ショートステイ永遠のテーマ「忘れ物」

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基本的にショートステイは、何泊か利用したのち自宅に帰ります。
ロングショートステイなどという本来のショートステイの在り方を逸脱した利用方法もありますが、基本的に利用者は帰ります。
【参考記事】
『ロングショート』という謎のショートステイ利用法
日々、入所退所が繰り返される中で起こりうるのが『忘れ物』です。

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◆忘れ物は介護職員の責任

忘れ物と聞いたら
『利用者本人が忘れて帰るもの』
と思いがちですが、
介護施設の場合は忘れ物の責任は介護職員になります。
利用者の荷物まで管理するのが『介護』になるのです。
当然、単純に返し忘れというミスもありますが、
他人の物を自分のポケットやシルバーカーにしまい込む収集癖のある利用者もいれば、自分の物をパンツの中にしまい込む利用者もいます。
そういった混沌とした現場なので、
ケアスタッフとして介入し管理しなければ、
利用者の荷物や持ち物はいともたやすく無くなります。
どのパターンであっても全ては介護職員のミス・責任ということになります。

◆忘れ物を無くせるように

単純に返し忘れというのは、
凡ミスですから注意して気をつければ無くせるはずです。
しかし、帰る日の退所直前に全ての利用者の荷物チェックをするのは困難です。
『退所者が数名いた場合、チェックする時間がない』
のです。
1人の利用者の全ての荷物をチェックするのに、大体10分~15分掛かります。
3人の退所者がいたら、30分~45分掛かるのです。
極めて少人数の職員で回しているので、
1時間近くも荷物チェックに掛けていては他の利用者の対応が出来ません。
チェックの途中で呼び出されたり、他の利用者の対応に掛かってしまうとどこまでチェックしたか忘れてしまうこともあります。

それによりチェックミスをしてしまうと忘れ物に繋がります。
ですから、通常は前もって午前中や昼一番や手の空いた時にある程度やっておくことになります。
しかし、早めにチェックすると、
・しまえない荷物
・改めて取り出さなければならない荷物

が発生します。
例えば
・口腔ケア用品
・利用者が排泄を失敗すれば着替えの衣類

などです。
取り出した荷物を把握しておき、
職員間で共有してはいるものの、
退所前のバタバタ感の流れで忘れてしまうこともあります。
そして、退所までに時間があればあるほど利用者も色々な動きをします。
ポケットのハンカチを洗面台に置き忘れたり、いつの間にか自分で下着を脱ぎ部屋のハンガーに吊るしていたりします。
日々、忘れ物のないように神経を尖らせていても、そういった様々な原因で忘れ物が発生してしまうのです。
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◆ご家族さまにご理解頂きたいこと

忘れ物がありました場合は、大変申し訳ございません。
業務を怠っていたり、
能力が欠如していたり、
気に掛けていないから忘れ物が発生するわけではありません。
欠如しているとすれば、
それは『人員』『職員の人数』『チェックに与えられる時間』です。
いや、余程のクレーマーの家族以外は
ご理解を頂いていると思っています。
【参考記事】
理解と常識の無い家族の利用者は施設入所や利用をして貰わなくてもいいんですよ
それともう一点、
『余計な物は持って来ないで下さい』
・金品
・数珠
・火器や刃物
・お米

ひょっとしたら利用者本人が勝手に入れて持ってきているのかもしれませんが、
『管理に困ります』
もちろん、職員一同、
忘れ物が極力無くせるよう日々努力をしております。
ご理解を頂けましたら幸いです。

◆デジカメを活用できるか

私のユニットでは、月ごとに
『忘れ物一覧表』
のようなものを作り、
・発生日
・利用者名
・忘れ物
・対応内容
・対応日時
・対応者

を記入して情報の共有と忘れ物を無くせる対応を模索検討しています。
使っても使わなくても小言を言われるユニット費とは?その使い道は?
の記事に書きましたが、
先日ユニット費でデジカメを購入しました。
荷物チェックや忘れ物を無くすために活用できないかな、と考えてはいるのですが、忘れ物の原因が
『荷物チェックをするタイミング』
に大きくありそうなので、
活用できるか悩ましい所です。
ショートステイの永遠のテーマと言われている『忘れ物』
無くしていけるよう今後も努力していきたいと思います。


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コメント

  1. 現役保険営業マン より:

    私の父は脳出血で倒れて以来19年近く、デイケアサービスを受けるため施設に通所しています。
    たまに着替えた靴下がバッグに入っていないことがありますが、これは記事のような事情があるのかもしれませんね。

  2. 山嵐 より:

    >現役保険営業マンさん
    コメントありがとうございます^^
    そうですね、靴下も忘れがちな荷物のひとつです。
    黒っぽい色だと記名が難しいですし、乾燥機の中でへばりついていることがあり見落とすこともあります。
    忘れ物が無くせるようにどの事業所も努力をされているとは思います><

  3. デイちゃん より:

    私のデイも、ものすごく忘れ物が多くて。
    というか、認知症の利用者ばかりなので、自分が何を持ってきたかも分からないし、自分のものかどうかも分からない。
    で、家族から、「朝めがねをしてたと思うのですが?」とか電話がかかってくるんだけど、スタッフも誰も覚えてないし、そもそもスタッフいないし。(笑)
    で、ある時、「利用者が朝一に来た時に、全身デジカメとったらいいんじゃない?」って言ってたんです。(笑)
    ぼうし、めがね、指輪、時計、杖、バッグ、えりまきなど、持ち物は多いですからね。持ってくるなって言ってんのに。
    後になって本人が、「持ってきたのに〇〇がない」って言っても、デジカメの画像見せて、「ほら、この写真、今日の朝とったんだけどさ、持ってきてないでしょう?」って言ったら、納得するだろうって。
    でもちょっと話が変わるんですが、この前、利用者が、ゴキブリ駆除用のホウ酸団子をポケットに入れてきててそれを食べたらしく、下痢がとまらなくなって。
    で、管理者が、「朝来たらポケットの中身を全部確認して」とか言うんだけどさ~、スタッフいないしね。
    まあ、その利用者を一番に入浴させて、ポケットの中身を確認するしかないよね~って思いました。
    でも利用者一人一人身体検査するわけにもいかないし。
    何か持って来たら、なくなってもそちらの責任でお願いします、って感じですよね。

  4. Jun Okano より:

    いつも楽しく拝見しております。
    うちのショートでは入所時に「着てるものチェック表」、他の荷物はデジカメ撮影してます。
    それらを見ながら退所前日に荷物回収&チェック 。回収は職員により異なりますが、夕方位が多いようです。チェックは皆が寝静まったのち、ゆっくりやります。
    ま、それでも忘れ物は絶えず、相談員が届けてますけどw

  5. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    全身デジカメ撮影ですか。
    シャツとパッチが撮れませんね><
    ポケットの中は結構鬼門で、薬とか隠し持っている利用者がいます。
    その薬を勝手に服用したりすると危険なので看護師が一旦管理するんですが、『隠し持っているもの』を発見できない場合も介護職員の責任になってしまいます。
    責任の所在は事前にハッキリと区別しておく必要がありますね。

  6. 山嵐 より:

    >Jun Okanoさん
    はじめまして、こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    衣類なんかは畳んだ状態ではなく、やはり広げて撮影するのですか?そうすると枚数にもよりますが結構なスペースが必要になりそうな…。
    夜勤職員が退所のチェックをするのですね。
    私の所では回収したら不穏になる利用者もいて、なかなか前日には難しいです><
    そして相談員は使えないので介護職員が届けます><

  7. Jun Okano より:

    衣類は畳んだまま撮影してます。
    「上着 長袖」「肌着 袖無し」とかラベルが作ってあるので、それを乗せてまとめて撮ってます。
    荷物がないと落ち着かない利用者はチェックのみで回収しない事もあります。

  8. 山嵐 より:

    >Jun Okanoさん
    早速返信ありがとうございます^^
    なるほど、ラベルが作ってあるんですね。
    参考になりました。
    ありがとうございます!

  9. Yuri より:

    ショートの入所・退所は1週間前に担当者が決まっています。
    荷物チェック表にどんな色、柄の服か、肌着の色やタオル等、持ち物全てを記入します。そして利用者さんの名前の記入があるかないか。
    記入のない人多いです。特に冬場の靴下…しかも黒っぽいもの。
    そういうのは刺繍糸でカタカナで良いから名前を付けてほしい。
    無い場合はホーム用のを履いてもらってます。
    家族さんは名前がなんで必要なのかわからないのだと思います。
    特に特養などは大型のランドリーで皆さんの衣類を一緒に洗濯するから名前が無いとわからなくなるんですよね。
    それを、事務所がもっと徹底して伝えてほしいです。その旨、伝えたら「言ってるんですけどね~。なかなか書いてくれない。」との事。
    じゃあ、なくなっても文句言わないで欲しいです。

  10. 山嵐 より:

    >Yuriさん
    うんうん、おっしゃる通りだと思います。
    うちの場合はそれを伝えるのも『介護職』らしいです。
    そしてその責任も『介護職』。
    利用者の面接、契約、重説も『介護職』。
    ぜ~んぶ『介護職』。
    やはり年収600万円は頂かないと割に合いません。

  11. Yuri より:

    そうなんですよーーーーー。
    なんでも介護職員のせいになる。
    退所されるときは、お手紙というか、期間中どのように過ごされたか、食事は食べておられたか、入浴はされたか、排便はあったのかどうか…?等を書いて、家族さんにお渡しします。
    その宛名書き(お名前)は、看護婦さんが最初に書きます。
    体調面を書いてから介護職に回ってくるためです。
    その時にお名前の字が違ってたらしいのですが、注意されるのは介護職。
    気づかずなかった介護職が悪いってことでしょうね。

  12. 山嵐 より:

    >Yuriさん
    介護職員は現場の最前線で働いています。
    それ故に業務負担やストレスは相当なものがあります。
    重要な任務を負う『斬り込み隊長』を『将棋の駒』や『捨て駒』や『使い捨てのボロ雑巾』のような扱いをしている事業所が多いですね。
    こういう闇の部分を照らし出し、足場を作って必ずや改善の糸口を見つけ出したいと思います。