自分に正直に生きる勇気を絶つ「介護業界の闇」

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介護職員は業界的にも組織的にも事業所的にも
『自己犠牲』を求められることが多い。

自己犠牲(じこぎせい、self-sacrifice)とは、何らかの目的や他者のために、自己の時間・労力・身体・生命をささげること。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E7%8A%A0%E7%89%B2

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◆介護職員に求められる自己犠牲とは

介護現場は常に人手不足だ。
高齢者のケアをするのが業務であり、
閉鎖的で排他的な空間での日常が繰り返される。
そういった環境の中で、
介護職員は常に自己犠牲を求められてきた。
・過剰労働(肉体的、精神的)
・超過勤務(残業、サビ残含む)
・利用者からの暴言、暴力、セクハラ
・上司や同僚からのパワハラ、セクハラ
・低収入でも貰えるだけありがたい奉仕論

それらの『自己犠牲』は、
・介護職員として当然
・介護職員として耐えるべき業務
・介護職員として必要な資質
・介護職員のあるべき姿

として今日(こんにち)まで継続している悪しき業界あるあるだ。
本来はそういう条件下では働きたくないのだが、
『介護業界、介護職員とはそういうもの』
ということが当然のように言われるので、
この状況に異を唱えると
「文句を言う方がおかしい」
「自己研鑽が足りない」
「介護職員として相応しくない」
「文句があるなら辞めれば?」

などということを言われてしまうのだ。
【参考記事】
介護業界の異常性や改善を訴えると異端児扱い
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◆自分に嘘をついて働くしかない

まだまだ介護業界は劣悪な環境のままなので、
多くの介護職員は自己犠牲を強いられている。
「これはおかしい」
「間違っている」
「あり得ない」
「無理難題だ」
「心も腰も折れてしまう」

そう思っても言葉に出さず飲み込んでしまう職員が多い。
・どうせ言っても変わらない
・悪い評価を受けたくない
・上司や同僚との摩擦は避けたい
・自分さえ我慢すればいい
・介護とはそういうものなんだ

そう思い、日々『自分を犠牲にして』働いている。
そういう職員が多数いるのも事実で、
『職員の自己犠牲で成り立っているのが介護業界』
と言える。
「自分に嘘はつきたくない」
と思う職員は
・辞めていく
・上司とトラブる

という選択肢しかない。
自分に正直な人が辞めていくと
更に人員不足に拍車が掛かる。
そして現場は益々修羅場となり
自己犠牲の量も増えていくのだ。
そうすると自己犠牲に耐えきれなくなった職員が辞めていく。
そして更に人員不足が…という悪循環に陥っている。
自分に正直に意見を言い、
自己防衛をして働き続けた場合、
上司と険悪になる可能性が高い。
・虐げられる
・吊るし上げられる
・揚げ足を取られる
・出世や昇格しなくなる

という状況が発生し、益々働きづらくなる。
通常の『自己犠牲』の上に、
更に『余計なストレス』が乗っかってくるのだ。
これでは長く働き続けられない。
人間は感覚的に上記の事を察する能力があるので、
介護業界で働き続けようと思うのなら
『自分に嘘をつき続けて働く』
という選択肢しか残されていない。

◆自分に正直に生きる勇気

人間は生きているだけでエネルギーを消費する。
『自分に正直に生きよう』とすれば尚更、『勇気が必要』となる。
私の性格は、当ブログを読んで下さっている人はご存知かと思うが、
『結構、正直に生きている』
ネット上、ブログ上だけではなく、
職場でもそこそこ正直に生きている。
だからユニットリーダーを降ろされたりもしている。
【参考記事】
ユニットリーダーという謎のポスト(前編)
ユニットリーダーという謎のポスト(後編)
紆余曲折あったが、それでも結局今は
・勤続7年
・ユニットリーダー
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネ)資格取得

という状況だ。
今後自分がどうなっていくかはわからないが、
『自分に正直に生きる勇気を持つことは大切』
だと思っている。
現状でも給料や収入は大して上がらないし業務負担も多いが、
・上司から無理を言われることが少なくなった
・というか上司があえて避けている
・意見を言いやすくなった

というメリットを得ている。
この状況はストレスが軽減できている。
反面、リーダー以上の昇格は望めないだろうが、
介護業界なんてそもそも大したキャリアパスは無い。
自分に正直に生きる勇気を絶たれるのが介護業界だが、
『摩擦を恐れず当然のことは当然に意見する』
という選択肢があって欲しいと願う。

◆余談

『当然のことを当然に意見する』と、

・虐げられる
・吊るし上げられる
・揚げ足を取られる
・出世や昇格しなくなる

という状況が発生するのでやりづらいと書いた。
それを回避するためには、
『自分のミスを無くす』
ということが必要になる。
ミスを無くすためには、
知識や技術の習得が必要だ。
そして、インプットだけではなくアウトプット能力も必要になる。
知識や技術を知っているだけでは不十分で、
それを実践したり他の人に教えたり伝えたりできなければならない。
ミスが無くなれば、
吊るし上げられたり揚げ足を取られることもなくなる。
しかし、それでも介護業界の人々は、
揚げ足を取ろうとしてくる品性下劣な人が一定数いる。
【参考記事】
介護業界に「品性下劣」な人が多い理由は?
そういう時に必要なのが、
・正論を見抜く力
・正論をぶつける勇気
・自分を守る努力

ではないだろうか。
正しい意見や方法が通り、
間違っている者は淘汰される業界であって欲しい。
必要なのは『正しい知識を得る努力と、ほんの少しの勇気』なのだ。


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コメント

  1. まっちゃん より:

    お邪魔します。
    まさにそうです、そのとおり。
    インプットはもちろん、アウトプットができていないと生き残ることは難しいと思います。
    ところが何年も勤めていて、インプットもあやしい、アウトプットもできないひとでも
    声が大きくて上司や家族には熱血漢で正義感のある「良いひと」、つまりうわべだけ良いひとは、なんだか優遇されています。
    わかっているひとはわかっているのですが、保身のため訴えない。
    上の人はそんな簡単なことが見抜けないのだか、わかっているけど知らないふりをするのだかわかりませんが、
    彼らはうまいこと広告塔になりあがって、可愛がられています。
    おかげで技術が不足している新しい人が育たないままでいる現状、
    それに目をつぶることができるひとなら勤め続けることができるのでしょうけれど、周りはたまったものじゃないです。
    なので声を上げてみても理解されないので仕方ない状態です。
    どちらにしても一番気の毒なのは、そんな状況のせいで病状が進んで家族に訴えることもできなくなったお客様です。

  2. デイちゃん より:

    私も、「おかしなことはおかしいと言う」「それで改善しないのなら、さらに上司に密告したり、市に通報したりして正す」などしてきました。
    が、所詮、組織のブラックな体質って、かわらないですよね。
    あと、敵は組織だけじゃないんです。
    スタッフも、働き者・がんばり屋・まじめな人ばかりじゃなく、サボり・いい加減・楽して金もらいたいだけな奴らがたくさんいますよね?
    で、今しんどいのは、組織のせいじゃなく、実は隣の同僚のせいだったりするよね?みたいなね。
    めんどくさい利用者には絶対に行かない奴。
    重度の介助はしない奴。
    認知症の利用者が不穏になったら近寄らない奴。
    パソコン使えないから帳票も作れない奴。
    行事とか絶対参加しない奴。
    みんなで〇〇しましょうって時、絶対できませんって言う奴。
    結構いるよね~。
    なので、管理人様が言うように、大変な思いをしてるスタッフって、実は少ないんじゃ?って思うんですよね。
    振り返ると、毎日座ってさぼってるだけの妊婦常勤や、フロアを徘徊してるだけの認知症のじいさんスタッフは、絶対楽なはずだからね。
    あいつらが普通に働いたら、私はもっと楽なはずだよね?そんな仕事のたび蕁麻疹出ないよね?みたいなね。
    なので私は、「自分ができることだけする」「自分の力100%以上の仕事はしない」ことをモットーにやっていこうと思っています。(なんか、これ何回も言ってる気が・・・)
    働き者の人って、「こんなのできるわけないわ」って状況になると、「これとこれを同時並行でして」とか「これをもっと早くして」とか考えちゃいますよね。
    やめましょ~!!
    できないときは、できないままにしましょう!!
    で、一か月くらいできないままにしてたら(笑)、さすがに上長者が「これはどうしてこうなってるんだ?」って言うでしょう。
    それから考えましょう。そしてできないなら、やっぱりできないで~す!ってさらに放置しましょう。
    真面目な人は、できないまま放置するのができないんです。
    「自分ができない」ってことが許せない。なんとかしようとする。
    そこにつけこんでくるんですよ、ブラックな組織は。
    で、つけこまれてる真面目な人を横目に、さぼってる奴らがいるんです。
    仕事量を適正にしてほしいですよね。(笑)

  3. 山嵐 より:

    >まっちゃんさん
    コメントありがとうございます^^
    あるあるですね><
    福祉業界の闇は深いです。。。

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    そういうことって往々にしてありますね。
    私も含め、人間完璧な人っていないと思うので、どの分野かに秀でたらそれはそれで足りない部分はフォローし合えたら良いと思っています。
    でも確かに、いるんです。
    ・どの分野にも秀でていない人
    ・やれば出来るのにやらない人
    そういう人達に振り回されているのが現状なのかもしれません。
    そういう人達を排除できる環境が欲しいところです。

  5. デイちゃん より:

    私のデイに、とうとう最終兵器が送り込まれてきました。
    私も今までいろんなとんでもない利用者を見てきたのですが、今度のはケタチガイ!!
    高次脳機能障害の若い男性なのですが・・・。
    見学の時、あいさつしたら、普通な感じだったので、よかった~と思ったのもつかの間。
    突然、「キエ~!!」みたいな、なんとも表現しがたい奇声が!
    それがものすごくデカい音で耳障りで。
    しかもその奇声が「キエー!!キエー!!キエー!!」と、30分以上続いたのです。
    管理者もさっさと外に連れて出ればいいのに、そのままだし。
    で、利用者がだんだん、「うるさいぞ!」「あいつか?」「あいつをつまみだせ!」と言い始めたのでした。(笑)
    え?あんなん、まさか入れないよね?と思っていたら、なんと週4日の利用だって!(笑)
    初回利用日、また大声でわめきだし、その後、女性スタッフに「おい足をさすれ!」と言って、2時間ぐらいずっとさすらせたらしい。
    で、さするのをやめたら、また叫びだしたらしい。(笑)
    他の利用者さんは、うるさい!って爆ギレしまくりで。
    で、あまりにうるさいので、相談員が車にのせてドライブに行ったんだって。
    でもその車の中で、その人が勝手にラジオをいじって、音量マックスだったんだって。(笑)
    なんか精神病患者の叫び声というか、その声を聞いてると、スタッフでも頭がおかしくなりそうなんですが。
    あんな利用者入れたら、ただでさえスタッフいないのに、みんなやめそう。(笑)
    利用者も怒って他に行きそうだけどな・・・。
    管理者ってア〇なんですかね。(笑)
    ま、私は、このデイサービスの終末を、静かに見守りたいと思います。(笑)
    出勤日にその利用者がいたら、耳栓をしておこう。(笑)

  6. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    何やら大変そうですね><
    色々な利用者がいますが、職員の業務負担もそうですが、やはり最低限「他の利用者の迷惑や苦情にならない」という判断基準は大切かと思います。
    その利用者一人のために、他の利用者が嫌な思いをしたり利用をやめてしまっては本末転倒になります。
    いくら『福祉』と言えども、出来ることと出来ないことの線引きは必要だと思います。