「利用者の病気が原因で発生したこと」でもインシデントになるのか

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介護施設では利用者の身に何かリスクが発生した場合に
・インシデントレポート
・アクシデントレポート(事故報告書)

などを作成する必要があることは
インシデントレポートは「責任の追及をされる」ので書きづらい現実
の記事で書きました。
その目的についても書きましたが、まぁどこの施設でも大体は常に介護職員に責任を押し付けられがちです。
常に利用者と接しているわけですから、リスクが発生し直面する確率も格段に高いと言えます。

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◆利用者の病気が原因の場合

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「病気」と言っても高齢者ともなれば、誰でも何かしらの持病や既往歴を持っています。
常に治療を要する病気の場合はそれ相応の医療機関や治療可能な介護施設を利用するわけですが、特養やショートステイの場合は
「日常的な治療や医療的処置を要しない(症状が安定している)利用者」
を受け入れています。
その持病が悪化したり、感染症のような病気で一時的に体調を崩す利用者も当然います。
実際にあったのですが
朝食の最中に、ある利用者が意識朦朧としフラフラになり座っていた椅子からゴロンと床に転げてしまいました。
すぐに看護師に報告し救急対応となりました。
幸い、ただの胃腸炎ということで命に別状はなかったのですが、その後上司が私にこう言ったのです。
「床に落ちたならインシデントレポートがいるんじゃないか?」
つまり、床にゴロンと転げたということは
「「転落」というインシデントだ」
というのです。
私は「う~~む」と首を傾げてしまいました。
本当に必要ならレポートを作成しますが、この場合の原因は明らかに「病気」です。
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◆どうにも納得がいかない

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インシデントレポートや事故報告書の本来の目的は
・再発防止
・情報の共有
・今後の注意喚起
・改善策の検討

ということになります。
それに則って考えると
原因は明らかに「病気」ですし
再発防止策は「利用者がもう病気を発症しない」になってしまいます。
まさか
「利用者の病気が発症したことをすぐさま(5秒以内)キャッチし駆けつけて転落から利用者の身を守る」
などというスーパーマンのようなことは実現不可能ですし書くわけにはいきません。
今回のことでインシデントレポートを書くということは、目的からズレたことを要求されているのです。
ちょっと納得がいかなかったので
「本当に心の底からいると思います?」
「原因は病気ですよね?」
「防げたと思います?」
「絶対書けと言うなら書きますが改善策は何て書きましょう?」

と上司に聞いてみました。
「う~~ん…じゃあ、いいや…」
という返答。
なんじゃそれは…。
結局要らないのです。
気分で指示や命令をしたり
言ったことをコロコロ変えるのは
「介護業界の上司に多いあるある」
なのです。
常に上司の言いなりになっていては、妙な責任を押し付けられ自己犠牲を強いられてしまいます。
介護業界で働く皆様は、常に自分の思考を停止させることなく
「納得のいかないことは納得がいかない」
とハッキリ意思表示しましょう。


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