「6月までに介護職員7人退職予定」どんな対策を取る?(上)

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以前『人員不足の事業所の対応を見れば「経営者の無能さ」がわかる』という記事を書きましたが、暗に私の施設の事を示唆しておりました。
現状で既に人員不足で、
・日中でも職員2人~3人
・夜間は完全に職員1人

という綱渡りの配置となっています。

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◆退職者が止まらない

私が知っている情報では
「今後、6月までにあと7人の介護職員が退職予定」
という致命的な状況にあります。
そのうちの1人は
ショートステイの女性スタッフが3月末で退職「有給はどれだけ使う?」
の記事で書いた通りショートステイのスタッフです。
「7人退職」というのは本当に恐ろしいことで、人数で言えば
「2つのユニットに所属している職員全員に相当」します。
つまり、
「2つのユニットには職員が1人もいない状態」
が生まれるのですが、事業所はこれを
「全体のユニットに職員を分散させてユニット運営を成立」
させようとするので
「日中も職員が1人しか出勤していない」
という状況が発生してしまいます。
そんな配置状態では『3大介護』と呼ばれている
・食事
・排泄
・入浴

さえも満足なケアが出来ません。
職員だけでなく
利用者にもシワ寄せがいくことになりかねません。

◆配置基準違反もすり抜ける

「そんな配置は基準違反だ」
「通報すればいい」
「まかり通るはずがない」

と思われることでしょう。
しかし残念ながら、

特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準
【引用元:厚労省ホームページ】
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000080845.pdf

『ザル』なので、まかり通ってしまいます。
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◆「設備及び運営に関する基準」がザルの理由

ザルの理由①

どうやってすり抜けるのかと言うと
「事務所職員を応援としてユニットに配置」
するのです。
それは
・労務や会計担当職員
・栄養士
・設備担当職員
・生活相談員

などになります。
一時期「介護は誰でもできる」という発言が話題になっていましたが、事務職員が応援として配置可能である点を見ると間違っていないのかもしれません。
但し、これらの事務職員は『実質的な介護業務』はしません。
「介護は大変」
ということを知っているからということもありますが、
・利用者の処遇がわかっていない
・介護技術が伴わない
・責任を負いたくない

という理由があります。
そういう意味では
「介護は誰にでもできない」
というのが実際のところです。
ですから、介護現場に事務職員が来ても
・見守り
・傾聴
・皿洗い
・掃除

くらいしかやってくれません。
結局、利用者に直接的に関わるのは「介護職員」なのです。
【参考記事】
介護現場に事務職員が応援に入ると…
上記のように、事務職員の応援として配置した場合は、
「基準に違反しているとは言えない」
というのがザルたる所以です。

ザルの理由②

「行政が動くのはいつも事後」です。
そりゃ、曲りなりにも基準を満たしているのですから「動こうにも動けない」という状況もあるかと思いますが、ザルがザルを招く結果になってしまっています。
ニュースで見るような
・介護事故
・介護事件

はいつも事が起こってからです。
介護現場では
「リスク管理」
「事前予測」

などと言って介護職員には事故を未然に防げるように指導しているのに、行政や事業所は
「事前に予測したり予防するリスク管理を怠っている、若しくはそういうシステム体制がない」
のが現状ではないでしょうか。
恐らく、事務職員などの配置で事故や事件などが起これば行政は動くでしょうが、
「時すでに遅し」
で誰かが犠牲になった後です。
常に後手後手では、今後も介護事故や事件の発生は後を絶たないでしょう。
正に『ザルの業界』と言えます。
さて、私が勤務している介護施設では、今後どのような対策を取っていくのでしょうか。
「6月までに介護職員7人退職予定」どんな対策を取る?(下)』に続きます。


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コメント

  1. デイちゃん より:

    そうなんですか。もうすぐ営業不能ですね。
    いよいよやばくなったら、派遣を使うのかもしれませんが、パワハラまゆこが「派遣なんて使わんでいい」とか言いそうですね。(笑)
    私が昔行ってた、某済〇会のユニット特養は、県内でワースト3って評判なんですが、職員が全然いなくて。
    今いる職員も「私、今月でやめるので」って人ばかり。新人が入っても一週間でやめるし・・・。
    やめるやめる病が蔓延してる感じでしたね。
    で、やめる職員とやめない職員で温度差があって、やめる人は仕事が終わってなくても残業しないでさっさと帰っちゃうので、やめない人は「あいつら、よく帰れるな!?」って怒ってた。
    それでますますやめる人が増えていく的な感じだった。
    そういうとこって、仕事をちゃんとする人が減るんですよね。さぼってるから注意すると、「じゃあやめます」ってなるから、注意できないし。
    人がいない職場は、モラルも崩壊しやすい。
    それで、派遣ばかり使ってましたね。
    でも派遣ってすぐ来なくなっちゃうから。
    新しい派遣がくるたびに仕事内容を教えてはその派遣が来なくなり、また新しい派遣が来てまた教えて・・・と、砂漠に水をまいている状態。
    教育ってものすごい手間なんですよね。
    しかも特養って重度ばかりだからさ、やること覚えること、たくさんあるんだよね。
    利用者に聞いても、重度ばかりで、自分の名前もわかないしね~。
    入所施設って、利用者が入っちゃってるから、仕事しないわけにはいかないんですよね。他に移すのはなかなか・・・難しいし。
    デイとか訪問なら、利用者を断るとかできるけど。
    ま、どうするか考えるのは、責任者の仕事。
    今まで責任をとらなかった責任者に、きっちりと責任をとっていただきましょう。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    責任者や経営者が責任を取らずトカゲのシッポばかりを切り落としてきた結果が今の介護業界と言えますね。
    おっしゃるように、介護現場では「一生懸命自己犠牲を払う職員」と「割り切って捨て置く職員」の二極化が起こっていて、そのどちらにも所属できない中間地点の職員が実は一番しんどかったりします(笑)
    さてさて、どうなりますか。