介護施設への入職者を確保する前にすべきこと

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私の勤務している介護施設は今日も人材不足です。
先日、天下り職員の幹部の一人で
事務長(男性)とマンツーマンで話をする機会がありました。
面談的なお堅い場ではなく世間話の延長ですが
「友達とか知り合いとか誰か働いてくれる人いない?」
という内容でした。

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◆こんな施設に紹介できるわけがない

私は内心
「こんな施設、ましてや介護業界に紹介をするということは地獄に落とすことと同じだろう」
と思い自分の意見を言うことにしました。
「給料が安くて労働環境が良くない所に紹介はできませんねぇ」
それを聞いた事務長は
「いやいや、そうは言うけれど、就職フェアなんかに行くとどの業界も不景気でうちよりも安いよ。皆、『介護は給料が安い』っていう先入観で敬遠している所もあるだろう」
という返答がありました。
「先入観はあるかもしれませんが、実際に安いです。安い所と競争はしたくないですね。私は最低年収600万円欲しいですねぇ、あはは」
と笑顔でスルーしようとするとまた食いついてきました。
「600万円はアレだけど…。これからもっと躍進していく業界だと思うし、誰か良い人いたら頼むわ」
『アレ』とはどういう意味なのでしょうか。
業界お得意の『忖度』をして想像するに
『恐らく無理、難しい』
という意味が込められているのだろうと思います。
そんな夢の無い業界では自分だってイヤなのに、ましてや友達や知り合いや他人様に紹介できるはずがありません。
時々、
『介護業界全体が悪いように言うけど、アナタの施設や事業所が悪いだけで、業界は悪くない』
と言う人がいますが、
介護保険という財源が有限である以上、
結局はその財源の中で分け前を取り合っているにすぎないので、
『どの事業所も似たり寄ったり』
というのは明白です。
どこも似たり寄ったりである以上、それは業界全体の問題であると言えます。
介護保険外の有料老人ホーム等もありますが、その中で条件の良い施設が全国にいくつあると言うのでしょうか。
全国に数えるほどしかない『条件の良い介護施設』に転職するために、我々介護職員は全国津々浦々、他府県へ引っ越しをするヤドカリのような存在ではないはずです。
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◆問題点を指摘

さて、事務長との話の続きですが、
「今まで沢山の入職者があったのに、沢山退職しちゃいましたよね。せっかく入職してくれても辞めていく人が多いと意味がありません。辞めない環境づくりが必要なのではないでしょうか」
と私は言いました。
「うん、そうだ。せっかく入ってもらって経験を積んでも辞めてしまわれたら大変勿体ない」
という返答。
「そうですよね。本当、勿体ないと思います。どうしたら引き留められるかを考えていかないといけませんね」
と言い残して私は仕事へ戻ろうとしました。
その私の後ろ姿に
「おい!頼むぞ!」
と言われましたが、
頼みたいのはこちらの方なので軽く会釈をして立ち去りました。

◆辞めていかない環境づくり

給料の問題も大きいですが、
もっと大きいのは『人間関係』でしょう。
そして、度々行われる『異動』も職員のやる気を削ぎます。
介護施設の異動は、出世や昇格のためではなく、ほとんどが
・職員の補填
・ユニットリーダーの補填

のために行われます。
職員が辞めると補填をするために異動が行われ、その頻繁な異動によってやる気を削がれた職員が辞めていく
という悪循環を繰り返しています。
そろそろ『悪循環LOVE(ラブ)』はヤメにしなくてはなりません。


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コメント

  1. まっちゃん より:

    昨日が最終日だったうちの職場も介護職員の紹介制度がありますが、
    もう絶対すすめないですね。
    しかし、その前の職場はほとんど介護職員、辞めていません。
    辞めるどころか戻ってくるひともいました。
    そんなに給料は高くないけれど、職員数が多めでした。
    あとは円満な人間関係でした、お互いが思いやってうまく働いていましたね。
    一人だけ、疎まれていますが、まあなんということもない。
    あんなうまくいっている職場は珍しい、デイケアだからか、
    それほど重労働ではないし女性が働きやすいのでしょうか。
    そういうところは稀ですが、これから人材確保は熾烈をきわめますね。

  2. デイちゃん より:

    センターには教室が併設されてるんだけど、昔ヘルパー二級講座だったころは、必ずデイや訪問の実習があったんです。
    で、実習生が実際のサービスをちょっとだけど体験するので、「ああこんな感じか~」となって、で、スタッフが「ちょっと働いてみませんか?」と声をかけて入職するってパターンが結構ありました。
    でも今の初任者研修って実地研修がないんですよね。それじゃ、入口がないよね~と思うのですが。そこを変えようとか思わないのかね~会社の偉い人?
    私の会社も、「ヘルパーがいないので、知り合いに声かけてください」とか言うんですよ。
    で、あげくのはてに、「求人のちらしを置いてもらえるところを探せ」とか言い出してワロタ。
    どこも人不足で困ってんのにさ、他社のちらしをわざわざ置いてくれるとこなんてあるわけないじゃん。
    バカじゃね?CMでもすりゃいいじゃん。
    だいたい、わけのわかんない研修してさ~、そんなヒマあるなら、人集める方法考えろって。高い給料もらってんだからさ~。
    ああ、インディー〇とか、サイトには登録してるらしく、常勤さんは、「会社名が検索上位に来るように時々アクセスするように」って言われてるんだって。バカみたい。(笑)
    新人入ったってさ~、あんな一日中奇声を上げてる利用者とか、暴力暴言すごいセクハラじじいとか、介護5寝たきり末期がん胃ろう痰吸引24時間とか、そんなんばっかじゃ、続くわけないじゃん。
    毎日機械浴5人入浴って。死んじゃうでしょ。
    ここ、日帰りの特養なんですか?って。どんなサービスだよ。
    管理人様も、「じゃあ事務長の娘さんやお孫さんに働いてもらったらどうですか?」とか言えばどうでしょう?
    「いやいやいや~!ここじゃ働かせられないよ!」
    「え~?身内を働かせたくない職場に、誰か紹介しろっていうんですか?」
    「いやまあその・・」
    となりそうですけどね。(笑)

  3. 山嵐 より:

    >まっちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    給料に関しては、入職する段階である程度わかっているので自分自身を納得させられますが、人間関係や労働環境が想像を絶する待遇だと、瞬く間に
    ・割に合わない
    ・やってられない
    ・耐えきれない
    というジレンマが生じ人材不足を招く大きな要因となりますね。

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    ネット上でまで拘束してくる会社ありますね。
    幹部の親族が新入職していきなり主任や係長や課長に居座ったらそれこそ大クレームですね。
    どこも大変ですね、お疲れ様です。

  5. ダメ人間 より:

    以前にツイッターにてこのブログを知り基本的にrom専門でしたが、ちょっと気にかかった事があり初書き込みします。
    色々あってこの業界に流れつき、介護職でも転職を繰り返しているダメ人間です。
    某有名巨大掲示板にて、利用者を集めるより介護職員を集める方が大変という書き込みをみて、本当にそう思う部分あります。
    今もまた新しい職場を見つける為に就活して、都会のとっても小さなベットタウン的な地域ですけど、職場見学をしていると待遇が多少なりマシな所でも応募者0とかザラにあって、新設だと介護職員が集まらない=ユニットが開所出来ないとか普通に聞き、どんだけ避けられている職種なんだろうと思う。
    その様な状況を分ってないのか、年齢がー性別がー資格がー経験がーと言ってくる事業所がまだまだあって、待遇が良い事業所ならまだその様な発言は理解出来ますけど、そうじゃない事業所が上記の発言をしてきたら、「この様な求人状況にて頭の中がお花畑なんだろう。福祉バ〇か?」と思います。
    偉そうな事を言える身分じゃないのは重々に承知してるけど、こっちにも生活があってとりあえず最低限の生活をおくれる賃金じゃないと、働く気すらおきないですよ。
    上記掲示板にて、条件が良い所に勤務している方の書き込みがありますけど、山嵐さんが言う様にそんな所・・・求人を見てると、そういう所はそもそも求人かけなくても集まるし、うちの地域だと見ません。
    >まっちゃんさん
    「殆ど介護職員、辞めてない」「辞めるどころか戻ってくる人もいる」
    以前に勤めた社福のDSがそんな所で、近郊の事業所と比較して待遇も良く何となく雰囲気は良いのですが、サビ残が当たり前など労働環境があまりにも酷過ぎて辞めましたけど、労働環境さえ良ければ戻りたいと思う場所ですね。
    >デイちゃんさん
    初任者研修での実習は都道府県によって、扱いが違う様だった気が。
    うちの県は実習に関して任意扱いで、自分が初任を取った時はスクールの意向にて、実習は3日ありました。

  6. 山嵐 より:

    >ダメ人間さん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    脳内がお花畑の事業所や上司はまだまだ多数存在しますね。
    業務内容とその対価のバランスを考えると、やはり目指すは年収600万円です。
    確かに待遇や条件が良い事業所は存在するのでしょうが、その多くは介護保険外サービスの事業所ではないでしょうか。
    介護保険制度は破綻寸前と言われていますが、保険外のサービス事業所に勤めるなら他業種に行った方がマシなように考えてしまう自分がいます。
    「介護保険に頼るな」と言われることもありますが、介護保険制度の中で足掻くことが「やりがい」とも言えるのではないでしょうか。