「99歳女性への暴行で27歳介護士の女逮捕」まだまだ減らない介護事件

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年が明けようとしている年末に、
しかもクリスマスイブの夜にまたしても介護職員の事件です。

99歳女性への暴行で27歳介護士の女逮捕
岐阜県関市の介護施設に入居する99歳の女性の顔や腹を殴ったり体を踏みつけたりしたとして、岐阜県警は、27歳の介護士の女を暴行の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、関市にある介護施設「リバーサイド悠悠」の介護士、武藤麻理容疑者(27)です。
関警察署によりますと、武藤容疑者は今月24日午後11時ごろ、施設に入居する99歳の女性に対して、複数回にわたって顔や腹を殴ったり胸のあたりを踏みつけたりした暴行の疑いがもたれています。
28日警察に、「介護施設で虐待がある」と匿名の通報があり、従業員への聞き込みや防犯カメラの映像から武藤容疑者を特定しました。
調べに対し、武藤容疑者は「殴ったことは間違いないが、踏んだ覚えはない」と容疑を一部否認しているということです。
被害者の女性の顔にはアザが残っていて、警察は今後、傷害容疑での立件も視野に捜査するとともに、動機や余罪について調べる方針です。
引用元:CBCテレビ 12/29(金) 6:56配信

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◆ひとつ斬新に思ったこと

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また、
正義感を持って通報や告発をしても誰も守ってはくれない
の記事でも書いたように、
虐待の事実や疑いを発見した場合は
『市町村』に通報するよう努力したり
通報しなければならない義務がありました。

これは『高齢者虐待防止法』の知識があるが故に、そういう意識を擦りこまれていたのですが、今回のニュースにおいての通報先は『警察』と記載があります。
普通に考えたらそうです。
一般社会において
虐待や暴行や傷害や事件の通報先は警察です。
しかし福祉業界に長くいると、
『虐待が発生したら市町村へ』
という条件反射が備わってしまうために見落としてしまいがちです。
・虐待は市町村へ
・犯罪は警察へ

虐待の中に犯罪が内在しているのでややこしくなります。
普通の考え方を失念してしまいがちな、福祉業界の在り方にも問題があります。
研修などでも
「虐待が犯罪であれば警察へ」
ということは一切言いません。
「虐待があれば市町村へ」
そう繰り返し言われ擦りこまれています。
「両方へ通報する」
という選択肢だってあると思います。

◆市町村と警察の対応の差

市町村に通報した場合と
警察に通報した場合で、
対応に差はあるのでしょうか。
両方公的機関ですが、
与えられている権限や管轄は異なります。
市町村の行う処分は『行政処分』です。
警察は『刑事処分』です。
市町村に先に通報した場合、
犯罪性があれば警察にも繋がれるのだと思いますが、
その判断は市町村に委ねられます。
『その判断』については闇が深く未だ謎が多いです。
警察に先に通報した場合も同様に、
虐待事例の場合は市町村へ繋がれることでしょう。
どちらが先でも対応の流れは変わりないように見えますが、
・処分の内容
・闇の深さ(透明感)
・重大性と公益性の担保
・事件後の社会的影響

に関して
『警察(若しくは両方)へ通報する方が有効』
という印象を受けました。
なまじっか、介護業界に長く身を置き
高齢者虐待防止法を周知していると
『正常な判断を失念してしまう自分と業界の擦りこみ』
にハッとさせられました。
そもそも、虐待事例の大部分は犯罪に該当するのではないでしょうか。
今後は
「虐待を発見したら市町村へ」
という介護業界の常識に飲み込まれることなく
「虐待が犯罪行為であれば警察へ」
ということを肝に銘じ正常な判断が鈍らないよう心掛けていきたいと思います。

(2017年12月31日追記)

上記の構図について、
市町村(行政)を相撲協会に置き換えると、
「現在の相撲業界のニュースの構図と酷似している」
というご指摘が読者様からあり、
全くもって納得・感服・目から鱗が落ちました。
行政への通報がどういう意味を持っていて
どういう対応がされるのかを見極める必要があるのかもしれません。

(追記ここまで)

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