【介護施設の闇】家庭的な雰囲気のはずの生活スペースが殺風景な理由は?

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ユニット型の介護施設には
『共同生活室』
という共用スペースが各ユニットごとにあります。
そこで
・テレビを観たり
・利用者同士で交流したり
・レクや体操をしたり
・食事を摂ったりします。

生活スペースなので、明るく家庭的な雰囲気にしようと、飾りつけがしてあったり、花が活けてあったりしますが、殆どそういうものがなく、殺風景なユニットもあります。

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◆生活スペースに飾りつけはあった方がいいのか

生活スペースに飾りつけなどがあると、
心が和んだり楽しい気分になる人もいれば、
別にそうは思わない人もいます。
『介護施設、老人ホームなのだからこうあるべき』
という思い込みの部分もありますが、
『季節感を出した飾りつけや花で季節を感じてもらう』
という趣きも含まれているのだと思います。
それはそれで、その施設やユニットの特色(カラー)なので、可否は決めかねますが、利用者のケアで精一杯なので、
・やりたくても出来ない
・そんな時間が無い

という悲しい現実がある所も多々あるかと思います。
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◆殺風景な生活スペースの施設やユニット

前述したように、
『人材不足で飾り付けしたくても出来ない』
という所があるとしたら、
あまり良い施設とは言えません。
人材不足は利用者のケアに直結するからです。
そしてもうひとつ、
よくありがちな理由があります。
『異食をする利用者がいる』
という理由です。
異食とは、食べ物ではないものや食べてはいけないものを口に入れてしまったり食べてしまったりすることです。
紙はもちろん、花も食べますし、
処置で貼ってあるガーゼやシップも口に入れます。
台所に置いてある食洗用のスポンジも口に入れます。
自分の大便を触って口に入れる利用者もいます。
とにかく目が離せません。
しかし付きっきりは不可能なのが現状です。
そうなると、飾りつけどころか、手を洗った後に拭くハンドペーパーや、台所のスポンジなども置いておくわけにはいきません。
ハンドペーパーが無ければ、他の利用者が困りますが、『使う時に都度声掛けをしてもらって渡す』という対応になります。
異食をする利用者のためだけにそういう対応をせねばなりません。
そうなってくると、ユニット内は殺風景にならざるを得ません。
飾りつけが、
『良いか悪いか』
『必要か必要ではないか』
という議論以前に、
『やりたくても出来ない施設やユニットがある』
という現状があるのです。
共同生活スペースの雰囲気が、その施設やユニットの『現状』を端的に現していると言っても過言ではありません。


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コメント

  1. デイちゃん より:

    そうなんですよ。余計なもの置けないですよ。
    デイだと必ず壁飾りとか作るんですけど、お花紙を水つけて丸めたのものを張り付けて壁絵作ってたら、重度認知症の利用者が、その丸めた紙をぱくっと食べちゃった。
    茶色だったから、チョコレートみたいに見えたんかな・・・。
    その他にも消毒液を飲もうとしたりとか、全然目がはなせない。
    トイレに頻回に行って、トイレットペーパーをごっそり盗む人とか。で、トイレットペーパーをその人が使っちゃうもんだから、他の人がおしりをふけなくて、カーテンでふいてるとか・・・。
    で、トイレットペーパー大量に盗んだ人が帰った後、家族から「バッグに大量のトイレットペーパー入ってましたけど?」とクレーム。
    お花紙を食べる人、消毒液飲もうとする人、トイレットペーパー盗む人、カーテンでうんこふく人・・・もうカオスですね、カ・オ・ス・・・。(笑)
    私は、病院で絵手紙を飾ってるのを見たんですが、結構きれいなんですよね、墨で書いて、着色するから。
    で、絵手紙っていいかも?と思って、私が季節の花とか適当に書いて、利用者に色塗って言葉だけ書いてもらって絵手紙らしくして、それを入口の壁とかにはっています。
    結構簡単だし、材料費もあんまりかからんし、「ここは作品作りに力をいれている」ってケアマネや見学の方にアピールできるし、いいかなって。
    デイは利用者の取り合いですけど、入居施設はそうではないと思うので・・・別にフロアの飾りつけだの作品作りだの、せんでもええんとちゃう?って感じですね。(笑)

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    異食する利用者がいるとなかなかカオスな現場になりますよね。スタッフもインシデントレポートを書いたり家族に連絡したり、様々な業務が増えます。
    介護現場を知っている人にとっては、よく見聞きする風景ですが、現場を知らない一般の人にも、こういう生々しい実態を知って欲しいですね。