【ニュース】県議(=理事長)が特養職員約100人から毎月寄付を集めていた

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業界内において介護従事者が『権利や時間やお金』を搾取されているという事実があるという記事を何度か書いてきましたが、その一例、氷山の一角がニュースで流れてきました。

【当ブログ記事からの引用】
「利用者や高齢者の幸せ」を建前に「私利私欲の塊」が「従事者から権利や時間やお金を搾取」しているという三角関係で成り立っているのです。
【引用記事】「無断転載」問題の結果報告と福祉業界の闇

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◆県議が職員から寄付を募っていた

毎月100人から寄付集め 県議が理事長の社会福祉法人 施設職員「疑問があった」
長崎県議の宮内雪夫氏(84)=佐世保市・北松浦郡選挙区=が理事長を務める社会福祉法人が、運営する特別養護老人ホームなどの職員約100人から毎月寄付を集め、各職員名で宮内氏の政治団体に献金していたことが8日、分かった。政治資金規正法は、個人の意思に反し、雇用関係などを利用して政治活動に関する寄付をあっせんすることは禁止している。宮内氏は10日にも記者会見を開く予定。
 社会福祉法人は同県佐世保市の「長崎博愛会」。宮内氏が代表を務める政治団体「21世紀・ふるさとに元気をとりもどす会」が提出した2016年分の政治資金収支報告書によると、寄付総額は約956万円。このうち、職業欄に「施設職員」と記した個人計約100人が、毎月の月末を中心に2千~1万円を寄付したことが記されている。少なくとも14年分以降の政治資金収支報告書に同様の記載があった。
 施設関係者は8日、約20年間にわたって職員から毎月寄付を集めていたことを認めた上で「あくまで個人の意思。強制はしていない」と説明。関係者によると、同法人に職員が入る際、賛同者には毎月の給料などから寄付をしてもらう趣旨の説明をしているという。
【引用元】西日本新聞社 2/9(金) 11:04配信

介護従事者の収入は元々薄給です。
「年々、処遇は改善されている」
とは言うものの、他産業や業界に未だ追いつけていないのが現状です。
常勤介護職員の手取り給料は
〇デイサービスや夜勤が無い在宅介護事業所の場合
・12万円~15万円
〇夜勤がある介護施設等の場合
・15万円~18万円(無資格・役職無し)
・18万円~21万円(有資格・役職有り)

大体平均で上記金額になります。
決して多い収入とは言えません。
労働と対価が見合っているとも言えません。
そんな僅かばかりの収入から、
更に『寄付』をさせられるのです。
寄付額が毎月2千円~1万円というのも大きな痛手になります。
「強制ではない、あくまで個人の意思であり任意だ」
という言い分にも甚だ疑問を感じます。
会社という組織の中で働き
悪しきジャパニーズスタンダードの『ムラ社会』の中で「断るという選択肢はほぼ無い環境」に置かれているのです。
20年間も続けられてきた『任意の寄付制度』は、
・伝統と慣習
・スタンダード
・当然存在するもの

として行われてきたと想像できます。
ましてや
県議=理事長
なのです。
そうなるとそれは
『任意の体裁を笠に着た強制』
『避けきれない事故』

と同義ではないでしょうか。
そして
寄付ではなく搾取である
と言い換えられます。

◆断るという選択肢

「あくまで任意だ」
という施設側の言い分があります。
勇気を持って寄付を断った職員は何人くらいいたのでしょうか。
そういったデータも欲しい所です。
しかしながら、
『職員約100人』
という人数は決して少なくありません。
施設の規模にもよりますが、
職員が100人以上在籍する施設の規模は結構大きいはずです。
となると、
「やはりほぼ全員が寄付をしていたのではないか」
という推測が出来ます。
しかし本来
「断ることに勇気が必要な献金活動が施設内で行われている」
ということ自体がおかしなことです。
「断る自由がある」
という前に
「勇気を出して断らなければならないような一切メリットの無い搾取行為をしてくる方がおかしい」
のです。
介護業界ではこういった、
利用者のケアに専念する以外の
様々なストレスや搾取行為が横行しているのが現状です。
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◆これが逆でも成立するのか

何故か社会のシステムは
・下から上
・弱者から強者
・貧乏人からお金持ち

という方向にお金が流れるようになっています。
これもスタンダードなことなので変えようがないのかもしれませんが、『このシステムが逆』ならもっと上手く世の中が回っていくのではないでしょうか。
例えば
「経営者から従業員へ寄付」
「市議、県議、国会議員から職員へ寄付」
「利用者や家族から職員へ寄付」

お金が全てではないですが、
システムとしてそういう循環の方が人材確保もしやすいはずです。
もちろん、
議員や利用者や家族から寄付が行われている所もあるかと思いますが、残念ながらそれは従業員や職員の手には届いていません。
経営者や事業所で止まっています。
全国の事業所で
「従業員や職員への寄付を受け付けます」
という試みをやってみてはどうでしょうか。
「もちろん個人の意思、任意です」
ということを申し添えておきます。
この寄付が議員への任意寄付より集まらないのだとしたら、議員への寄付には暗に強制力があったという証明にもなるのではないでしょうか。
【続報】
特養職員から寄付という名の搾取をしていた理事長(県議)記者会見を欠席


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コメント

  1. デイちゃん より:

    人が集まる職場って、お金を徴収しやすいんですよね~。
    「〇〇なんで一人〇円おねがいします」って。
    デイで検食があるんですけど、検食する人も昼食代を払うんですよ。業務でしてるのに。
    一回300円だから一か月でも結構な金額になるよね。
    昔いためちゃくちゃしまくったクラッシャー管理者が、「あくまでみなさんが自主的に払うってことで・・」って決めて。
    だったらお前が毎日検食して金払えよって感じですけど。
    その集めたお金は、デイで使う物品に使用するつもりらしいんだけど、本当にちゃんと管理されてるかあやしい。今はどうしてるんだろ。常勤さん達の飲み代になってるんじゃない?
    ちなみに私は「家に帰って食べるので」と検食は拒否して、お金は払ったことないですが。
    あと、デイで、お楽しみ昼食会とか言って、鍋とかバイキングをして利用者を追加利用させるんですが。
    スタッフは、とりわけたり、食事介助したりで、ほとんど食べられないし、休憩もないのに、昼食代をきっちり取られる。
    私はむかつくので、そういうイベントの日は半日勤務にしています。食べないし(食べれないし)、お金も払わない。
    さらに、利用者が亡くなった時に、利用回数が多かった人は御香典が会社から出るのですが、回数が少ない人は出ない。
    したら、スタッフ一人100円ずつ集めますだって。
    は?意味がわからない。
    まあ、最近はスタッフが少なくなって、集めても1000円にもならないから、集めなくなった。(笑)
    あとは、毎月あるギフトの購入ですねえ。
    事業所ごとに100万円とか勝手にノルマが決まってて、みんな買って下さ~いって言われる。
    前のあこぎな管理者の時はものすごく強制されてて、買うまでは帰れませんよ的な感じだった。ま、私は買わないけど。
    そんなことしてせこく金を集めてもさ、反感買うだけで、結局みんないなくなっちゃって、お金も集められなくなるのにね。
    今ではスタッフが全然いなくなってしまって、お金を集めようにも集められなくなってますね。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    業務を行ってお金を搾取されたらたまらないですね。
    ギフト購入のノルマがあるのもイヤですね。
    正に北風と太陽の寓話のような世界ですね。
    いつまでも北風ばかり吹き付けていると、誰も心を開かないし、いなくなってしまいますよね。
    そういうことをやっているのが『福祉』とか『介護』という業界なのですからおかしな世界ですね、本当に。