介護業界における「新人いじめ」の実態をわかりやすく解説します

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どこの業界にも
・新人いじめ
・新人いびり

は少なからず存在するかとは思いますが、
介護業界は特にそういった「新人へのつらい仕打ち」が深刻化しています。

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◆介護業界に「いじめ」が多い理由

「いじめ」と「パワハラ」は紙一重、若しくはほぼ同じと言えます。

介護業界におけるパワハラについては過去記事で何度も書いてきました。
その理由とほぼ同じと言えます。

介護業界には性格が良くて優しい人間などいない
介護業界に「品性下劣」な人が多い理由は?
職場で挨拶をしない人が多いので、いっそのこと『挨拶無し』にしてしまえばいい
介護施設での理不尽なパワハラ撃退法
自分に正直に生きる勇気を絶つ「介護業界の闇」

上記記事でそれぞれ介護業界の劣悪な人間関係(いじめやパワハラ)の原因や理由を書いていますので、ご参照下さい。

つまりは、
「いじめが発生しやすい環境と人間が揃っているのが介護業界」
ということが言えます。

その中でも、今回は「新人」に対するいじめの実態について考えていきたいと思います。

◆新人いじめの内容

現在、新人職員として勤務していたり、これから未経験で介護業界に飛び込もうと思っている人もいらっしゃるかもしれません。

そういった人の参考になれば幸いです。

また、それ以外の人にも是非、介護業界の現状と実態を知って頂ければ幸いです。

まずは、私が未経験で介護業界に飛び込んだ時に受けた「新人いじめ」について
理不尽とパワハラに耐えるのが介護業界の常識
こちらの記事に書いています。

その他にも介護業界に多い新人いじめの内容として
・入浴介助を1日中させられる
・排泄介助を押し付けられる
・無視をされる
・陰口を聞こえるように言われる
・やることなすこと全てにダメ出しをされる

等が横行しています。

そんな状況が日常化すると
「新人職員もイヤになってしまい退職をしてしまう」
という結果になりかねません。

万年、人員不足に悩み、あれほど職員の補充を熱望していたにも関わらず、そうやって新人を退職に追い込むのは本末転倒な行為です。

何故、新人につらく当たってしまうのでしょうか。

◆新人いじめの原因

先程「いじめが発生しやすい環境と人間が揃っているのが介護業界」と書きましたが、貴重な新人をわざわざ潰す行為の原因を、もっと掘り下げて考えていきたいと思います。

①マニュアル化された新人教育制度がない

最近はマニュアル化してきている事業所も増えているかもしれませんが、多くの事業所ではまだまだしっかりとした教育体制が整っていません。

「現場で介護をしながら、先輩やリーダーに聞きながら、教えてもらいながら覚えていきなさい」
という不確かな教育方法しかありません。

現場で直に体験しながら覚える方が身につく場合もありますが、
・順序立てて教えることができない
・時間を掛けて教えることができない
・教える人間によって内容が違う

という問題点があります。

全くの未経験者からすれば、
短時間で、順序もバラバラで、教えてもらう内容も人によって違ってくると混乱してしまいます。

その混乱が
「教えたのにできない人間」
「覚えが遅い人間」
「使えない人間」
「言ったことと違うことをする人間」

という印象を与えてしまい、ひいては
「いじめのターゲット」
にされてしまいがちです。

②一人前の人員として配置されている

常に人員不足の介護業界ですから、新人職員であろうが応援の事務職員であろうが、書類上の配置では「一人前の介護職員」として配置されています。

新人だから「プラスα」の人員とか「0.5人分」という計算はされません。

ベテラン職員だろうと新人職員だろうと1人として勘定されるわけですから、他の職員にとっては一緒に入る職員次第で負担の大きさが変わってきます。

もし何かミスや事故があった場合は、新人に責任を押し付けるわけにはいかず、自分が責められてしまう状況があります。

そうなると、いじめるつもりは無いが、
・口うるさくなってしまう
・ピリピリしてしまう
・利用者にマンツーマンで対応できる排泄や入浴の介護を押し付けてしまう

ということに必然的になりがちです。

しかしその状況が新人にとってはつらい場合が多く「新人いじめ」と受け取られてしまうことがあるのも事実です。

③現場が高望みをしている

介護現場は利用者に長時間直接的に接し介護サービスを提供するストレスフルな環境にあります。

ストレスフルな上に、他職員や他職種との連携が求められる実に高度な職種だと思います。

そうなると、現場が欲しい人材は
・即戦力となる人間
・能力の高い人間
・適応力のある人間

という現状があります。

ゆっくり1から教育したり、新人の成長に合わせた教育をする余裕がありません。

未経験の新人とわかっていても、それなりに適応力の高い人材を求めてしまいがちです。

ですから、少し教えただけで「こいつは使えない」と判断してしまうと「この新人を辞めさせたら次は能力の高い新人が来るかもしれない」という淡い期待を抱いてしまいます。

その高望みの淡い期待のために「新人いじめが発生する」という実態があります。

しかし残念ながら現状ではその淡い期待は叶わず
・もう補充をしてもらえない(入職者がいない)
・次の新人はもっと資質が低い

という悪循環に陥っていると言えます。

④いじめをする職員の性格が悪い

そもそも論ですが、
①~③に書いた原因以外で
「そもそもいじめをする職員(加害者)の人間性や性格が最悪」
ということも往々にしてあります。

「お局さま」という存在です。
・自分に媚びない人間をいじめる
・とりあえず新人はいじめる

というタイプの人です。

語弊があるかもしれませんが、やはり女性に多いです。

例えるなら「当たり屋」です。

自分ではどうしようもない事が多く、そういう人物が多く存在するのも介護業界の特徴と言えます。

◆新人いじめの対応策

永続的安定的に繁栄している介護業界の新人いじめですから、今日明日で「全て万事解決」ということはないでしょう。

しかし、実際に自分の身に降りかかってくると、毎日がつらく辞めたくなってしまうのも事実です。

オーソドックスな解決法として
「上司に相談する」
という方法があります。

この方法は有能な上司がいる場合は、有効な手段になります。

しかし、実際問題として
・対応してくれない
・余計きつくなった
・結局変わらない
・誰も助けてくれない

ということも往々にしてあります。

周りの人間だって
「ああ、いつものことだ」
「自分もそれを耐えて成長した」
「こっちに火の粉が降りかかってきて欲しくない」

と思っています。

そういう状況の職場が多いため、必ずしもベストな方法とは言えないのです。

私だったら、直接
「やめて欲しい」
「気分が悪い」

という事を伝えます。

衝突や軋轢を恐れていても何も始まりませんし、何よりずっと心の中にモヤモヤしたものを持ち続けるのが耐えられません。

それに、実際「言わなければわからない」ということだってあるかもしれません。

「あなたのやっていることは、いじめやパワハラですよ」

ということをハッキリと言葉で伝えていくと思わぬ効果があるかもしれません。

しかしながら、それは今だから言えることです。

私が新人だった時は
・派遣社員からやっと正職員になれた
・まだまだ自分は半人前
・業界の内情がまだイマイチわからない

という思いがあり何度も泣き寝入りをしたのも事実です。

結局は「耐え忍んでここまできた」というのが現実です。

今後益々、介護業界の人材不足は深刻化していきます。

未経験であろうと、半人前であろうと、「人材を人財と考えない事業所は淘汰されていく」時代に突入します。

今だから言えることですが、
もっともっと現場や職員個人から声を上げていくことが本当に大切だと思っています。

今、思い悩み苦しんでいる新人職員を心から応援します!

コメント

  1. デイちゃん より:

    最近は「介護の仕事をしてみよう」って人がほとんどいませんよね。
    うちも、新人が全く入ってきません。
    なので、いじめようにも新人がいない。(笑)
    でもスタッフが多いと、性格悪いのがいたり、派閥ができたり、いじめたり、サボったりするので、少ない方がいいのかな。
    ま、少なすぎると営業不能だけど。(笑)
    でも、何も仕事しない妊婦や認知症高齢者や精神障害者やスマホおばさんを、普通にスタッフとして一人に数えて利用者入れられると大変だから、変なスタッフ入れるくらいならいない方がいいかも。
    こうなったら、介護ロボットを導入して、夜勤中は見守りロボットがいて、徘徊してる人がいたら横について歩くとか。(笑)
    でもかなりの台数いりますねえ・・。
    ロボットだから、虐待をすることはないと思いますが。
    排泄は自動排泄処理装置を全利用者に導入。これは今もありますね。
    入浴は全自動洗髪洗身機を導入。利用者を洗濯機みたいな装置の中に入れたら、スイッチポンで入浴ができます。ただし全自動洗髪洗身機は未開発です。(笑)
    食事は食事介助ロボットを導入。「お口をあけてください」「味噌汁はいかがですか」とナレーションが流れる。(笑)
    AIに期待です。(笑)

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます^^
    若い世代や新卒は殆ど入ってこなくなりましたね。
    中途採用の人や定年間際の人がたまに入ってくるくらいですかね。
    ロボットの表面も金属とかだと利用者に傷を作ってしまう可能性があるので柔らかい素材がいいですね。
    転倒やアクシデントも未然に防いでくれる機能が欲しいですね。
    ケアプラン等もAIが作成してくれる時代が来るようなので、全部ロボットに任せてしまえば人員不足も解消できますね。
    うちの施設ではミスト浴という機械を購入しましたが、結局あまり使用せず今では埃をかぶっています(笑)
    人間の介護職員は何をするのか?
    職業自体が不要になるのでは?
    という懸念が残りますが、どうしても人間でしか出来ない業務や人間の介護を希望される人の対応をすればいいかと。

  3. デイちゃん より:

    昔みたいに若い人は入ってこなくて、これからは60過ぎてる人とかしか、入ってこないと思います。シルバー人材センターだと最低時給だから、それより高い方がいいなって感じで。
    なので、教育方法もシルバーさんむけにしないとダメですね。
    物覚えが悪いのは当たり前。というか、ものは覚えられない。でも勝手な思い込みで勝手なことしてたりする。誤嚥とか根本的なことを教えようとしても、「私、わからんのや~」で終了。で、結構プライドは高い。無駄なプライド、捨てなさ~い!
    でもこれからは、60くらいの結構元気な人、活用したほうがいいとは思いますけどね。
    今後は、利用者なのかスタッフなのかわからないスタッフが増えると思います。(笑)
    うちはすでにそうですね。67のじいさん介護職、68のババアナース、70代の運転手が3人。
    ユニフォームを着てるかどうかで、スタッフがどうか判断。(笑)
    67のじいさんは明らかな認知症で、利用者の名前を間違いまくりで、68のババアナースも今自分が何してたか分からなくなるので、その二人がいる日はもうわやくちゃ!
    じいさんスタッフ「これ誰の荷物?」他のスタッフ「あんたが今さわってたやろが」
    ババアナース「私何してたっけ?」他のスタッフ「そんなんあんたにしかわからんやろが」
    もうコントやろ。
    ロボットは開発できるんでしょうかね。結局お金の問題になりそうですが。
    人間は、それこそ、ロボットが誤作動しないように見守りだけしてるんですよ。楽でしょ?
    もし誤作動したら、警告ランプがついて、ロボットの会社に自動的に連絡がいきます。
    記録は?記録ももちろん、ロボットの動きと連動してて、「〇時〇分〇〇様フロアを歩きはじめたため、ロボットも横について歩いた」とか、AIでパソコンに入力されます。
    あっ、でもあんまりロボットばかりにやらせてたら、スタッフの介護技術が落ちてしまって、いざという時に、「私、最近身体介護してないから、やり方わからない」ってなるかも。(笑)
    でも今、コンビニでも、「人不足だから」と、無人店舗が実験されてますからね。
    今に介護施設も無人になる日が来るのかもしれません。(笑)

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    そうですね、予算の問題がありますが近い将来、無人施設が登場するかもですね。
    相談業務も医療的な処置も電話対応も事務仕事もロボットやAIがすればいいです。
    そういう時代が来ると、逆に人間の介護施設が惜しまれたり懐かしまれたりするのでしょうね。
    世間とは皮肉なものです。

  5. ねこ より:

    介護の仕事を約10年くらいやっています。
    ここ数年は夫の転勤で施設を4回変わりました。
    短時間パートで働いています。
    新しい施設に行くたびに、入浴介助ばかりやらされます。
    そして、記録。昼食介助。口腔ケア。排泄介助。
    走り回っています。
    勤務終了時間内に記録まで全て終わらせなければならずキツイです。
    家庭の事情で残業ができないので…
    お局さんや取り巻きはフロアー対応のみ。
    一度だけ介護主任へ相談に行ったのですが、常勤(長い時間働いてくれる人)がやっぱり大切なの。と言われ、更に風当たりが強くなったり…
    何処の施設へ行ってもそうなってしまうので…次の転勤先では介護職から足を洗おうかと真剣に考えています。
    介護職好きなんですけどね( ; ; )

  6. 山嵐 より:

    >ねこさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    どこの介護事業所でも同じような状況ですね。
    短時間勤務のパートさんは良いように使われてしまいます。
    毎日入浴介助ばかりだと腰にも負担が掛かるし、本当に大変で先が思いやられますよね。
    上司の対応も、どこの事業所も似たり寄ったりだと思います。
    残念ですが言ったところで変わりません。
    現状では
    ・完全に割り切って仕事をする
    ・体や心に負担がつのらないよう力をセーブして仕事をする
    という方法しかないと思います。

  7. MOCO より:

    私も新人の頃は厳しく指導されました。
    何度も心が折れました。
    ヘルパー2級の勉強で週1回通学しながら、
    派遣でディサービスからスタートしましたが、
    そこの経営者夫妻が恐ろしい人たちでした。
    利用者さんの前で私達新人を罵倒します。
    初めての介護職、初めて認知症の人に接して
    何をどうしていいのか、どのような言葉かけが有効なのかわからず
    おろおろしていると、ボロクソに言われます。
    先輩からのアドバイスなどもらえません。
    なぜなら、仕事中はスタッフ同士の会話は禁止だったからです。
    スタッフのトイレすら自分の都合では行けず、夫婦の指示があって行ける状態。
    「私らとお前は、利用者さんとの信頼が違うから。」が口癖の嫁。
    はぁ~~~?
    何年も利用者さんにかかわってる経営者夫妻と、昨日今日スタートした私とじゃ
    差があるのは当たり前の話なんですけどね。
    毎日、毎日、新人には大声で怒鳴りまくり、生きた心地がしませんでした。
    1ヶ月でそこは派遣期間が終わったので助かりました。
    経営者が新人イジメ…。大変な世界に入ってしまったと思いました。

    • 山嵐 より:

      >MOCOさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      やはり新人に厳しい世界ですよね。
      私も何度も心が折れそうになりました。

      言い返せない立場の人間にだけ強い姿勢で臨む介護業界の人は、偽善の塊なんでしょうね。
      とても虚しい業界です。

  8. アングラー より:

    うちの職場、全部あてはまってて笑う…
    高い給料出さないと良い人材なんて来るわけないという当たり前の事実にいつになったら介護業界は気づくのか。
    そして人を育てれば育てるほど待遇との乖離が生じて、そこに嫌気のさす人が増えていくということに。やれやれですね

    • 山嵐 より:

      >アングラーさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      恐らく気づいていても気づかないそぶり、でしょうね。
      本当、図々しい業界です。