すぐに介護の仕事を辞めていく人は「実は賢い」理由は?

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こんな記事を書くと介護業界の人やメサイアコンプレックスの人に叩かれるかもしれませんが、介護業界の離職率はとても高いです。

それは、『職員を大切に出来ない環境』があるからです。

【参考記事】
「マイナスイメージを流して介護職になりたい人を減らすな」という詐欺精神

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◆頑張れば頑張るほど辞めたくなる類まれなる業界

仕事は頑張るべきですし、
頑張れば頑張るほど結果がついてくるものです。

それは、出世や昇格だったり、
給料や収入だったり、
社会的地位だったりします。

しかし、介護業界にはそれらの本来あるべき『結果』は微々たるものでしかありません。

出世や昇格と言っても、せいぜい
・ユニットリーダー
・介護リーダー

止まりでしょう。

給料や収入も少しずつは上がっていきますが、
他の業界の収入と比べると
著しく低いことがわかります。

介護以外の業界で
40歳、50歳の課長や部長クラスの人は、
年収800万円~1000万円と言われています。

もちろん、夜勤なんて無い業界が殆どですから、
『夜勤手当なし』でこの年収です。

介護業界では夜勤を月に5回以上したとしても、
到底この年収には追い付けないでしょう。

引用元:ライブリフッド・プランニング

http://tak-tak-world.txt-nifty.com/log/2011/02/22-c6ee.html

【参考記事】
介護職の給料はどれくらい?~私の給与明細公開~

社会的地位に関してはどうでしょうか。

他の業界で部長クラスの50歳代の男性は世間でも
「部長さん」
「偉いさん」

と呼ばれます。

介護職で50歳代の課長や主任やリーダーだと
「介護のおじちゃん、おばちゃん」
と呼ばれるのです。

そこに『超えられない壁』が存在します。

そういう現状を目の当たりにすると
・夢がない
・希望がない
・将来性がない
・頑張っても限界がある

という将来像しか見えず
絶望にうちひしがれ辞めたくなってくるのです。

但し、それに気づくのが40歳や50歳を過ぎてからでは、
他の業界への転職がほぼ不可能となります。

どの業界だって
・若くてエネルギッシュな人材
・スレていない人材
・教えがいがある人材

が欲しいに決まっています。

【参考記事】
エネルギッシュな若い人材が欲しいけどまだ来ちゃイケナイ

運良く他の業界に転職出来ても、40歳や50歳の新人では介護職の今の方が収入が良いかもしれません。

そうなってくると、
どうしてもある程度年齢を食ってしまうと
介護業界から離れられなくなってしまうのです。

介護業界の中年層は、
『辞めたいけど辞められない』
というジレンマを抱えながら働くことになります。

仕事が出来ない能力がない窓際社員ならいざ知らず、
・頑張っても
・努力をしても
・資格を取っても

報われないという他の業界には無い、類まれなる摩訶不思議な業界なのです。

◆すぐに辞める人は賢い

上記のように、
一度入ったら抜け出せない
『アリ地獄』のような業界なので、
入職してもすぐに辞めていく人が多いです。

・社会人として失格
・責任を持て
・根性が無い

というセリフが飛んできそうですが、
私に言わせれば「とても賢い選択」だと思います。

いや、本当にやる気や根性がなくて辞めてしまう人もいるのでしょうが、事実として『介護業界に将来性が無い』ことがわかっているので、「とても賢い選択」と言えるのです。

頑張って介護職の仕事を続けてしまうと、
『辞めたくても辞められない』
というアリ地獄にはまってしまいます。

はまる前に抜け出したのだから
「とても賢い」のです。

それでは、人材不足も解消できないし、
我々の職場の業務負担も増えていく一方なので
わざわざ言うべき事ではないのかもしれませんが、
臭いものにはフタをして闇の深い状態を維持しながら
偽善にまみれたポジティブキャンペーンをする方がどうかしています。

何事も、
『原因があって結果がある』のです。

問題解決のためには、
原因の追及と改善をするのが先です。

上辺を取り繕うだけの
業界運営はもう終わりにしたいものです。

【上辺の取り繕い例】

・外国人労働者の参入
・講師になって偽善にまみれた奉仕論を吹聴する
・真実を述べずポジティブ面だけをアピールする
・現場職員に行き渡らない加算や処遇
・活用できない資格取得や受講料目当ての研修受講を推奨し、それが「資質の向上」だと謳う

早く本質と原因を改善し、
本当の意味での『人材確保』をして欲しいと思います。

コメント

  1. デイちゃん より:

    確かに、職場に何かを求めたり、他職種と比較したりしたら、介護って本当にしょーもない仕事ですね。
    「なんでそんなところで働いてんの?」的な。
    すぐにやめる人はかしこい。
    私が派遣で行った老健に、新卒で入った男の人がいて、一年働いて「介護職じゃダメだ」と思ったらしく、看護師学校に入りなおしたそうです。
    かしこいかも。
    蟻地獄は、アリになっちゃいけないんです。下で待ってるアリジゴクにならないとね!
    ちないに、アリジゴクは、ウスバカゲロウの幼虫です。毒を持ってて、テトロドトキシンの130倍らしいです。(笑)
    そうか、介護職は蟻地獄に落ちたアリなんだ。介護職から搾取する奴らはアリジゴク。
    なかなか、その構図はかわりませんね・・。

  2. めど立てたい人 より:

    辞めてもいい、むしろ辞めた方がいいという意見はソレなりに増えてきつつありますが、ここまで建設的にまとめているのは山嵐ならではでしょうか。
    私も改めて辞めるという初心を再認識させられました。
    この場は特に介護を主としたところですが、正直もっと業界や職種、年齢性別、経験資格の有無などなどの一切合切が関係なく、雇用の流動性が大勢になればいいのですがね。
    それこそ他の業界が経験や年齢を理由にしてしかたがなく、この業界に不適切ながらも雇われた人という同僚も本人にも悲惨な現状維持なんて起きていないだろうに。
    えぇ、その不適切な人のうちの1人が私です。はい。

  3. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    介護業界は『アリ地獄』。ズボズボと現在進行形でハマっていっております><

  4. 山嵐 より:

    >めど立てたい人さん
    私も不適切な人のうちの1人です、はい。
    改善には時間が掛かるでしょうが、今までの『闇を覆い隠すやり方』や『臭いものにフタ』の方法ではなく、『闇をさらけ出すやり方』、『膿を出すやり方』にシフトしていく必要性を感じています。