「男性職員の寿退社」が相次ぐ類い稀なる介護業界

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基本的に「寿退社」と言えば女性がする退職方法の俗称です。
結婚を機に会社を退職することを指します。
女性の場合、結婚を機に
・家庭に入る
・旦那の収入だけで生活することを選択する
・旦那と同居するために遠方へ引っ越す

などの理由で勤め先を退職します。
会社とも円満に話がつきやすく理解も得やすいので、独身女性は寿退社に憧れを抱いている人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、その先にあるであろう「幸せな夫婦生活」にも夢と希望が膨らむことでしょう。
介護業界にもそういう類いの「女性の寿退社」は存在します。
しかし、介護業界には類い稀なる「男性職員の寿退社」というものが相次いでいる業界なのです。

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◆男性の場合「結婚を機に…」

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男性が結婚をする場合、一家の大黒柱となり家庭を支えていく必要があります。
独身の時は自分だけが生活していければ良かったのですが、結婚後は様々な責任が肩にのしかかってきます。
反面、夢と希望が膨らみ自分たちがこれから築き上げていくであろう「幸せな将来」に対して
・やる気がみなぎる
・気力が充実する
という「ポジティブエネルギー」によって
「益々、仕事を頑張ろう」

と思うことでしょう。
ですから男性の場合、普通は
「結婚を機に退職します」
「結婚をするので辞めさせて下さい」

などということは考えられません。
しかし、介護業界は普通ではありません。
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◆介護業界に相次ぐ男性職員の寿退社

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介護業界には男性の寿退社が相次いでいます。
その最大の理由が
「介護職員の収入では一家を支えていけないから」
という非常にわかりやすい理由になります。
以前『ワンオペ夜勤は過酷「でも夜勤入れて下さい」と言わざるを得ないのが介護業界』という記事にも書きましたが、結婚資金を貯めたり、自分の想像する将来あるべき輝かしい家庭生活を築き上げるためには
「明らかに介護職員の収入では実現不可能」
という結論が容易に導き出されてしまいます。
ましてや『介護職員は新築の家を購入し「一国一城の主」になることは可能なのか?』という記事にも書いたように、一国一城の主にさえなれない可能性が大きいのです。
キャリアアップしたり資格を取得しても大した増収は見込めませんし、仮に定年まで勤めても手取り月収は30万円に遠く及ばないでしょう。
退職金も勤続30年くらいで600万円前後になろうかと思います。
600万円では老後の生活にも不安しかありません。
今現役の我々の年金が、今後何歳から支給されるようになるのかはわかりませんが、仮に支給されても、介護職員では現役時代の収入が著しく低いため、払い込んだ年金額もそれに見合ったものになります。
払い込んだ年金額が少なければ、当然支給額も少なくなります。
現役時代でさえ生活するのにギリギリ状態なのに、貰える年金は更に少なくなるのです。
そうなると
「このまま介護職員として働き続けることは人生の罰ゲームでしかない」
ということにもなりかねません。
いくら
「介護職員として働き続けたい」
「介護の仕事が好き」
「介護職員を辞めたくない」

と思っても、結婚を機に自分の将来設計をしていくと
「辞めざるを得ない」
という結論が導かれることになります。
ましてや、まだまだ先が長い結婚適齢期の男性職員なら、進路変更の選択肢はいくらか残されています。
そういった理由で
「介護業界には結婚を機に退職する男性職員が相次ぐ類い稀なる業界」
なのです。


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コメント

  1. ダメ人間 より:

    男性の寿退社の話しって、もうかなり前から言われてましたよね?
    資格取得時の実習中、まさにこの現場を見て「は?男性が寿退社?」って思いましたもん。
    共働きでも奥さんが妊娠→出産の場合、女性の収入が0になるという最悪のパターンを想定し、男性1人でも奥さん&子供を困らせない=養う為には、お金が必要になりますよね。
    (何事にでも該当しますが)お金の問題があり、修正可能=転職が可能なら他業種・職種に行った方が全然マシというか、そうしないと家庭が不幸になるだけかと。
    度重なる法改正にて処遇の改善はみられるものの、全産業平均と比較して相変わらずな低飛行状態で、もうこの業界は措置に戻した方がいいとしか思えません。
    措置時代は利用者の権利を蔑ろとか色々あったらしいですが、職員の生活もあるし人材不足が激しい中、そんな事を言ってる場合じゃないw
    過去の職場にて措置時代を知ってる方から話しを聞いた事がありますが、男性が主たる稼ぎ柱で家庭を持つ事が出来たし、今の状態=介護保険施行後がおかしいと言ってました。
    今までに従事した法人にて家庭持ちの職員って普通にいましたけど、相方が介護職より給与が高いケースが殆どでした。
    とある職場で入社直後にお局職員から、主人が自分より稼いでいるからこの仕事を続ける事が出来ているけど、結婚する気があるならこの業界で大丈夫なの?って言われましたw
    またお互いに介護職というケースは0ではなかってですが、互いの両親から何かしらの援助が入ってましたし。
    個人的に介護職に従事するという事は、まともな車を購入するとかのレベルから始まり、普通の人が普通に出来る・得る事が出来る部分の中でも、現実的に何かしらを諦めざるを得ないと思いますよ。
    自分は正直に言えば、家庭を持ってみたいと思う気持ちはありますが、低収入が原因で何かあった場合、家庭持ちなら奥さん・子供にも被害が出ますから、だったら被害を負うのは自分だけでいいという形で、もう諦めてます。
    こうなったのも介護職でしか雇われない、自分が悪い=自己責任なんですから。

  2. 山嵐 より:

    >ダメ人間さん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます^^
    そうですね、介護業界の男性の寿退社は以前からありましたね。
    それが現在でも解決していない時点で、「介護業界の成長性の無さ」や「やる気の無さ」や「問題解決能力の無さ」を実感してしまいますね。
    「諦め」という気持ちもわからなくありません。
    少しでも「普通の生活」が出来るような業界になって欲しいですね。