夜勤で一番敏感になる五感は?

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私の施設での夜勤は基本的に職員1人で約20名の利用者の介護をします。
勤務時間やタイムスケジュールなどは
介護施設の夜勤の風景
の記事をご参考下さい。
準夜勤という名の勤務者もいますが、
全ユニットに対して1人なので、
不穏な利用者や
転倒リスクがあるのに歩き回る利用者などに
付き添うくらいで、
特に何もなければ何もしない役割です。
『何もしない勤務者』は無駄なのですが、
暇な時間は掃除をしたり、書類を作成したりしています。
あくまで、
『何かあった時のための配置』
という位置付けです。
ですから、基本的にユニット内の業務は、
夜勤者1人でこなすことになります。

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◆ワンオペだと目が届きにくい

夜勤は1人の職員で2ユニット(約20人)の利用者のケアを行うわけですが、真面目に一生懸命やっていても、どうしても目が行き届かない場所や時間があります。
2~3時間ごとに各部屋を巡回して、
・様子確認
・排泄介助

などのケアを行いますが、
介助中に他の部屋で何かが起こっているかもしれません。
空いた時間もゆっくり休憩など出来ません。
翌朝、早出職員が来るまでは、夜勤者1人で責任を持って対応しなければなりません。
ですから、
・出来るだけ平和でありますように
・リスクは未然に防げますように
・何事もありませんように

と念願しながら夜勤に入るわけですが、
それを実現させるためには、
五感をフルに活用させる事が大切です。

◆一番重要な五感は?

五感とは、
・味覚
・触覚
・嗅覚
・視覚
・聴覚

のことですが、
『味覚』は夜勤にはあまり関係ないです。
疲れを癒すために
「甘いものを食べよう」
という時は必要かと思います。
『触覚』は、
利用者の体に触れた時に
「熱感がある」と感じたり
「何かこの服濡れてる」と感じることが出来ます。
『嗅覚』は、
「便臭がするぞ」という具合に、
排便をいち早く察知出来ます。
『視覚』は、
目で見て物事の状態や形状や動作などを
確認したり判断します。
『聴覚』は、
遠くから聞こえる物音を察知したり、
利用者の呼吸音の確認に必要です。
どの五感も重要なのですが、
夜勤において最も研ぎ澄ましておきたいのが、
『聴覚』です。
ワンオペの夜勤では、
『音を察知すること』
がリスク回避に重要な役割を果たします。
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◆遠くの音を察知する重要性

夜勤において、
何故、『聴覚』が重要なのでしょうか。
『他の五感よりも距離的に遠くの動きを察知できる』
から重要と言えます。
ドアで遮られていたり、
死角で目に見えない場所でも
音や声は聞こえます。
夜勤中はそういった『音や声』にとても敏感になります。
・ゴホゴホ(咳)
・ふぁ~ぁあ(伸び)
・ガタン、ドタン、バタン
・テクテクテク
・トントントン
・ゴン
・キィキィキィ
・ガチャリ

扉やタンスの開け閉めだったり
歩く音だったり
何かを押したり引きずったりする音だったり、
杖を落とした音だったりします。
時には
「誰か~助けて~」
というドキっとする声が聞こえてきたりします。
転倒や転落などのリスクを未然に防いだり、
防げなくても早期発見が可能になります。
ですから、夜勤において『聴覚』は、
とても重要な感覚と言えるのです。

◆困ってしまうケース

夜勤において『聴覚』が非常に重要なのは、ご理解頂けたかと思いますが、介護施設で働いていると困ってしまう場合があります。
それは、夜遅くや朝早くに利用者が共同生活室で大音量でテレビ観賞をしている場合です。
特に耳が遠い利用者は、
音量が大きくなりがちです。
その音量にかき消されて、
居室にいる利用者の『音や声』が聞こえません。
これでは大切な『聴覚』が意味を成しません。
というか、逆にテレビの
「ガチャン」
「ピーピーピー」

などという音に
『ドキリ!』
と敏感に反応してしまいます。
『あぁ、テレビの音か…』
ということが繰り返されます。
深夜や早朝でもあるので、
その利用者にはご理解を頂いた上で
音量を下げてもらったり
イヤホンをしてもらう等の対応をしています。
ワンオペ夜勤は日々、精神をすり減らしています。
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