介護事業所の親睦会から退会することは可能か

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どの業界の事業所にもあるかもしれませんが、介護事業所にも「親睦会」があります。
私の事業所の場合、毎月の会費は1000円で年間12000円徴収されます。
その費用は、会社の飲み会等の親睦費用に充てられます。
【参考記事】
職場の飲み会は親睦会費を遣われる
そこまでは百歩譲って諦めもつくのですが、どうしても避けたい慣習があります。

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◆役員が年替わり

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親睦会の役員は
・会長1名
・副会長2名
・会計2名

合計5名で構成されています。
この5名は、立候補や有志ではなく
「毎年、勤続年数順に順番が回ってくる」
というシステムになっています。
これが厄介な慣習で
「やりたくなくてもやらなければならない」
強制的なものになるのです。
先程、役員は5名と書きましたが、厳密にはその上に
・顧問1名
・名誉会長2名

という肩書きの幹部が3名存在します。
この3名だけは年替わりせず、毎年固定の人物になります。
口は出すけど面倒くさいことは他の5名の役員にやらせる迷惑な存在です。
結局は親睦会も自分たち(幹部)の思い通りにしたいのです。
大変なのは駒使いの役員たちです。
業務時間外に会議や買い出しや準備が行われるため
「役員は完全に自己犠牲の存在」
ということになります。

◆役員をやりたくない

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そんな状況なので、誰しも役員だけにはなりたくありません。
しかし、残念ながら順番に回ってくるので、自分の順番が来たら否応なしに引き受けざるを得ないのが現状です。
1年間の役員業務が終わった職員は「ホッ」としています。
もうしばらくは役員に指名されることはないからです。
まだ役員になったことが無い職員は毎年戦々恐々としています。
自分が指名されないことを祈るばかりだからです。
よくよく考えれば
「そんな不毛で嫌な思いをする親睦会とか役員が本当に必要なのか?」
という疑問が出てきます。
大して親睦にならないのに会費を搾取され、役員まで強制される親睦会には何もメリットを感じません。
加入しないことを選択したり、退会することは可能なのでしょうか?

◆法律的には強制できない

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親睦会についての説明を受け、納得した上で加入することには何ら問題はありませんが、説明が不十分であったり納得出来ない場合は加入を強制することはできません。
しかし、大体の場合が入社時に説明を受け
「正職員は全員加入している」
「正職員になるならば職場の親睦活動に協力して欲しい」

などと上手いことを言われ拒否権が無いような雰囲気で迫られます。
一番新人であるが故に
「早々から会社に楯突かないでおこう」
「非協力的とかわがままだと思われたくない」
「親睦活動に協力することは悪いことではないだろう」

という心理状態につけこんで疑うことなく加入してしまうでしょう。
しかし、段々と
「親睦会は意味がない」
「親睦会は迷惑」
「役員に指名されたら最悪」

ということを身をもって理解できてくると
「退会は可能なのか?」
ということを考えます。
結論から言うと「当然退会することも可能」です。
しかし、現実にはその道のりは果てしなく遠いのです。
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◆簡単には退会させてくれない

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法律的に退会が可能だとしても、事業所はそうそう簡単には退会させてくれません。
親睦会は本来「社員互助会」ですから、必要な退会申請を行い役員に承認されれば退会可能なはずです。
しかし、厳密にはその役員の上に法人幹部が鎮座しているので、幹部の承認が必要になってきます。
その時点で真っ当な社員互助会とは言えません。
それに、職員の退会希望を普通に受け付けていたら、ほとんど全員が退会しかねず親睦会というものが成立しません。
ですから「正職員が親睦会を退会する道のりは果てしなく遠い」と言えます。
しかし、「法律上、強制はできない」のですから退会を不当に阻止することは法律違反になります。
そこで事業所は法律に抵触しない範囲でグレーな方法を駆使して退会をさせないようにしてきます。
その代表的な方法が「のらりくらり作戦」です。
退会申請の受け付け段階から、のらりくらりされて色々嫌な思いをする可能性が高いです。
「親睦会規約に退会規定がないから退会は出来ない」
などという意味不明な虚実を言われるかもしれません。
それはただ単に「規約に不備や瑕疵(かし)がある不完全なもの」というだけで、「規定がないから退会できないというのは戯言」でしかありません。
最終的には裁判が必要になってくるかもしれません。
たかだか親睦会を退会するだけで、そんな時間も手間も掛けていられないのが本音です。
たとえ勝訴しても親睦会を退会できるだけであって、弁護士費用や裁判費用という余分なお金も必要になってきます。
介護職員の給料では捻出するのも困難です。
最終的にはそういうリスクや手間を天秤に掛けて
「退会するのもしないのも棘の道ならばこのままでいいや」
という選択をしてしまうのです。
法律的には強制されるものではなく、加入しない権利も退会する自由もあるにも関わらず
「結局は自由も権利もあって無いようなもの」
と言えるのです。
ここで特筆しておきたいのは
「親睦会費の搾取は百歩譲れるものの、役員の持ち回りは本当に勘弁願いたい」
ということです。
親睦会の役員のことを書いていて思い出しましたが『介護施設には泥棒もいた』という役員の事件もありました。
事業所側がそれを隠蔽したことにより事件にまでは発展しませんでしたが
「もうそんな親睦会は解体してしまえばいいのに」
と思っています。


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