしょうね。
    乱文失礼しました。
    来週、昔のヘルパー仲間と会うのですが、その放蕩じいさんが首になった件でもりあがりそうです。

  8. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    そうやって徐々に介護業界も適正化していけば嬉しいですね。真実が明らかになり「ダメなものはダメ!」とはっきり言える環境であって欲しいものです。
    そうでなければ、我々介護職員はいつまで経っても奴隷のままですからね。