「自分の感受性くらい」に読み取る介護職員の在り方

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私には好きな詩があります。
思い悩んだ時や憤りを感じた時や
行き詰った時などにフト思い出すのが
女性詩人の茨木のり子さんの
『自分の感受性くらい』
という詩です。

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◆気持ちがピリっとする

茨木のり子さんは残念ながら2006年にお亡くなりになっていますが、遺された詩や生き方や生きざま、そして死にざまにはとても感銘を受けます。
詳しくはこの記事では書きませんが、
もしご興味のある人は調べてみて下さい。

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自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
茨木のり子
詩集「自分の感受性ぐらい」(1977刊)所収

「ばかものよ」
と言われると気持ちがピリっとしてハッとします。
ただの暴言の『ばかもの』ではなく、
・気づき
・勇気
・初心
・活力

を私に与えてくれます。
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◆介護職員から見る感受性

「いやいや、あなたは自分の境遇や待遇を国や行政や事業所の責任にしているではないか」
と言われてしまうかもしれません。
しかしそれは、
『私が自分の感受性を守るために本来在るべき姿や形を追求するとそうなってしまった』
というだけなのです。
むしろ、
・自己犠牲
・文句を言わず耐える
・つらくても笑顔
・自分の幸せよりも利用者の幸せの追求

という職員がいるとしたら、
それこそ『自分の感受性の放棄』です。
言われるがまま、
されるがまま、
正に『思考停止状態』と言えるでしょう。
もちろん、仕事なのですから、
ある程度の自己犠牲や忍耐や努力は必要です。
しかし、介護業界においては、
「他業界の追随を許さない」
と言わんばかりの悪質な労働環境や業務負担があります。
なにも介護業界を
・極楽浄土
・地上の楽園
・ユートピア

にして欲しいと言っているわけではありません。
せめて、他業界や他産業のように
・適切な会社運営
・労働環境の改善
・業務負担に見合った対価の見直し
・キャリアパスの整備
・挨拶くらいする

という事を求めているだけなのです。
これからも、
自分の感受性くらい自分で守っていきたいと思います。


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コメント

  1. デイちゃん より:

    自分の心に責任をもて、ということなんでしょうか。
    もし心がすさんでいったとしても、それを周りの状況のせいにするなって。
    でも、ブラックな組織って、簡単に心を枯れさせますよね~。
    私の会社の「こんちくしょう感」は、半端ない。辞めた人が、「二〇イって、本当に、こんちくしょう感すごいよね~」って言ってました。(笑)
    AKBの歌で、RIVERってのがあるんですが、その歌詞に、「自分に言い訳するんじゃねえ」っていうのがあって、私はその歌が結構好きなんです。
    なので、ブラックな組織においても、「本当はこうしなきゃいけなかったけど、周りの状況的にしょうがないよね」とか「できないのは自分が悪いんじゃないよね」と言わずにすむように、内部告発など(笑)、いろいろやってはきました。
    ただ、自分ではどうしようもない状況もありますしね。そこは柔軟に、自分の良心に従いつつ、無理はしないようにしていますね。
    私は、「利用者さんに窮屈な思いをさせたくない」っていう一心で働いてきたんですよね。
    でも、その良心を、うまいこと利用する人がたくさんいたんです。
    なので、良心には従うけど、無理はしないようにしなきゃ、心が悪にとらわれちゃうからさ~と思っています。
    さて、ある意味私を利用している、さぼりまくりの妊婦常勤なんですが、ちょっとした事件が。
    さぼり妊婦常勤のダンナは、同じ会社のグルホで働いているんですが、そのグルホの女スタッフと浮気をしていたそうで。
    妊婦常勤は離婚するそうです。
    で、ダンナは会社をやめるらしい。
    でも妊婦常勤は、(会社はやめてほしいけど)やめないらしい。
    やっぱり底辺な人達は、やることも底辺ですねえ。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    そうですね、無理は禁物です。
    不倫とか浮気とか、やはりどこでもあるんですね。
    私もやはり「こんちきしょう感」はありますね(笑)