【新社会人】この春、介護職員として新スタートを切った皆さまへ

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2018(平成30)年度が始まりました。
新卒で介護業界に入社された皆さま
ご卒業、ご就職おめでとうございます。
介護業界にも様々な形態の事業所があり、多様な職種があります。
その中でも「介護職員という職業」を選択された皆さまへ先輩として私なりにメッセージを贈ろうと思います。

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◆入社式や新人研修が無い事業所が多い?

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世間一般の各産業や業界、事業所では新社会人を迎えるに当たり「入社式」や「新人研修」などが行われます。
スーツに身を包み、同期となる同僚たちと式に参加し研修を受けることで
「社風を感じる」
「晴れやかな気持ちになる」
「身が引き締まる」
「社会人としての自覚が出来る」
「同期との仲間意識が生まれる」
「心構えやマナーが習得出来る」

という新社会人にとっても事業所にとってもメリットがあります。
入社式に身を包んだフレッシュマンスーツも、介護職員として働く場合は翌日からは着ることもなくなります。
介護用のユニフォームや制服やジャージなどで勤務することになるからです。
私自身、入社式のような堅苦しい行事は苦手ですが、どちらにしても介護事業所では元々入社式が無い場合があります。
堅苦しい式典や研修が苦手な人にとっては願ったり叶ったりかもしれませんが、その裏にはブラックな体質が潜んでいる可能性があるので注意が必要です。

◆入社式が無い理由

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何故、介護事業所には入社式が無い場合が多いのでしょうか。

理由① 殆どの事業所が中小企業か同族経営

大手の株式会社や上場企業であれば、組織体系やカリキュラムが確立されているので入社式や新人研修があるかと思います。
しかし、介護業界の事業所の殆どは
・社会福祉法人
・NPO法人
・合同会社
・合資会社
・小さな株式会社

等の中小企業となります。
更にその中には、ワンマンな同族経営の事業所が多数存在しているため、組織体系やカリキュラムはあってないようなものになります。
したがって、入社式も新人研修も無い事が多くなるのです。

理由② やっている時間も暇もない

介護業界は万年、人材不足です。
入社式で半日を消費したり、新人研修で何日も掛かって教育する時間も人材もありません。
1分1秒でも早く現場に入れて、人員配置基準を満たしたくてウズウズしています。
右も左もわからぬまま、先輩職員によって教えられる内容も異なり、消化不良のまま日々が過ぎていきます。
新人職員にとっても利用者にとっても不幸な事です。
しばらく勤務した頃に、外部団体が主催する「新人研修」の参加の声が掛かることになると思います。
新人研修はそれで代用されます。

理由③ そもそも新入職員がいない

新社会人となるフレッシュマンが10人や20人もいれば、入社式も様(さま)になるのですが、現状の介護事業所にはそんなにフレッシュマンは入ってきません。
周りを見渡して下さい。
あなたの同期と呼べるフレッシュマンは何人いますか?
ひょっとしたら、あなた1人しかいないかもしれません。
3人も居れば御の字の事業所が多数存在するのです。
仮に3人の新入職員がいたとしても、入社式を開催した場合、明らかに経営側や上司の人数の方が多くなります。
偉いさんに取り囲まれる入社式は拷問に近いものになるでしょうし、開催する側にしてみても、様(さま)になりません。
そういった理由で、介護業界では入社式が無い事業所が多くあるのです。
ひとつの判断基準として、
「新卒職員の入社式や新人社員研修の無い事業所はブラックかもしれない」
という仮説が立てられます。

◆職場で悩み苦しんだ時

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福祉系の学校を卒業して就職された人は特に
・ある程度の専門知識がある
・夢や理想を抱き介護業界に飛び込んだ

という人が多いと思います。
福祉系の学校を卒業していない人も、介護業界に新卒カードを切ったのですから、理想とやる気に満ち溢れていることでしょう。
しかし、そんな自信や理想はいともたやすく打ち砕かれ、打ちのめされ、打ちひしがれます。
その理由は
・事業所によって独特のやり方がある
・介護業務が想像よりハード
・介護以外にも書類仕事が沢山ある
・自分の知識や経験だけでは対応できない利用者が沢山いる
・残業が異常に多い
・理不尽な事で先輩や上司から怒られる
・自分の常識が通用しない

という
「理想と現実の差」に悩み苦しむ時が来る可能性が高いからです。
「社会の厳しさ」と言えば聞こえが良いですが、その殆どは「介護業界独特の摩訶不思議さ」だと言えます。
そんな時、悩みや苦しみを誰かに相談したくなるでしょうが、間違った人選をしないように注意して下さい。
詳しくは『新人介護職員は「誰を信用して誰に相談」すればいいのか』の記事に書いています。
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◆無理をしすぎないことが大切

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こういった記事を書くと
「新入職員を更に減らす気か」
「ネガティブな事を吹聴して人材ロスをさせるな」

などと言われてしまうかもしれません。
しかし、私はただ
「真実を書いているだけ」
「真実を書いたらネガティブになっただけ」
「人材を大切にしたいだけ」

なのです。
私の記事を読んで共感してくれたり、心が救われる介護職員が1人でもいるならば
「書いた意味があった」
と言えるのではないでしょうか。
現状の悪辣な介護業界の真実を正直に伝え、改善を訴え、介護職員が身も心もボロボロになる前に道しるべを示しているという点では
「介護業界に寄与している」
と言っても過言ではありません。
特に新卒で入社された皆さまは、まだまだ先が長い人生となります。
「目的や目標を持って頑張ることはとても美しい」
のですが、介護業界の現状を十分理解した上で、
「正しい選択と正しい努力をして自分の心身と人生を守って欲しい」
と思います。
「今すぐ介護業界から抜け出そう」
とそそのかしているわけではありません。
まだまだ未成熟な業界なので、千里眼で今後の介護業界に光明を見出だしていたり、自分の能力や努力で変えていこうと考えているにしても、それまでに体や心を壊してしまったら元も子もありません。
どちらにしても他人に迷惑を掛けない範囲で
「無理をしすぎない」
ことが大切です。

◆「人格が変わってしまった」と感じたら危険信号

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先ほど「無理をしすぎないことが大切」と書きましたが、新卒の新入職員は無理をさせられる可能性が非常に高いです。
「一番若いんだから」
「若いから体力があるでしょ」
「新人なんだから」
「経験を積むために」

などと言われ過酷な業務を押し付けられがちです。
私も新人の頃、一日中入浴介助を命じられ、断れずにやりきってフラフラになった経験があります。
「困難を乗り越えた先に成長がある」
なんて綺麗ごとを言っている場合ではありません。
そんな事業所は困難しかありません。
そんな状況を耐え続けると
・感情や表情が無くなってくる
・特に何かがあったわけではないのに涙が溢れる
・些細なことでイライラしたり怒りっぽくなる

などの症状が出てきます。
「自分の人格や性格が変わってしまった」
と感じたら危険信号です。
心療内科を受診したり、暫く休養を取ったり、退職することも検討して下さい。
それは、あなたのためでもあり、利用者のためでもあります。
介護現場で事故や事件が起こりやすくなる典型的なサイクルだからです。
私の場合は
「この前フラフラになったんで、もう無理ですね~」
と正直にハッキリと伝え自分の身を守りました。
そんな無茶苦茶な経験をしなくったって
・介護福祉士
・介護支援専門員

の資格が一発合格で取得できましたし
・ユニットリーダー
にも入社して1年半で任命されました。
※その後、二年半で一回降格させられましたが、その半年後に再びリーダーにさせられました。
【参考記事】
ユニットリーダーという謎のポスト(前編)
ユニットリーダーという謎のポスト(後編)
要は未成熟過ぎて、現状でそのレベルの業界なのです。
「介護業界は出世や昇格が早く出来る業界」
という謳い文句でポジティブキャンペーンをしている求人や記事を見掛けますが、私に言わせれば「全て茶番」です。
どこぞの国のハリボテの高層ビルと大差はありません。
そういった茶番が益々介護職員をアリ地獄に誘い込み、陥れ、縛り付け、苦しめる元凶となっていることを、まずは理解することから始める必要があります。

◆まとめ

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仕事なのですから、試練を乗り越えたり課題をクリアして自分を成長させていくことは大切です。
それは自分のためであり、利用者のためにもなります。
そういった本来あるべき常識的な活動を否定しているわけではありません。
介護業界の全ての事業所がブラックとは言いませんが「大体の事業所がブラック」というのは間違いないでしょう。
介護業界にはこれから益々、若い人材が必要でありながら自らそれを遠ざけ無意識に排除しています。
その悪循環を止めれるのは一体誰でしょうか。
介護業界を生き抜くにしても、離脱していくにしても
「自分を守ること」
だけは決して忘れないで下さい。
【関連記事】
介護職員に大切なのは『自分を守る』こと
私からのメッセージは以上になります。


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コメント

  1. スイ より:

    こんにちは!記事を拝見させていただきました!
    実は私、新卒でで介護業界に入ろうか迷っています。色々調べたり給与の計算などを自発的に動いてはいるものの厳しい現実や山嵐さん自身も介護業界の現状を
    取り上げた記事を見た時に、自分はホントに新卒のカードを介護に切ってしまって良いのか非常に不安になっています。
    現実問題、全くの未経験の新卒が介護業界に入ることは現職の方から見てどう思われてるのかを非常にきになっています。
    お時間ありましたら、ぜひ回答をお願いしたいです。長文失礼しました

  2. ダメ人間 より:

    スイさんへ
    blog主の山嵐さんの前の書き込み や 下記の内容にて表現が汚い部分がありますが、どうかご了承下さい。
    (年齢がバレそうですが)自分が新卒の時代は就職氷河期で、自分みたいなバカ学校のOBがいる企業でさえ、超絶に頭が良い学校の人が来るという、世紀末な状態でした。
    そもそも新卒募集がないケースもザラで、とっても運よく面接を受けられたとしても圧迫面接なんてあたり前だし、そんな状態だったので自分も含め周り友人も新卒カードを無駄にしその後は……ネットで調べれば末路が分ります。
    この国の就活ってまだまだ昔ながらの雰囲気・手法が残っている部分が、どっかにあると思うのです。
    スイさんは既にお調べになっているかと思いますが、このご時世の新卒就活市場は報道を見る限り、大企業ほど買い手で中小企業ほど売り手みたいですね。
    新卒カードは過大な表現ですが、「 最初で最後の1度きり 」で「 その後の運命を決める 」カードだと思って下さい。
    福祉でも大雑把に言うと高齢者と障がい者に別れますが、新卒で来る事はどうなのか?という事を言えば、結論から言えば
    「 他業種に行った方が後悔しない可能性が超ーーー高い 」
    です。
    10000%辞めない超絶に覚悟を決めてくるなら、それはそれでアリだと思う部分があって、若い時から頑張って場数を踏みその後は資格取得により、施設長やら理事やら上役に就くケースも0じゃありません。レアですけど。
    また運営先をよ~く調べれば、介護職でもマシになる事もあります。
    数はかなり少ないですけど市町村が運営している施設なら、介護職でも公務員です。
    事業団系・3セクが運営している所だと、介護職でも待遇がよい所もあります。
    ただし上記運営施設にて、介護職の求人は殆ど出てこないと思って下さい。
    その理由は10Kと言われている介護職でも待遇が良いので職員が辞めませんし、もし欠員が出ても求職媒体に出る前に埋まるケースもあります。
    自分は社会保険に加入しただけでも、スイさんがお住まいの街にありそうな医療・社福の法人にて、5つの法人で勤務しました。
    あまりにブラック過ぎて、保険加入前に逃げる=短期離職した株式会社系を含めたら、もっと数が増えますww
    そこらへんにある法人だと昨今の人手不足から入職のハードルは低く、介護職として働いている人間は、大体は最終処分場に捨てられた人間だと思って下さい。
    またそんな法人にて、レアな部類ですがまともな人もいますが、基本は去る=退職していきますし、他は大雑把に分けると下記の様な人が多いです。
    ・元ニートなど社会復帰の人
    ・発達障害を疑われる様な人
    ・自分の様な介護職でしか雇ってもらえないダメな人
    ・中高年でリストラされて他業種・職種では雇ってもらえず、流れ付いた人
    ・特に女性が多いですが離婚をしてシングルマザーとなった場合、手っ取り早く働ける場所が福祉関係ですが、ちょっと「?」な人
    など「 社会のセーフティネット 」的な部分もあるんですよね。介護職って。
    また海外の方の技能実習制度の中に介護が入りました。国が認めた単純労働の仲間入りです。
    若さを無駄にしないで下さい。
    若さ=年齢は絶対に取り戻す事が出来ませんし、基本的には若い内しか入口=門を開いていないケースもあります。
    介護職は雇用・施設形態を問わなければ、年齢を重ねてもウェルカムな状態です。
    この世の中には零細企業なのに、特定分野にて世界シェアの30%を握っているとかそんな会社もあります。
    どうしても何かしらの福祉に関わりたいというのなら、別に介護職じゃなくてもいいと思いませんか?
    例えば福祉用具に関係すれば福祉に絡みますし、主に高齢者をターゲットにした旅行会社だって、ある意味で福祉ww

  3. 山嵐 より:

    >スイさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    お返事が遅くなり申し訳ございません。
    正直な感想を言うと「新卒カードを介護業界で切るのはやめておいた方が良い」と思います。
    もちろん、業界内でも様々な職種がありますので、リハビリ職や看護師などだったらまだある程度の社会的地位と収入は得られるかと思いますが、介護職員の場合はカースト制度の底辺になります。
    「介護業界で施設長や経営者になる」
    などの明確な目標と強い意志があればその限りではありません。
    だってよく考えて下さい。
    介護職員は仮に50歳から入職してもすぐに雇って貰えるし正職員にもなれます。
    新卒カードを切るメリットが見当たりません。
    それ以外のメリットで入職してくる人は
    「収入は少なくても福祉に貢献したい」
    「介護業界を良くしたい」
    「社会貢献できる素晴らしい職業だ」
    という建前のいわば「キラキラ職員」になります。
    そういう人の多くは、家賃も光熱費も食費も払わなくていい「実家暮らしのスネかじり虫」です。
    社会や世間を知らないスネかじり虫が介護業界を支えている、類まれなる業界なのです。

  4. 山嵐 より:

    >ダメ人間さん
    こんばんは~
    お返事遅くなり申し訳ございません。
    そして詳細でわかりやすい解説ありがとうございました^^