【介護業界の闇】のど元過ぎれば熱さを忘れる行政処分の闇

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現在の介護業界は闇深いです。
・人材不足
・労働環境
・低賃金や低収入
・虐待
・隠蔽
・搾取
・悪質、無能経営

様々な問題が山積みです。

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◆改善は殆どしていない

『介護職員処遇改善加算』
『介護職員の賃金を1万円上乗せします』

というあたかも凄い政策を前向きに推進しているように聞こえますが、実際にはその効果は焼け石に水状態ですし、
『改善は殆どしていない』
と言えます。
実際問題、
私の場合、給料は1万円上乗せされていません。
確かに、7月の人事異動の際に
6千円ほど昇給をしましたが、あと4千円はどこへ行ったのでしょうか?
【参考記事】
【2017年7月度の人事異動】実は社畜になっています
というか、その人事異動によって、
介護職員以外の職種の人達も同じように昇給していますので、介護職員に対しての
・処遇改善
・1万円上乗せ

とは別のものと考えられます。
それとも、介護職員に与えられる処遇改善加算を
他の職種にもつけてしまっているのでしょうか?
それは不正に当たり加算返還の対象になりますので、やっていないとは思いますが怪しい所です。
そもそも、仮に1万円上がったとしても
年間12万円にしかならず、
ボーナスカットをされれば年収は下がることになります。
我々介護職員が求めている収入と、
国や事業所が考えている処遇改善とは
大きな乖離があると言えます。
【参考記事】
介護職員として求めている年収はズバリ!〇〇〇万円
そういう小手先の改善をしても何も変わりません。
少数の職員で多数の利用者をケアする業務負担も
陰湿ないじめや嫌がらせの多い職場も
全て介護職員に責任を押し付けられる環境も
何ひとつ解決をしていないのです。

◆「改善勧告」「改善命令」という行政処分

問題のある労働環境や人員配置違反や虐待事例があった場合、
通報や告発をするという手段があります。
しかし、
正義感を持って通報や告発をしても誰も守ってはくれない
の記事で書いたように、
通報することによって更なる悲劇を生む可能性があります。
自分を犠牲にして誰かが救われればまだマシですが、
『自分が犠牲になっても誰ひとり救えない』
という状況も往々にしてあるからです。
実際、行政が実地指導に入り、
問題が発覚したとしても
余程悪質な場合を除き、
『改善勧告』
という処分となり、
その後、改善したという報告書を作って提出すればそれで許されてしまうのです。
行政も書類を見て
「うんうん、よく出来た報告書だ。はい、解決!」
というお役所仕事になっている現状があります。
『改善勧告』の次に重い処分が『改善命令』になります。
改善命令は、
・改善勧告に従わなかった、是正されなかった場合
・行政は一般に向けてその事業所を公示する

という処分になります。
・よっぽどずさんな事業所
・書類の作成が下手な事業所

が、この処分を受けます。
普通の行政処分は『改善勧告』の段階で
『書類さえ完璧に仕上げれば終わり』
という
『のど元過ぎれば熱さ忘れる』
処分にしか過ぎないのです。
厳密には、その後も是正内容についての実地指導はされているでしょうが、
・職員一人ひとりへの聞き取り
・本当に改善されているかを現場へ立ち入っての確認

は殆どされることはなく、
応接室かどこかでコーヒーでも飲みながら幹部だけが応対しているのではないでしょうか。
幹部だけの報告を聞き、
書類だけを眺めて、
本当に現場が是正・改善されているかわかるのでしょうか?
現場の職員の立場では、
・いつ行政の人が来て
・どこでどういう報告を受け
・どういう判断が成されたのか

すら知り得る機会がありません。
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◆重大な違反に対する行政処分

重大な違反や不正が発覚した場合は、
・指定効力の停止
・指定取消

という処分が下されます。
最近、指定の停止や取消をされる事業所が増加し
倒産を余儀なくされている事業所も多いようです。
しかし『重大』とは一体どんなことなのでしょうか。

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統計で見てみますと、圧倒的に
『介護報酬の不正請求』
が多いです。
つまり『お金』です。
次に『人為基準違反』がありますが、
ただ単純に
『少ない人数、基準に満たない人員で業務を行っていた』
というだけでは重大とされないことが多く、
・基準に満たないのに足りているように見せかけ虚偽の記録を書いていた
・そもそも常勤専従がいなかった
・改善命令に従わず是正もされなかった

というような『あくどい内容』になっています。

◆行政処分の闇

労働環境や人員不足などについては、
余程のことが無ければ
『のど元過ぎれば熱さ忘れる』
というスタンスでまかり通るようです。
しかし、介護報酬の不正請求等の
『お金』に関することは、
指定停止や取消の重大案件として取り扱われます。
虐待や隠蔽や劣悪な労働環境で
利用者や職員が窮地に追い込まれていても
重大という扱いにはなりにくいということです。
「でもお金は、それらより重大よ」
という所に介護業界の闇を感じます。
「不正請求さえ気をつければなんとか凌げる」
という変な自信を事業所に与えることによって、
益々、現場職員や利用者は苦しめられていくのです。
もちろん、テレビやニュースで報道されるような
『介護事件』
などがあればすぐに重大と認められるのかもしれません。
一向に解決・改善されない山積みの問題は、
事故や事件の危険因子となります。
事件が起こってから動くやり方ではなく、
事前に防止できる取り組みが必要なのではないでしょうか。


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コメント

  1. めど立てたい人 より:

    別記事の管理人さんの返信コメントをみるに、そちらの方も…!?
    労基法違反+○○…○法違反の件
    あの記事をみる少し前に、知恵袋などを見ていたのですが、良くも悪くも大同小異な質疑と応答がありました。しかも今の勤務先に入るずっと前の日付が・・・
    そして、訴えられたらどうなるだろう?と検索したらもう馬鹿らしく思えましたね。
    ・個人=加(害)えた…傷害罪
    ・施設=やらせた…行政処分(系)
    ↑あくまで匿名であり、可能性の範囲でしかありませんが。
    しかも、知恵袋の中には勤務先とまったく同じことを業務としてやらさているのを見つけて、やめるやめる詐欺師の1人でこんなハンドルネーム(死語?)(笑)ながら、めどなくとも、やめなきゃと思いを固めつつあります。

  2. 山嵐 より:

    >めど立てたい人さん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    システム自体が破綻していますね。
    本当に良くなることを目的としているのかと疑いたくなります。
    「色々な方法がある」とか「適切な対応を」と言う人もいますが、本当にそんな良い方法があるなら今頃介護業界は地上の楽園になっていることでしょう。
    だから結局は方法が「ない」のです。

  3. 現役保険営業マン より:

    こんばんは。
    不正請求は社会保障費に跳ね返るので、重大な違反ということなのかもしれませんね。
    では、虐待など人命にかかわる事件や、発覚していないだけの人命にかかわる問題、職員の疲弊は重大な問題ではないのでしょうかね?不正請求以外の人に関わる重大な問題を「重大」として取り扱わないことこそが大問題だと思うのですが…。

  4. 山嵐 より:

    >現役保険営業マンさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    おっしゃる通りですね。
    お金こそが重大で、人命や職員の労働環境は重大ではないという国の本音が垣間見えますね。