介護に「柔道の経験」が役に立つ理由とは?

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実は私は大学の時に柔道部に入っていました。
柔道の経験や技術を語るほど実力があるわけではないので僭越なのですが、介護現場で働いていると
『柔道の経験が介護に活きている』
と感じる事が多いです。
『柔道の経験を介護に活かす』
と言っても、
利用者を投げ飛ばしたり
暴力利用者の攻撃をかわし脇固めに移行する
という活かし方ではありません。

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◆基礎体力がある

柔道だけでなく、
運動部なら大体当てはまるかもしれませんが
基礎体力があります。
学生時代から相当なブランクがありますが、
やはり一度培われた基礎体力は
元々無い人よりは活かしやすいです。
介護現場は相当体力を消耗します。
過酷な労働に耐え、疲労を回復する身体能力の基礎があるのは、やはり柔道経験があったからと言えます。

◆精神的に強い

柔道は武道です。
ルールに縛られてスポーツ化しているとか
格闘技に含まれるとか含まれないとか
という議論もされているようですが、
その点については割愛します。
武道では身体だけでなく精神も鍛えます。
柔道は『礼の精神』を養います。
また、厳しい練習では
倒されても倒されても起き上がっていく
自分の限界を超える強い精神力が求められます。
試合になると
目の前の敵を倒す為に強い闘争心が必要です。
『敵に勝つ前に自分に勝て』
と言われ自分自身と対峙する機会も多いです。
自分を見つめ直し分析し改善し上達するための努力をする癖がついています。
そうすると、
ちょっとやそっとの事ではへこたれない精神(強い心)が身に付きます。
介護現場の劣悪な人間関係や労働環境であっても、
些細な事で心が折れることはありません。

◆体幹が強い

柔道を経験していると体幹が強くなります。
『体幹が強い』というのは、
『自分の重心を保てる』ということです。
介護現場において、特に身体介護では、
移動や移乗などの介護をする際に
『ボディメカニクス』という技術が推奨されていますが、
正にそれでいう所の『重心』に当てはまります。
重心がしっかりしていれば、
腰痛になるリスクも軽減しますし、
自分がふらついて利用者を危険な目に遭わせてしまう
というリスクも軽減します。
余談ですが、腰痛リスクを軽減出来るのであって、全く無くすということは不可能です。
【参考記事】
正しい介護技術があれば腰痛にならないという間違った認識

◆相手の重心がわかる

柔道は相手を投げたり倒したり押え込んだりする競技です。
相手を投げるまでには、
相手を引き付けたり押し込んだりして
バランスを崩させる必要があります。
相手のバランスが崩れた所を狙って技をかけるのですが、
利用者のバランスを崩させるということではありません。
柔道経験があると、
相手のバランスの崩れを察知する能力が鍛えられているので
相手の重心がどこにあるのかわかります。
つまり、介護現場では
利用者の重心がどこにあるのかわかるので、
安全で無理の無い移動や移乗介助が出来ます。
利用者のバランスが崩れていることが早期にわかるので、
転倒や転落のリスクを軽減出来ます。

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◆そうは言っても限度がある

『柔道経験者で体育会系だから、介護業界の劣悪な環境や人間関係も我慢できるよね』
ということになったら
『それとこれとは別問題』
と声を大にして言います。
『柔道は自分を鍛え、相手に勝つ』ことを目標にしています。
介護現場では、
鍛えられているのではなく我慢しているのです。
そしてその我慢の先の目標はなんでしょうか。
『耐える』のは『目標』があって、
その先に『成果や希望』があるからです。
『成果や希望』が無いのに
『我慢』や『自己犠牲』を強いるのは
図々しいとしか言いようがありません。

今後も職場環境や待遇の改善は訴えていきたいと思います。


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コメント

  1. デイちゃん より:

    そうなんですか。
    たぶん管理人様は、他の一般的なスタッフと比べると、相当スキルが高いんじゃないか?と思いました。たぶん1.3人分くらいの能力あり。(笑)
    2人じゃないとできない利用者も、一人で移乗できちゃう。
    「こんな人、2人でも移乗できません!」「え?何が?いつも一人でしてるけど?」的な。
    暴力暴言がある利用者も、目で殺して(笑)、できちゃう。
    暴力ある人って、スタッフは反撃できないなと思って暴力とかしてくるんだけど、その時、「お前、何かしたら、どうなるかわかってるんだろうな?」と目で殺すとおとなしくなる。(笑)
    いやいや、あくまで丁寧に声かけして、介助させていただく。(笑)
    なので、普通の人がやったら全然終わらない業務が、終わってしまう。
    それを見て上司が、「ショートは回っとる」「人が足らんとか言うけど、ショートは大丈夫や」と勝手に思ってるんでしょうね。
    もうめちゃくちゃで、事故ばかり、スタッフも全員辞表出した・・・とかなった方が、上の人達は危機感を感じるかもしれませんが・・・。
    今ものすごくがんばってて、普通の人なら逃げ出すようなひどい状況なのに我慢して働いてる、というのを分からせる方法はないものか。
    一番いいのは、上司が現場で働くことなんだが。(笑)

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~お返事遅くなりました。
    サーバのアクセス障害があったようでアクセス出来ない状態でした><
    力は結構強い方なんですが、年齢には勝てないかもしれません(笑)そして私はそんなゴルゴ13みたいなキャラではありません(笑)でも他のスタッフも必死で頑張ってくれるからギリギリ業務が回ってしまうのは良くもあり悪くもあり状態なのは確かですね。