福岡の高齢者施設で集団感染か「29人発症し2人死亡」

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前回
とうとう職員にインフルエンザ罹患者が出てしまいました
という記事を書いたばかりだが、
『高齢者施設の集団感染の疑い』
というニュースが流れてきた。

福岡の高齢者施設で集団感染か 29人発症し2人死亡
福岡県は12日、筑後市の高齢者施設で、60代~90代の入所者28人と20代の女性職員1人に発熱やせきなどの症状が出て、このうち入所女性2人が入院先で死亡したと発表した。集団感染の疑いがあるとして原因などを調べている。
 同県によると、施設には45人が入所。4日に2人が発熱や呼吸困難を訴え、翌5日に肺炎と診断された女性(95)が死亡。7日に発熱した女性(95)も10日に肺炎と診断され、同日亡くなった。12日までに発症した計29人のうち、現在も症状があるのは入所者11人で、このうち4人が入院中。いずれも症状は軽いという。
 県は11日、施設から報告を受け、入所者の健康状態や検体の調査を開始。症状のある人とない人の空間を分け、対応する職員も区別するよう指導している。
引用元:朝日新聞社 1/12(金) 22:55配信

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◆感染を最小限に留める対応

一度感染が始まってしまうと
食い止めるのは相当難しい。
なんせ相手は目に見えない
「ウイルス」や「細菌」なのだ。
消毒をしたり
『隔離』対応をしたりする。
施設形態がユニット型なら、
そのユニットへの出入りは禁止。
『隔離ユニット』ということになる。
対応する職員も決めて
それ以外の職員は職員間も含め接触をしない。
やむを得ず出入りする場合は
・手洗い消毒
・マスク着用
・感染予防エプロン着用
・消毒液を沁み込ませた足拭きマットで靴底も消毒

などの
『ウイルスや菌を持ち込まない、持ち出さない』
対応が必要になる。
その隔離ユニットの中でも、
症状のある利用者と症状のない利用者を接触させない対応も必要になる。
症状のある利用者は居室で過ごしてもらう。
職員が居室で出入りする際は、
同じく毎回上記のような対応をする。
どこまで厳重にやっても
目に見えないウイルスや細菌が相手なので
感染してしまうリスクをゼロには出来ないが、
リスクを軽減させる対応は有効だ。
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◆介護施設特有のリスク

介護施設で隔離対応をした場合に
プラスアルファのリスク問題として、
『罹患している利用者が自覚していない』
という場合が多々ある。
その原因は
『認知症』であったり、
高齢者特有の『負けん気』であったりするが、
自力での歩行や移動が可能な利用者が、
自身の症状や今置かれている状況を自覚し正しく理解できていない場合は
『隔離対応をしても堂々と居室から出てくる』
ということがある。
「部屋に閉じ込めやがって」
「私は自由に生きているんだ」
「大丈夫、大丈夫、もう治ったから」

などと言って平然と部屋から出てくる。
認知症などで短期記憶の低下がある場合は、
何度説明しても5分後にはまた同じ言動を繰り返す。
職員が都度その対応をしていると
・他の利用者のケアに支障が出る
・何度も罹患者に接触することで感染のリスクが高まる

というリスクが増大する。
罹患した利用者が1人2人だけでも大変な労力を要する。
ニュース記事のように
『29人発症し症状があるのが11人』
ともなれば現場は修羅場だろうと想像がつく。
現に2人死亡している。
高齢者施設での集団感染は
本当に命に関わるのだ。

◆疑問点

このニュース記事は恐らく
『インフルエンザ』だろうと想像できるが、
その明記がない。
インフルエンザ検査はすぐに結果がでるので、
もしそうならば明記されているはずだ。
記事に明記されていないのは、
・他の感染症の疑いがある
・記事を書いた人が書き忘れた

のどちらかだろう。
インフルエンザではなく、
もしこの感染症が
『結核』などだったら
ゾッとしてしまう。


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コメント

  1. 現役保険営業マン より:

    こんばんは。
    結核の厄介な点は、素早くこの病気を見破れる医師の数が少ないことですね。
    また、発症した患者が症状が治まった時点で服用をやめてしまうことがあり、これが、複数の一次選択薬が効かない多剤耐性結核菌や、複数の一次選択薬と二次選択薬のいずれか一つが効かない超多剤耐性結核菌を生み出す原因となっています。
    多剤耐性結核菌も超多剤耐性結核菌も国内で確認されています。この結核菌に感染し発症したら…助かる確率は当然低くなります。

  2. 山嵐 より:

    >現役保険営業マンさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    耐性のついた結核菌や変化し新種のような菌が出現し蔓延したら恐ろしいことになりますね。
    目に見えない感染症は本当怖いです。