日本には約3万人の認知症ドライバーが走っている

Pocket

db0bf9739e98be5e84c9eb8e410babf0.jpg
『出来るだけ高齢者が在宅生活を継続出来るように支援していく』
という国の方針もあり、
特養は要介護3以上でないと申し込みさえ出来なくなりましたし、
ショートステイも30日を超えての利用は基本的には出来なくなりました。
但し、特養の場合、
要介護3より軽くても『特例入所』の申し込みは可能です。
しかし、余程の理由が無い限り入所までは行きつきません。
施設内に『入所判定委員会』という名ばかりの判定会議がありますが、点数化はされているものの、実際は
・心証
・好き嫌い
・コネや縁故
・家族の性格

などで優先順位が決められている無意味なものです。
【参考記事】
いつまで経っても特養に入所出来ない理由は〇〇にあった
ショートステイの場合も、
実際は平然と30日を超えて利用出来ます。
これはあまり敷居が高くないので、
居宅ケアマネとショートステイ事業所さえOKなら利用可能です。
【参考記事】
『ロングショート』という謎のショートステイ利用法

スポンサーリンク

◆高齢者は車の運転をしたがる

在宅介護は寝たきりの高齢者が多いイメージですが、
実際は機動力が高く
「私は(俺は)まだまだ若いもんには負けんぞー」
というような人が大半を占めています。
そういう高齢者によくあるのですが、
いつまでも車の運転をしたがります。
・まだボケていないアピール
・車という機動力が必要

という理由が考えられますが、
実はそういう高齢者が増えてきている現状があり、
『とても危険な車社会』
になっています。
家族がそういう状況を心配して
運転免許証を返納するよう勧めても
耳を貸さないどころか
怒り出す人も多いようです。
しかし、たとえ認知症ではなくても、
身体能力や瞬発能力や判断能力は衰えてきてきているので、事故を起こすリスクは高いと言えるでしょう。
私の事業所(ショートステイ)にも、
家族に免許証を返納させられた利用者が、
「ワシの免許証がない。おかしいなポケットに入れてたんだけど」
と何回も言われます。
職員から
「家族さんが免許証を返納されたのでもう無いですよ」
ということを伝えても
「そんなことはない。さっきまであった」
という発言を何回も繰り返されます。
最終的には
「また探しておきますね」
と伝えて落ち着いてもらうのですが、
在宅生活をされているこの利用者が、
『もしまだ免許証を返納していなくて家で運転をされていたら…』
と想像するとゾッとします。
恐らく、全国でもこういう高齢者が多いと推測します。
(スポンサーリンク)

◆「認知症おそれ」ドライバー3万人

最近は、高齢者ドライバーへの対策も強化されてきていますが、まだまだ完全とは言えません。

高齢運転者対策強化から半年、「認知症おそれ」判定が3万人
相次ぐ高齢ドライバーの事故に対し、今年3月、道交法が改正され、認知機能の検査が強化されましたが、施行からの半年間に、およそ3万人の高齢者ドライバーが認知症のおそれがあると判定されたことが、警察庁のまとめで分かりました。
 警察庁によりますと、今年3月からのおよそ半年間で、全国で認知機能検査を受けた75歳以上の高齢ドライバーは111万人あまりで、このうち認知症のおそれがある第一分類と判定されたのは、3万170人にのぼったということです。そのうち697人が免許の取り消しや停止の行政処分となりました。
 去年10月、横浜市で6歳の男の子が死亡した事故では、軽トラックを運転していた87歳の男性から遺族に謝罪の手紙が届きましたが、その文面は・・・
 「本当にごめんなさい」「これからは運転しません」(加害者からの手紙)
 「字も震えたりとか、抜けてる字があったりとか、この手紙を見たときに、やっぱり認知症なんだなって」(男の子を亡くした父親)
 男の子の父親は、免許の取り消しなどは一歩前進だが、高齢者の生活の足を支える対策などもあわせて議論していく必要があるのではないかと話しています。
引用元:TBSNEWS 11/2(木) 12:41配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171102-00000064-jnn-soci

多少、突っ込みどころはありますが、
・75歳以上のドライバーは111万人
・認知症のおそれのあるドライバーが3万170人

いるというニュースです。
突っ込みどころというのは、

「本当にごめんなさい」「これからは運転しません」(加害者からの手紙)
「字も震えたりとか、抜けてる字があったりとか、この手紙を見たときに、やっぱり認知症なんだなって」

これだけで『認知症』と判断するのは、
「ちょっと違うんじゃないかな」
と思ったのですが、そこにはあまり深く言及しないでおきます。
現在の検査は、免許更新の時に行われていると思いますが、更新が来るまでは、そのまま車を運転して道路を走っていることになります。
とても危険な状況です。
重大な事故が発生する前に、もっと対策を強化して貰いたいものです。
私のショートステイで退所の日に女性利用者を軽トラでお迎えに来るご主人がいます。
認知症ではないものの、耳は遠くなっていますし、発進の時にかなりエンジンを吹かします。
そして時々エンストしています。
お見送りをする時に、見ていて怖いです。
家族からアプローチして欲しいところですが、ひょっとしたらもうアプローチをされているのに返納しないのかもしれません。
やはり、検査内容と時期・タイミングの強化が必要だと思います。


介護職員ランキング

コメント

  1. めど立てたい人 より:

    正直なんでもかんでも認知症の一言で片付ければいいと思います。
    むしろ、あれもこれも認知症だから、と思わないと自分はやっていけない側なもので。
    ただ、認知症=障害者として、被害者の怒り恨みの全てが無関係の加害者家族に向けられるのがやりきれません。もっとも、日本の法律は無理矢理半強制的に責任を発生させて金などをふんだくれるシステムなのでなんとも。
    後半の身体機能の低下は、高齢者の不幸自慢の一つかもしれません。昔、福祉と関係のない会社で高齢者の先輩社員が「眼鏡は違和感があるからかけずに(車を)運転をしている」と話しているのが聞こえて、何とも現実を見た気がしました。

  2. 山嵐 より:

    >めど立てたい人さん
    おはようございます。コメントありがとうございます^^
    自分や自分の家族や大切な人がそういった、『本来、車を運転する資質のない人』によって事故に巻き込まれたらと思うととてもやるせません。
    免許を返納しても、車のカギを隠しておかないと無免許で運転しだすかもしれませんね。早急な対策強化を望みます><

  3. デイちゃん より:

    デイの相談員も発達障害っぽくて、よく車の事故を起こしてるんですよ。
    で、事故起こしちゃうと、会社の研修を受けないと一定期間運転できないので、相談員のくせに運転できないなんて、役立たずすぎなんですけど。(笑)
    なので、車に自動ブレーキが標準搭載されれば、衝突事故自体は激減すると思うんですよね。
    で、自動運転が実用化されたら、どんな運用になるかわからないけど、少なくとも認知症高齢者が、白昼堂々高速を逆走してるってことにはならない気がしますが。
    車を運転する前に簡単なパスワードをいれないと車が動かない、とかだと、「この人運転させちゃダメ」って人が簡単に運転できないようになる気がしますね。

  4. やまさん より:

    いつも応援ありがとうございます!
    今回の「認知症」の記事、すごく考えさせられる内容でした。
    「高齢者は運転したがる」
    「若い者には負けない」
    「まだまだ、運転に自信がある」
    とくに最後の「自信」はとてもやっかいで難しい問題だと思います。
    お年寄りはとても「頑固」な方が多いですものね。
    法律の整備も急務ですが、車側での(ハード面)規制も考えてもらいたいですね。

  5. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    なるほど、そういう後付け可能な装備は良いと思います。
    その相談員さんは色々大変ですね><

  6. 山嵐 より:

    >やまさんさん
    いつも某所(別に秘密ではないですがw)ではお世話になっております^^
    車側の規制に関しては他の読者様もおっしゃっているように後付けできる装備があれば良いと思います。
    何故『後付け』か?それは特に田舎での高齢者は型落ちのマニュアルミッションの軽トラを運転していることが多いです。標準装備の最新型にはきっと目もくれないでしょうw