求めているのは『謝罪』ではなく『改善』なのです

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どの場面、どの仕事でも言えるのかもしれませんが、今の職場で働いていると、
ミスをしたり
注意を受けたりすると
すぐに「すいません、気をつけます」
と言う介護職員がいます。
その場はそれで終わるのですが、次にまた同じ失敗をしたり似たような間違いをしたりすることが多いように思います。
そしてまた同じく
「すいません、気をつけます」
と言うのです。
さすがにそういったことが続くと、それで終わらせたらダメなような気がして、考察も含めてこの記事を書きます。

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◆求めているのは謝罪ではない

注意をしたり指摘する時は、
『改善』だとか『対応』を求めているのであって
謝罪を求めているわけではないのです。

「すいません」の一言で済むのなら何も苦労しません。
もちろん、
・私の名誉を傷つけただとか
・多大なる迷惑を掛けた

という場合は謝罪を求めます。
そしてその上で『改善』『対応』を求めるわけですが、
業務上の不注意やミスの場合、
謝罪なんて求めてやしません。
ただただ改善や対応をして欲しいだけなのです。
だから、それ一心に集中して欲しいのですが、
また同じようなミスを繰り返し
「すいません、気をつけます」
と言われます。
そうなってくると、
『資質の問題』
ではないかということが懸念されてきます。

◆資質が無くてもクビにすることは出来ない

資質が無いと思われる職員でも
こちらから「辞めて」とは言えません。
それは
・職業選択の自由の問題
・労働契約上の問題
・職場環境健全化の問題
・人員不足の問題

があるからです。
【職業選択の自由の問題】

日本国憲法第22条第1項
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

上記の通り、日本国憲法に定められています。
他人や第三者が個人の自由を侵害することは許されないのです。
【労働契約上の問題】

解雇の理由として、勤務態度に問題がある、業務命令や職務規律に違反するなど労働者側に落ち度がある場合が考えられますが、1回の失敗ですぐに解雇が認められるということはなく、労働者の落ち度の程度や行為の内容、それによって会社が被った損害の重大性、労働者が悪意や故意でやったのか、やむを得ない事情があるかなど、さまざまな事情が考慮されて、解雇が正当かどうか、最終的には裁判所において判断されます。

上記のように、解雇には『正当な理由』が必要であり、それが『正当』かどうかを労働者が納得すればそれでいいのですが、納得できない場合は最終的に裁判まで持ち込むことになります。
また、解雇の種類にも
・懲戒解雇
・諭旨解雇
・普通解雇
・整理解雇

などがあり、
会社都合で行われる『普通解雇』の場合、
『良くない実績』として評価され
その後、『会社が助成金を貰えなくなる』
というデメリットもあります。
したがって、所詮、私のようなたかだか現場のリーダーごときが
簡単に「クビ」だとか「解雇」だとか発言することは不適切と言えるでしょう。
【職場環境健全化の問題】
現場や個人の判断だけで「クビ」だとか
「辞めろ」などと言うと
今話題の『パワハラ』になりかねません。
最悪、言った方が処分を受けてしまう
ということになってしまうかもしれません。
【人員不足の問題】
介護業界はご存知のように
万年、人手不足です。
資質の無い職員でも辞められたら困るのです。
そして、その部分に『闇』が存在します。
資質の無い人間も騙し騙し使い続けると、
・周りのスタッフの負担が大きくなる
・妙な介護事件や事故が発生する

ことが想定され、
・負担が掛かり過ぎてマトモな職員が辞めていく
・事件や事故がニュースで報道される

という負の連鎖の原因となっているように感じます。
しかしながら、現状では上記のように資質の無い人間も使い続けなければならない理由があるのです。
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◆言われる方もストレスかもしれないが言う方もストレス

同じことを何度も注意されたり
いちいちやることなす事チェックされると
ストレスを感じるかもしれません。
しかし、何度も同じことを言うこちらも相当なストレスを感じているのです。
だから、
・もう言わないでおこうか
・そういうものだと諦めよう
・言ってもしょうがない

という思考に逃げてしまいそうになる時があります。
しかし、
・正常なユニット(フロア)運営のため
・利用者のため
・自分の職責全うのため

を考えると、やはり言わざるを得ないのです。

◆「すいません、気をつけます」はどうすべきか

何度も「すいません」と言われるので、
「謝らなくていいから、改善して」
と言うようにしています。
『謝って終わりではなく、改善してこそ意味がある』
という道徳教育から始めなければなりません。
介護職員の処遇改善だとか
社会的地位の向上だとかを訴えていますが、
反面、そういう資質の無い又は低い職員がいるのは事実です。
『砂上の楼閣』とならないよう
しっかりと地盤を固めていかなければなりません。


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コメント

  1. デイちゃん より:

    こんにちは。
    でも、間違ったところを指摘したら、スタッフが一応あやまってるだけでも、まだマシですよ。
    私のデイのスタッフですが、
    発達障害の常勤生活相談員その1(漢字がかけず帳票が作れない)
    発達障害の常勤生活相談員その2(パソコンが使えない)
    妊娠しては産休育休を繰り返すヤンママ常勤(いろんな職場たらいまわし)
    統合失調症の中年男(障碍者手帳ありだけど通常雇用、毎日暴走しまくり)
    認知症の65歳のじいさん(運転手で雇ったら認知症っぽくて運転させられず(笑))
    65歳のナース(利用者と区別がつかない)
    一日中スマホしてるおばさん(仕事をするという意識がない)
    ・・・っていうゴールデンメンバー。
    だから、毎日、事故トラブルだらけで、注意も何も、もうすべてがめちゃくちゃで。
    管理者が注意してるんだけど、その内容が、「前日にお迎えに行くと約束した時間にちゃんと迎えに行け」とかだもの。小学生かよ。
    もうレベルが低すぎて無理。
    そんなんで利用者なんて増えるわけないよね~。
    私はと言えば、利用者さんにケガさせそうになったり、利用者さんに失礼なことしてたら、さすがに注意するけど、注意したってまた同じことしてるし。
    管理者に報告して終わりですね。
    うちのスタッフに注意するのは、砂漠に水をまくのと同じです。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    『砂漠に水』『糠にクギ』『暖簾に腕押し』等々、そんな職員は多々見かけますね。
    『利用者のため』『職責全うのため』と書きましたが、実は『自分を守るため』でもあることをここにひっそりと書き記しておきます。
    つまり、もし『何か』があった時に、『私は再三、注意し改善を促していた』『上司に報告していた』という逃げ道を作るためでもあります。

  3. めど立てたい人 より:

    こういう指摘…わからなくもありません。
    それこそ、業種や公私の区別のないこととも思えます。
    多分、私も厳重注意を受けるかも…と自分でやったこととはいえ、少し怯えていますが・・・。
    ただ、よく受ける身としては「はい、はい、謝罪」で済ませたくなる注意・指導もあります。
    記事の前提のような、主旨がブレない人やかつ簡潔に指摘できる人であればいいのですがね。ただただリプレイする人や補足(=余計な肉付け)をしすぎてブレる人にはいくらこちらが悪くとも困ります。しかも終わらない!
    まぁ、こちらが悪いんですけどね。

  4. 山嵐 より:

    >めど立てたい人さん
    こんばんは、コメントありがとうございます。
    そうですね、指摘の内容にもよるかと思います。
    職場の雰囲気は良くありたいですものね。