「お客様の中に介護士はいませんか?」と言われる時代は来るのか

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よく飛行機や公共の交通機関などで
「お客様の中にお医者様はいませんか?」
「お客様の中に医療関係の方はいませんか?」

というアナウンスを聞くことがある。
いや、実際には聞いたことがないのだが、
テレビや報道で何度も見たり聞いたりしている。
実際見聞きしたことがないにしろ、
「あるある」と思ってしまうということは、
それだけ、医療従事者は
『社会に貢献する専門職』
だと言えよう。
面白い記事があった。

「お客様の中に運転士はいませんか」 宇都宮線立ち往生
 茨城県古河市で22日投開票があった衆院選の取材を終え、1泊して東京に帰ろうと午前9時ごろにJR古河駅に着いた。早朝から強風のため上下線の運転を見合わせていることを知り、駅前のファストフード店に入ったら運転再開を待つ人で満席。正午近くにようやく上野行きの上り線が再開し、乗り込んだ。
 台風の影響で風が吹きつけ、揺れる車両は徐行で走り始めた。だが、15分ほど走ると突然、茶畑に囲まれたところで停車した。「一部区間で停電があり原因を調査中」。そんな車内アナウンスが流れる中、乗客は本やスマートフォンを手に運転再開を待った。車内にはトイレもあったためか、冷静に対応する人が多かった。
 約50分後、静まりきった車内に「東鷲宮駅―久喜駅間で架線が切断」と停電の原因が伝えられた。「復旧には長い時間がかかるため、これから下り線の車両を横につけ、移って頂きます」と放送があると、車内がざわつきだした。古河駅に戻るようだ。
 続いてこんな呼びかけがあった。「お客様の中でJRの運転士がいたら車掌まで申し出て下さい」。乗客はけげんな顔で辺りを見回した。
引用元:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASKBR5K20KBRUTFL00D.html

もし、乗客の中に運転士がいた場合、
その人に運転させるのだろうか。
そうなると乗客としては少々不安だが、
『JR運転士』という限定付きだから大丈夫なのか。

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◆介護士も社会に貢献する仕事

介護士も社会に貢献する専門職だと言われている。
しかし、その『専門性』とは一体なんなのか?
これは、とても難しい問題で、
目に見えないサービスを提供している以上、
専門性を未だ可視化・明文化出来ていない。
【参考記事】
介護職の『専門性』とは一体なんなのか?
可視化・明文化できない以上、
『専門性などないのではないか』
とさえ思ってしまう。
だから
『介護士は誰でもなれる(できる)』
という発言をする人が出てきてしまうのだろう。
【参考記事】
「介護士は誰でもなれる」が「介護福祉士には誰でもなれない」
誤解のないように言っておくが、
私は『介護士は誰でもできる』を肯定しているわけではない。
『介護士には誰でもなれるが、一定水準の資質を満たしていない人間は介護士とは呼べないし、ましてや介護福祉士にはなれない』
というニュアンスがわかって頂けるだろうか。
要は、その『一定水準』が不明確だから『誰でも出来る』などという失礼なことを言われてしまうのだ。
だから現状では、その水準を『介護福祉士資格』に委ねるしかないのだ。
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◆「お客様の中に介護士はいませんか?」の時代は到来するのか

確かに、
「お客様の中に
・調理師
・理学療法士
・栄養士
・プログラマー
・エステシャン
・格闘家
はいませんか?」

とは言われないだろう。
今後、高齢者が更に増加し、認知症の人が増えたとしても、その人が、
・犯罪を犯せば警察
・道に迷ったり徘徊すれば警察や消防
・転倒して怪我をすれば救急車
・幻覚や錯覚に陥っていれば病院

ということになり、介護士の出番はまず無いだろう。
よくよく考えてみたが、
「お客様の中で介護士はいませんか?」
と言われる時代は来ないだろう。
ここまで私の無駄な考察に付き合って頂き、ありがとうございました。
そしてすいませんでした。


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