情熱に燃えている職員よりクールな職員の方が介護に向いている

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以前に
介護職が『向いている人』と『続けられる人』は別問題
という記事を書きました。
最近、感じているのですが、
情熱に燃えてケアについて熱く語る職員ほど長続きしないように思います。
『長続きしない』とは、
『同じ職場に留まれない』
『現場から講師に逃げようとする』

という意味も含んでいます。
人材不足の介護業界ですから、
流れ者スタイルも否定はしませんが、
やはりどこか問題があるのではないか
と感じてしまいます。

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◆情熱に燃えポリシーを持つことは大切だが

やる気がないより
やる気満々の方が良いに決まっています。
何も目標やポリシーを持たないより
持っている方が良いに決まっています。
しかしです。
何故かその裏に見え隠れしてしまう
・利己主義(エゴイズム)
・身の丈に合っていない誇大妄想

『我が道を行く』
というポリシーは
周りの人を良い方向に導く場合もありますが、
迷惑を掛けてしまう可能性も秘めています。
何故なら、今の介護現場は
『チームプレー』
『チームケア』

が基本ですから
足並みを揃える必要があるからです。
そう考えていると、
以前書いた記事で
『やらない善より、やる偽善』は良いけれど、それを押し付けるのが介護業界
メサイアコンプレックスについて触れましたが
正にシックリきます。

メサイアコンプレックスとは、実は自分が救われたいが為に人を救おうとしたり人のために何かをしようとするコンプレックスのことです。

◆何故、情熱に燃えている職員は続かないのか

上記に述べた通り、
・自分の思い通りにいかない苛立ち
・理想と現実の溝が自分の中で埋められない
・周りが間違っていると思い込んでしまう
・周囲から浮いた存在になってしまう
・ポリシーに固執しすぎて融通が利かない

ということが考えられます。
そういうストレスや
フラストレーションが溜まってしまうと
上手く消化することが出来ず、
自分の理想郷を求めて
他の職場や次の環境へ転職してしまうのです。
ここでひとつ苦言を呈しておきたいのは、
・新しい環境
・理想の職場
・理想郷を探し求める
という行為は
結局は『他力本願』なのです。

自分では今の環境を改善させる能力と情熱が無かったということです。
『情熱』を長く燃やし続けるには
節電やエコ運転を上手く取り入れる技術が無ければ
成立しないことに気づくべきだと思います。
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◆クールな職員ほど熱く燃えている

赤い炎より青い炎の方が温度が高いのです。
一見、クールで冷静に見える職員ほど
長続きする傾向にあります。
『自己覚知』という対人援助方法がありますが、
正に理に適った立ち振る舞いだと言えます。

自己覚知とは、援助を受ける人に対して偏見などの先入観や思い込みなどを持って援助をしないように自分自身の考え方などをしっかりと考え、理解しておくこととされています。

冷静な職員は、
ポリシーが柔軟です。
必要以上に他人や利用者に何かを求めるわけでもなく
ただ現実を受け止めベクトルを変化させていきます。
・職場環境や対人関係も柔軟に対応できる
・過度な思い込みや理想がないので事実だけを受け止めることが可能
・自分の考えや理想や目的や目標を割り切って仕事が出来る

但し、全てのクール職員がそうだとは言い切れません。
ただ感情が欠如してしまっている人や
冷徹・冷酷なサイコパスもいます。
そういうごく稀な人はさておき、
単純に『情熱に燃えている職員』と
『クールな職員』を比較してみると
後者の方が長続きする傾向にあるということです。
そして実質的に介護業界を支えているのは、
教壇に立って介護の奉仕論を熱く語ったり
強要したりする講師でもなければ、
自己犠牲を強いる事業所でもありません。
現場でクールに働いている介護職員だと言っても過言ではありません。


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