肩書きに弱い日本人と介護業界の闇

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悪しきジャパニーズスタンダードのひとつに
「日本人は肩書きに弱い」
ということがあります。

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◆肩書きとは

会社の組織で言えば
・社長
・専務
・部長
・課長

などの肩書きがついていると
「偉いさんなんだ」
という心理が働きます。

職業で言えば
・医者
・弁護士
・大学教授

などは高いステータスを感じることでしょう。

私は
・ユニットリーダー
・介護福祉士

という肩書になりますが、
ステータスの高さは感じません。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格も持っていますが、ケアマネ業務をしているわけではないので(ショートステイのケアプランは作っていますが)、肩書きとして名乗れるものではないと思っています。

◆何故、肩書きに弱いのか

肩書きに弱い理由は
・自分に自信がない
・地位が高そうな人と同意見だと安心する
・盲信しておけば楽
・流されておけば楽

という原因が考えられます。

もっと遺伝子的な原因を探ってみると
『不安遺伝子』
というものが関係しているようです。

国別で不安遺伝子の割合を見てみると

・南アフリカ人 32%
・アメリカ黒人 46%
・ドイツ人   64%
・インド人   67%
・アメリカ白人 77%
・日本人    97%

となっており
「日本人が持つ不安遺伝子の割合は抜きんでている」
ということがわかります。

日本人は遺伝子レベルで肩書きに弱いのです。

◆介護現場の専門家は介護福祉士

人間(特に日本人)は、肩書の威光や権力が強そうな人の発言に寄りがちです。

例えば
「あの本の著者はこう言っていた」
「あの人が言うのだから間違いない」

などと言って肩書きやステータスが高い人の名を挙げ「エビデンス(根拠)」にしようとします。

もちろん、医者や弁護士などの専門家が自分の専門分野について発言する場合は
・今も現場に従事している
・数多くの案件処理の実績がある
・専門知識が国家資格によって認められている

という場合が多いのでエビデンスに成り得ると思います。

しかし介護業界において気になるのが、現場職員や介護福祉士の発言よりも
・講師
・コンサルタント

などを名乗る人の発言の方が受け入れられがちなことです。

介護福祉士は名称独占の資格ではありますが、それでも国家資格です。

それなのに、やはり世間では「講師」や「コンサルタント」と聞くと
「現場の介護福祉士の上位に位置する存在」
という認識を持ち鵜呑みにしてしまう人が多いのも事実です。

机の上で電卓を叩いていても現場の状況は改善しません。
「介護現場の専門家は現場職員(介護福祉士)でありエビデンスそのものである」
と言えます。

◆介護業界の闇(まとめ)

会社組織の中で
「〇〇課長がこう言っていた」
という使い方をする時がありますが
これは組織体制の中であり得る使い方だと思います。

問題なのは
・本や書籍の著者
・見たことも会ったこともない講師やコンサルタント
・経歴や実績が不明な講師やコンサルタント

の発言を鵜呑みにして
「〇〇さんは素晴らしい」
「〇〇さんの方が優れている」
「〇〇さんが言うから間違いない」
と言って他人を巻き込んでまで発言する人
です。

現場で今日も汗水垂らして働いている職員は、どの立場からの人の発言であっても、自分の身に降りかかってくることなので、その真偽や可否について
・自分の頭で考え
・情報を選択し
・全てを鵜呑みにしない
・そもそも自分の方が専門家

という防衛本能が備わってきているように思います。

現状では
「実際に現場に立たない人ほど好き勝手な事を言って、それを聞いた現場に立たない人がそれを賛美する」
という蚊帳の外でキャッチボールが行われているような滑稽な構図があるのです。

介護業界に多い
「現場職員を無視した虎の威を借る狐」
には注意が必要です。

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◆もうひとつの闇(追伸)

先程、「介護現場の専門家は現場職員(介護福祉士)でありエビデンスそのもの」と書きましたが、実際問題、介護福祉士の中にも
・明らかに資質が低い人
・知識や技術が未熟な人
・専門家とは言い難い人

が存在するのも事実です。

結局は、そういう人でも取得可能なのが「介護福祉士」と言えます。

社会的地位やステータスがまだまだ低い要因のひとつがそこにあるのかもしれません。

コメント

  1. デイちゃん より:

    くだらないマウンティングが多いんですよね~。
    肩書とかどうでもいいし。
    どんな偉い人も、金持ちも、どうせ最後は死ぬんだしさ~。
    会社の中でも、そりゃ上下関係はあるのかもしれないけど、それはあくまで仕事上のことであって、人として上下があるわけじゃないから。
    なぜ肩書に弱いのか。きっと確固たる自分というものがないからでしょう。自分はこれでやっていく的な。
    介護職も確固たる自分をもって、かっちりと仕事をすれば、別にいいと思うんですけどね。そのへんが、まだ弱いですよね。

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    「確固たる自分がないから、虎の威を借りマウンティング」してくるんでしょうね。
    一番滑稽に思えます。
    この記事を書いていて、某お笑い芸人を思い出してしまいましたが、それは記事には書きませんでした(笑)

  3. デイちゃん より:

    私は、若いころは、とにかく自分と人とを比較してばかりだったんですよ。
    で、「あの人はすごい」となれば、はは~って感じでひれ伏して、自分を卑下して、みたいな。
    今となってはアホらしいんですけどね。
    で、年をとって、仕事もプライベートもいろいろやってきて、自分と人とを比較する必要がなくなったんですよ。
    お金も、そりゃ自分より金持ちいるでしょうけど、別に自分は生活していける金額持ってるし、自分より貧乏な人いるけど、別に関係ないし。
    仕事も、そりゃ自分よりできる人やえらい人やすごい人がいるだろうけど、別に自分は自分の仕事をして生活できるしね。
    組織でなんかきゅーくつな思いして生きてる人、たくさんいると思うけど、本当にばかみたい。
    自分がやりたいようにやりゃいいじゃん、自分で責任とれるんだったらさ~、みたいな感じですね。
    会社のえらい人が、えらそうに言ってくるんだけど、フル無視ですね。
    でも、それ以上えらそうに言ったら、どうなるかわかってるよね・・・?
    ヘルパーみんなが、キレて退職届出しちゃうから。
    会社のえらい人が、あわててヘルパー集めて、土下座しなきゃいけなくなるんだよ。
    昔いたパワハラ管理者も、ミーティングでえらそうに言った後、次のミーティングで、「この前は考えなしのことを言ってすいませんでした」って謝罪したからね。ま、口だけだったけど。
    介護業って、利用者に対して直接介助作業をしてるスタッフが一番重要なんだろうが。
    介護職がいなかったら、介護施設が成り立たないだろうが。
    なのになんで介護職を粗末にあつかうんだろうね~。
    待遇だけじゃなく、介護職に対する口のきき方とか、もうちょっと気をつけないとダメでしょうよ。
    ま、介護職がいなくなったら営業もできなくなるから。その時になってあわててあやまっても、手遅れですよ。

  4. 赤瀬 新 より:

    私も、介護をしなければならない入口に入っています。
    これから老齢人口が爆発する中で、どうやっても避けて通れない問題ですね。
    介護する側、される側もあくまで個人の力で対応しなければならず、双方疲弊してしまいます。
    この、時代を生きるにあたって、悲観的にならないよう日々をできるだけ楽な気持ちで生きる術を身につけたいと思います。

  5. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    本当そうですね。
    人を大切に出来ない福祉なんて根本からして嘘っぱちだと思います。
    そもそも、経営手腕が無いんでしょうね。

  6. 山嵐 より:

    >赤瀬 新さん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    そうですね、出来るだけお互いが疲弊しないように介護に取り組めたら良いですね^^