介護業界の今後の課題と将来性

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今まで先輩、後輩、同僚含め、多くの職員が辞めていきました。
それを見て
「羨ましい」
「自分は頑張ろう」
「辞めたいけど辞めれない」
「自分の将来の為にどうするのが良いか決めかねる」

など様々な感情を抱きながらまだ続けている人も私を含めいらっしゃるかと思います。
確かに辞めていった人達の表情は明るく晴れ晴れとしていました。

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◆思い起こせば

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辞めていった職員たちを思い起こせば
・永年勤続で表彰された人
・自己犠牲を払い続けた人
・怒られ続けた人
・頑張っていた人
・早々に辞めていった人

など実績を残した人もいればそうでない人もいます。
それが本人の血となり肉となり経験となったかはさておき
「どれだけ頑張っても定年まで同じ事業所で働き続けることが難しい業界なのではないか」
ということを考えてしまいます。
今現在、優良な事業所に在籍している人は別でしょうが、そもそも介護業界には優良事業所が少ないのです。
「技能や知識や能力や資格を身に着け転職」
が合言葉になってしまった業界には非常に脆弱なものを感じます。

◆終身雇用伝説と退職金

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同一の企業で定年まで雇用されるという、今まで当然にあった権利も
・派遣切り
・人員整理
・早期退職制度

などによって伝説のようになってしまった日本ですが、介護業界だけは違います。
企業(介護事業所)は
「いつまででも雇ってやる」
と言っているのに
労働者の方から
「辞めさせて下さい」
「転職します」

と言って終身雇用をお断りしているのが介護業界なのです。
・人間関係
・労働環境
・体力気力の限界
・収入面の将来性の無さ

などの理由があるかと思いますが
とどのつまり
「終身雇用されるメリットが無い」
ということになります。
公務員や上場企業等であれば、定年まで勤め上げればそれ相応の退職金が支給されます。
「早期退職優遇制度」にも賛否両論ありますが、それでも介護業界の我々から見れば「相当優遇された制度」です。
そう考えると離職率の高さの要因のひとつとして
「退職金の頼りなさ」
があるのではないでしょうか。
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◆目先の改善策ばかり

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今まで国が行ってきた介護職員への処遇や待遇の改善方法は
・介護職員処遇改善加算
・外国人介護士の斡旋
・介護職員の給料に1万円上乗せ
・介護ロボットの導入
・勤続10年以上の介護福祉士に月8万円支給(2019年10月~)

などになりますが、どれも目先の改善方法ばかりで焼け石に水状態です。
徐々に改善はしているのでしょうが、生活水準は公務員に遠く及びません。
そんな効果のない目先の改善をするよりも
「給与体系を公務員と同じ」
にすれば即解決となるでしょう。
もちろん、退職金制度も同じにして貰う必要があります。
人員不足も解消できます。
恐らく
「将来なりたい職業ランキングで6位(当社比)」
まで急上昇することでしょう。
「離職率は3%前後(当社比)」
まで下がり職員が定着し
同じ顔触れで統一したケアが行えることで、利用者の生活の質も益々向上することでしょう。
そういった本来あるべき土俵に立ってからが勝負なので、目先の改善は土俵に立ってからやって貰いたいと思います。

◆財源の問題

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介護職員の給与体系や退職金などを公務員と同じにすると財源の問題が出てきます。
現在の財源である介護保険では既に破綻寸前です。
介護保険では残念ながら介護職員に多くの給与を支払う能力を持ち合わせていません。
「では、どうするのか?」
という課題が残ります。
・医療保険と統合する
・介護保険料を値上げする

などの方法が考えられますが、私は
「消費税に手を付けるしかない」
と考えています。
これには反発や反対意見も多いだろうかと思いますが、本当に
「今後の日本には介護職員が必要」
と考えるならば抜本的な解決方法として検討をしていって欲しい具体案になります。
「介護職員は必要だけどマトモな給与や退職金は支払えない」
という虫のいい話は「もうまかり通らない」ところまで来ているのです。


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コメント

  1. ダメ人間 より:

    こんばんは。
    介護業界は団塊の世代の問題もありますけど、今後もマイナス的な要素はたくさんあるのに、プラス的な要素って見当たらない感じがします。
    個人的には介護保険はとっとと破綻した方がいいと思うのですが、意地でもお国はそうさせないでしょうね。
    雇用形態に関して、情けない形ですが会社都合で退職をした経験があるので、終身雇用=正職員という形だけメリットありますw
    会社都合による退職は、ちゃんとした手続きを踏まないと真面目に問題になりますから。
    退職金に関して、1年勤務で退職金が支給される従業員が100後半台の社福に勤務し、そこは中退共に加盟していましたが、ぴったり1年で退職したら金額は45.000円位だった記憶があります。
    単純計算ですが10年で45万ですよね……勝ち組の代名詞の公務員なら、余裕でもっと貰えますw
    以前に介護職に関してググっていたらとある方のblogを見つけ、書かれている内容や特にコメント欄も真面目な内容で、切実な感じがします。
    bolg主の方は退職された様ですが、頭の中がキラキラ系な福祉バカではなく、いい感じで介護職の心の葛藤が垣間見れる感じがします。
    ・やるきのない介護職員のぶっちゃけた話
    ttp://zusioumaru.hatenablog.com/entry/2015/07/17/174941
    ・やる気のない介護職員が仕事を辞めた話
    ttp://zusioumaru.hatenablog.com/entry/2018/04/05/011308
    個人的には、本当は他の職種で働きたいですけど、現実を見て介護職です。
    今まで幾つも勤務先法人を変え、クソ安い金額で夜勤やって体内時計を狂わせるのはバカらしいのでずーっと通所勤務ですけど、手取りの金額が親友が勤めている所(→勝ち組)の残業代のみの金額以下だった時があって、冗談抜きで泣きました。
    まぁ・・・色々と怠けてきた罰ゲームですね。介護職って!

  2. 山嵐 より:

    >ダメ人間さん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    そうなんですね。
    私の事業所は勤続7年で退職した元職員から「退職金は110万円だった」と聞いていますのでマシなほうなのかもしれませんね。
    それでも公務員の退職金の足元にも及ばないでしょうが。
    ご紹介頂いたブログ記事拝読させて頂きました。
    私のブログで発信している内容と似ている印象を受けました。
    同じ思いをしていらっしゃる人が多数存在するということでしょうね。
    悔しいですが、現状の介護職は「人生の罰ゲーム」と言わざるを得ない状態かもしれませんね。