ショートステイは特養より仕事が楽なのか?

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よく言われたり聞いたりするのですが、
「ショートは特養より仕事が楽ですよね」
と言っている職員がいます。

どちらが楽か楽じゃないかは、
業務の内容や質が違ってくるので一概には言い切れないのですが
『ショートステイの方が楽』
と言いきれてしまう人は、
『業務をケアだけに限定した見方しかできない短絡的な思考の人』
という場合が多いです。

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◆そもそもサービスの種類が『施設』と『居宅』で異なる

私は特養で4年ほど働いていたあと、
ショートで3年ほど働いています。

ですから、どちらかをひいきすることなく
公平な視点で考察してみたいと思います。

特養は『施設介護サービス』で、
ショートステイは『居宅介護サービス』です。

まずはこの違いを理解できている職員がどれだけいるでしょうか。

ケアマネの勉強をした人なら理解できるでしょうが、
『何の学習もせずにただケア業務をしているだけの人』
はよくわかっていない人が多いのではないでしょうか。

ショートステイも施設という建物でサービスを提供するので『施設サービス』だと誤解をしやすいのですが、『サービスの種類』と『サービスの形態』は別で考えて貰う必要があります。

特養は『施設介護サービス』を『施設で提供する』事業所で、
ショートステイは『居宅介護サービス』を『施設で提供する事業所』なのです。

◆特養とショートステイの具体的な違い

特養とショートステイの違いを具体的に挙げていきたいと思います。

【特養】
・施設サービス
・施設ケアマネが担当
・要介護3以上しか入所出来ない(特例あり)
・長期的な利用(終の棲家)
・入所者の住所は施設の住所


【ショートステイ】
・居宅サービス
・居宅ケアマネが担当
・要支援1以上、要介護1以上の人が利用可能
・短期的な利用
・利用者の住所は自宅の住所

上記のように似て非なるものだということがわかります。

そうすると当然、『業務内容』も『業務の質』も異なってくるわけです。
業務内容や質がどのように違うのか、以下に挙げます。

【特養】
・要介護3以上の利用者の介護
・ほぼ決まった人数と同じ利用者の介護(居室も変わらない)
・1~2週間に一度リネン交換(汚染時は都度)
・施設行事の強制参加
・日用品などの購入管理
・看取りあり


【ショートステイ】
・要支援1以上、要介護1以上の利用者の介護
・毎日入退所の送迎、翌日以降の送迎手配
・居室の設定、実績表の作成、食事箋の確認
・毎日違う人数と違う利用者の介護(居室が変わる)
・毎日退所者の居室のリネン交換(汚染時は都度)
・入退所の迎い入れと送り出し
・入退所利用者の荷物チェック、ボディチェック
・退所利用者の連絡ノートの記載
・月次報告書の作成
・外部事業所との連携
・看取りなし

書き出してみると業務内容や質が若干異なっていますが、
『量』で言うとショートステイの方が多いようです。

◆結果、どっちも大変

当たり障りのない結論になってしまい申し訳ないのですが、結論として「特養もショートステイもどっちも大変」だと思います。

では何故、
「ショートの方が仕事が楽」
と言い切ってしまう職員が出てくるのでしょうか?

恐らくそういう人は
『利用者の介護度や自立度』だけを見て
『肉体的疲労』のことしか思いを馳せられないのだと思います。

そういう意味で、冒頭で申し上げました通り、
『業務をケアだけに限定した見方しかできない短絡的な思考の人』
と言えます。

確かにショートは介護度が軽い人も利用できますし、
利用人数が少ない日もあります。
そういったことを総合的に判断すると、
『結局、どっちも大変』
と言えます。

◆「介護度が高いから仕事が大変」という誤解(補足)

一般的に考えて
『介護度が高い利用者ほど介護が大変』
と思われがちですが、
実際のケア現場ではそう言い切れない所があります。

要介護5の寝たきりの利用者よりも、
要介護1の帰宅願望徘徊利用者のケアの方が
肉体的にも精神的にも疲弊します。

全介助の利用者よりも
一部介助や待つ介助が必要な利用者の方が
ケアに掛かる時間は多くなります。

待つ介護については、

介護に携わるに当たり、『自立支援』を意識して『残存能力の活用』を促しながら介護をすることが大切です。 ある程度の経験と...
の記事をご参照下さい。

ですから、
『介護度が高い方がケアが大変』
という考えも間違っていると言えます。

コメント

  1. デイちゃん より:

    「ショートは特養より楽ですね。」
    は?何言ってんの?
    だから俺達特養で働いてるスタッフの方が、ショートのスタッフよりえらいとでも言いたいわけ?
    ショートの方が楽なんなら、ショートに異動願い出したら?
    なんならショートで一回働いてみたら?
    送迎行かなきゃいけないけど、車の運転できる?
    その人、寝たきり介護5だけど、エレベーターない市営住宅の二階に住んでるから、二人でだきかかえて階段降りなきゃいけないけど、できる?
    とか、私なら言い返しそう。
    あと、「デイは自立してる人が多いから、楽そう。」とか言う奴もむかつく。
    うちのデイ、重度ばっかりだよ?
    介護5の寝たきり死にかけ胃ろう腸ろう末期がん徘徊暴力精神病患者24時間痰の吸引が必要な人全身皮膚剥離とかだよ?
    泊りがないからって、甘く見ないでくれる?
    ま、今デイもお泊りあるんだけど。
    「サ高住や有料って、自立してる人ばっかりだから楽そう。」
    あなた、何にも知らないんだね?
    頭しっかりしてる人が多いし、金持ちばかりだから、気難しくて大変だよ。
    タオルのたたみ方がきたない!とかだもの。してることずっと監視してるし。家族からのクレームもすごい。
    サ高住は保険外のサービスあるから、「デパートの物産展の有名なお弁当買ってきて」って二時間並んだり。え?私は家政婦?あの人はご主人様?みたいなね。
    「訪問って、買い物行くだけなんでしょ。楽そう。」
    あんた、訪問なんて一番うっとうしいよ。
    だって密室だよ?
    セクハラ暴力とか、どんなおそろしいことがあるかわかんない。
    精神病患者に殺されそうになったりとか。
    ちょっと違う品物買って行ったら、これじゃないから代えてこいって言われて、サービス時間オーバー。何これ?
    ゴミ屋敷の恐怖、あなた知らないでしょ?見たことない虫がはいまわってるんだよ?しかも片付けても次の週またゴミ屋敷に戻ってるし。
    さあサービス終了って帰ろうとしたら、便の臭い。まさかうんこした?これかえなきゃいけないの?お金出ないのに・・・。
    結局、他の仕事を知らない人が、「〇〇は楽だよね」とか、そういうアホウな無責任なことを言うんです。
    で、「あなたは本当にがんばってるね。すごいね。」って言ってもらいたいんでしょう。バカみたい。小学生が先生にほめられたいのと同じじゃん。
    いやならやめろよ。行きたいところにかわれよ。
    介護の仕事に楽な仕事なんてあるわけないでしょ。
    なんか一気に書いてしまいました。どうもすいませんでした。
    私は、「〇〇は、自分がしてる仕事より楽だよね」って言う人が大嫌いなんです。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    私の代弁して頂きありがとうございます(*^^*)
    私が言われたのではなく、ショートスタッフが特養スタッフに言われたようです。まさか、わざわざ乗り込んで行って反論をするのもみっともないのでしていませんが。
    どの運営形態でも色々大変ですよね。労う声かけをお互いすればいいのに、何故かそういう独りよがりな人がいるから介護業界の環境や人間関係が良くならないのかもしれませんね。

  3. デイちゃん より:

    う~ん、客観的に見ても、ショートの方が大変だと思いますよ。
    ショートって、基本的に、家に置いとけない人を利用させるでしょう。
    認知症がきつくて、失禁ばかりだったり、徘徊があったり、暴言暴力があったり。介助作業の大変さは、少なくとも、入所と同じだと思います。
    そんな人が急に来て急に帰って行く。出入りがあるだけでもかなりストレスですよね。荷物チェックもあるし。
    入所なら、ショートほどは入所者の入れ替わりがないでしょう。ある意味、安定したケアができるのでは?
    対応しなきゃいけない利用者の数も、ショートの方が多いですよね?
    入所なら自分のユニットだけだけど、ショートは一月の利用者数はかなり多いと思うので、情報の把握など大変なのでは?
    そういう「ショートが楽だよね」って言う人って、「自分は大変な思いをしてるけど、それをやりこなしてるからすごいんだよね~」って思いたいんですかね。
    人を落として、優越感を感じたい、しょぼーい人。
    そういう人って、例えば特養の中でも、「(自分のいる)2階より、3階は楽だよね」「(自分の)〇〇ユニットより、他のユニットは楽だよね」とか言ってそうですね。
    「でもさあ、あなた本当に仕事できるんなら、特養の仕事を大変とか感じないんじゃないの?」
    「能力あるんならどんな仕事もやりこなせるから、今のユニットの仕事も楽なんじゃないの?」
    「それこそショートより楽に感じるんじゃないの?」
    とか聞いてあげたいですね。(笑)

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    正におっしゃる通りだと思います。
    いつも思うのですが、デイちゃんさんがブログを開設したら必ず読みに行きますので、ご一報下さい(*^^*)

  5. デイちゃん より:

    あっ、でも、どっちがすごいとか、えらいとか、実はくだらないマウンティングですよね。
    私はしょーもない口げんかをしたときに、知り合いのブロガーさんに、「くだらないマウンティングにはつきあう必要はない」と言われて、ちょっと心が救われたんです。
    なので、なんかくだらないことを言われたときに、ものすごい勢いで言い返すよりも、スルーしたほうがいいかな?と思います。
    もしまた、スタッフが、「〇〇さんにショート楽だねって言われたんですけど・・」と言ったら、「くだらないマウンティングにつきあう必要はない」と冷静に言ってあげてください。(笑)
    きっと管理人様の株が上がるでしょう。(笑)

  6. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    冷静で大人な対応は大切ですね。
    「言わなければわからない」「言ったもの勝ち」「言わなきゃ図に乗る」「大人しくしてたら人間サンドバッグ」の類まれなる摩訶不思議な介護業界は普通にしててもストレスが溜まるのです。
    ものすごい勢いで言い返すよりも、冷静に指摘出来る理論武装が必要だと思います。
    人間は感情の生き物なので、言うタイミングを逃すと、相手だけでなく言えなかった自分に対しても怒りと憤りが生まれ増幅し悪循環に陥っていく習性があります。要は『言い方』と『タイミング』が肝なのかもしれませんね。

  7. デイちゃん より:

    本当ですね。おっしゃるとおりです。
    おかしな人がおかしなことを言ってきたときは、冷静かつ機転をきかせたうまい返しをして相手にギャフンと言わせたい。(笑)
    でも実際はあまりうまくできなくて、「くそ~むかつくわ~」となっちゃう。
    相手にもむかつくけど、うまく返せなかった自分にもむかつく。
    いやだいやだ。
    なので私は、なんとかうまい返しはできないかな・・・と、日々うまい返しの研究に没頭するのでした。(笑)

  8. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    うんうん。『相手にしない』という大人な対応も大切ですが、『この人には勝てない』と印象づける情報操作も大人な対応のひとつかもしれませんね^^