介護職員が本音を漏らしにくい「3つの理由」

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最近ではネットが発達し、SNSやTwitterや匿名掲示板などで
・介護職員の現状
・介護職員の悲痛な訴え
・介護職員の生の声

などが見られるようになってきました。
しかし、それでもまだまだ少ない方だと感じます。
そう感じるほど、介護業界の闇は深く問題を多く抱えているからです。
何故、まだまだ核心をえぐった意見や訴えが少ないのかを考察していきたいと思います。

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◆理由①「秘密保持義務」がある

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介護職が愚痴や弱音を吐ける場所をつくるというリスク管理方法』の記事でも書きましたが、介護福祉士には法律で「秘密保持義務」が課せられています。

社会福祉士及び介護福祉士法
(信用失墜行為の禁止)
第四十五条
 社会福祉士又は介護福祉士は、社会福祉士又は介護福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。
(秘密保持義務)
第四十六条
 社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなつた後においても、同様とする。
第五章 罰則
第五十条
 第四十六条の規定に違反した者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
2  前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

法律で義務化されており、罰則まであるのですから、おいそれと秘密を漏らすことはあってはなりません。
情報漏洩があった場合は「守秘義務違反」となってしまいます。
しかしこの条文は厳密には
「人や法人を特定できる状況」
という要件がつきます。
つまり、傍から見て
・事業所
・利用者
・上司
・同僚

などの「特定の個人や事業所」が判別できなければ守秘義務違反に該当しません。
何故なら、特定できなければ被害や損害を被る人も存在しないからです。
条文にも「告訴がなければ公訴を提起することができない。」とハッキリと規定してあります。
逆に言えば、特定できてしまう発言は「アウト」ということになります。
ちなみに「匿名」とか「HN(ハンドルネーム)」での書き込みや発言でも『ネット上の誹謗中傷も刑事罰や訴訟の対象になります』という記事にも書いたように、明らかに法律に抵触している場合、「発信者情報開示請求」が行われれば書き込み者の特定が出来るので注意が必要です。
したがって、そういうことに鑑みると
「初めから発言しない方がマシ」
ということにもなります。
この法律が手かせ足かせとなり、介護職員が現状や訴えを発信しづらい環境にあると言えます。
しかし、繰り返しになりますが、あくまで
「個人を特定できる内容の発言」+「告訴次第」
になります。

◆理由②「言わないことが美徳」と思い込んでいる

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「福祉は社会に貢献する仕事だ」
「社会奉仕の気持ちが大切だ」
「自分は良いことをやっている」
「文句や愚痴を言うのは奉仕ではない」

という考え方です。
もちろん、そうなのですが、介護職はボランティアではなくひとつの職業です。
職業である以上、プロとして専門性を持って働いています。
プロである以上
「自分の働く環境や待遇を改善していきたい」
「改善することでもっと良いケアが可能になる」
「こういう部分を改善すれば業界全体でより良くなる」

と思うのは当然のことです。
それは謂わば「向上心」なのです。
「言わないことが美徳」だと考えている人は「向上心を失った人」と言っても過言ではありません。
また、周りにそういう勘違いした美徳を持っている人がいると
「自分も言ってはいけない」
「皆、我慢しているのだから」

という同調圧力によって正しい発言や訴えが言いにくくなります。
今まで介護業界にそういう風潮が蔓延していたのも事実です。
ですから今も根強く「言わないのが美徳」という洗脳と勘違いをされている介護職員が少なからず存在します。
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◆理由③「世間のイメージ」に押されてしまう

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「介護職員」のイメージについて当ブログではアンケートも行っています。
ある程度の期間でアンケートの集計(【アンケ中間報告(2)】あなたは介護の仕事をどう思いますか?)をして中間報告をしていますが、回答の中で得票数が多いのが
「社会に貢献する仕事だ」
「介護職を尊敬する」

という項目です。
もちろん、介護職員の人の票も含んでいるので一概には言えませんが、世間のイメージは「悪くない」のです。
その「悪くないイメージ」を崩してしまわぬように
・愚痴や文句は言わない
・世間のイメージ通りの職種でいたい
・世間のイメージを裏切りたくない

という人もいるのではないでしょうか。
しかし「尊敬」という意味をもっと深く考えてみて下さい。
・安い給料できつい、くさい、汚い仕事をするなんて「尊敬」する
・安い給料で愚痴や文句を言わず「尊敬」する
・自分には到底できない自己犠牲の塊のような仕事だから「尊敬」する
・年寄りの大便の始末をする仕事だから「尊敬」する

という憐れみにも似た意味も含まれているのではないでしょうか。
「それは被害妄想が強すぎる」
と言われるかもしれませんが、次に得票数が多かった項目を見てみると
「介護職には変な人が多い」
「介護職には将来性がない」

というネガティブなイメージに一転します。
1位から4位までを繋げてみると
「介護職員は社会に貢献する尊敬に値する職業だけれど、変な人が多いし将来性がないよね」
ということになります。
こうなってくると、介護職員としてはもっと声をあげていかなければならないのではないでしょうか。
「変な人がいなくなりますように」
「将来性のある職業になりますように」
「ただただ貢献という名の自己犠牲はもう沢山だ」
「同情や社交辞令の尊敬はもういらない」

もちろん、本当の意味で「尊敬」して下さっている世間の人もいらっしゃるかと思います。
そういう人は決まって、「介護職員のネガティブ発言に寛容」です。
表面上の「尊敬」を口にする人に限って
「介護の仕事をしている人が愚痴や文句を言ってはダメ」
「愚痴が出るのはまだまだプロじゃない」
「努力が足りないから文句が出るんだよ」

などと言いがちです。
そういった介護業界の真実を知らない世間に向けて、介護業界の闇を発信し、世間に知らしめ、自らの置かれている環境を改善していけるのが「本当の意味でプロの介護職」だと思います。

◆まとめ

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私も当ブログで介護業界の闇について情報発信していますが
・秘密保持義務の遵守
・言わない美徳の排除
・世間のイメージへの情報修正

に留意して記事を書いています。
今までの風潮や雰囲気から、言いたいことを言えない介護職員が多く存在するのも事実です。
もし自分の子供や孫や親愛なる人が「介護職員になりたい」と言った時の反応や内心が、本当の自分の本性です。
そういった風評や印象やイメージや社会的地位の現状も含め
「介護職員が本音を漏らしやすい環境と受け皿」
を整えることで事実を発信しやすくなり、闇を照らしていくことが可能になります。
本気で今後の介護業界のためを思うならば、とても大切なことではないでしょうか。


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コメント

  1. デイちゃん より:

    こんにちは。
    ま、介護職だけじゃないですけど、悩むほど仕事を一生懸命やってる人なんて、ごく一部だと思いますよ。
    だから、「こんなに大変なんだよ」って本音を言う人が少ないんだと思います。大半の人は大変な思いしてないから。(笑)
    うちのデイだって、考えてみれば、能天気なスタッフばかりだもの。
    仕事できない人、仕事しない人、無責任な人、何も考えてない人ばかり。
    そんな奴らがさ、「こんな大変な思いしてる」なんてほざいた日にゃ、私は「お前ら何もしとらんやろが!!」って怒鳴り散らしますよ。
    そうそう、私は結局、運動会参加したんですよ。常勤さんにたのまれて。総合司会しましたよ。
    でもまあ、グダグダ感ものすごかったです。
    スタッフは何も動かない奴らばかり。指示がなかったら動けない、動かない。
    準備しとけって言われてもしてない。役割わりふられても覚えてないししない。
    まあそんな奴らが、「大変だった~」なんてほざいたら、はりたおしますね。
    そんなんだから、自分がイベントの担当になっても何もできないんだね。バカばっかり。
    というわけで本日のまとめ
    ①介護職で、仕事できる人・仕事している人は、意外と少ない
    ②なので、介護職で、仕事で悩んでいる人は、さらに少ない
    以上です。(笑)

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    そうなんですね。
    そもそも論としてあり得る話ですね。

  3. デイちゃん より:

    管理人様は、仕事できるし仕事してるから、「こんなに大変なのに」って思ってると思うんですよ。
    でも、たいていの介護職って、意外とノーテンキですよ~。
    毎日さぼりまくってる奴。朝から晩まで座ってるだけの奴。
    重度の介助は絶対にしない奴。重度には絶対行かない奴。
    イベントとか何もしない奴。
    月のレクとかあたってても何もしない奴。
    モニタリングとか書類作成が何もできない奴。パソコン使えない奴。
    仕事できる人・仕事してる人って、どうしても、「できる人・してる人」からの目線になるから、「介護イコール大変な仕事」ってことになると思うんだけど。
    仕事できない奴・仕事しない奴からすると、「介護イコール意外と楽な仕事」ってなるんだと思いますね。
    口では「大変だ~」って言うかもしれないけど、実際は大変な思いしてないんだから、ツイッターでわざわざ「大変だ」ってつぶやいたりしないよね?(笑)
    だって一日座ってるだけですよ?
    「あ~毎日座ってるだけで給料もらえて、楽な仕事~」って感じなんでしょうね。
    介護は、働いたら負けなんです。(笑)

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます^^
    そうなんですかね。
    さすがに1日座っている介護職は見たことがないですね><

  5. デイちゃん より:

    います、います。一日中座ってるカスタッフ。さぼりまくってる根性腐ってる奴ら。(笑)
    私のデイ、昔、二人のババアスタッフがいたのですが、もうこいつら、一日中座ってた。
    私のデイって、昔は、役割分担で「リーダー」になったら、基本的に業務分担には名前入ってないんですよ。
    リーダーは、全体を見て適宜手伝う感じで、記録物は責任もって書き上げるんですが。
    ババア達は、リーダーになったら、介助作業いっさいせず、一日中座って、ゆっくり内容のない記録書いてた。他のスタッフ、めちゃしんどいし。
    でも、ババア達は、介助は何もしないから内容ある記録書けないし、家族からクレームになったり、実地指導で問題になってた。
    私は、「リーダーにも業務を割り振れ」「リーダーは必ず午前中入浴介助にしろ」「リーダーに介助させて内容ある記録を書かせろ」「座ってるだけの奴はいらないから勤務から外せ」と何回も何回も管理者に言って、今では一日中座って内容のない記録を書いてる奴はいなくなったんですよね。
    ババア達は結局クビになりました。でもババア達は、「介護の仕事して体こわした」と嘘ばかり言って、今は生保受給してるそうですよ。どこまで腐ってるんだろ。
    さぼってるだけの奴はいらないんです。
    でも派遣でもいろんな施設に行きましたけど、さぼりまくってる根性腐った奴ら、たくさんいましたね。
    介護職の敵は上層部じゃなく、さぼってる介護職なんだと思います。

  6. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    なるほど、そうなんですね。
    デイサービスの場合は夜勤がありませんが、もしそういう職員がワンオペ夜勤をしたらどうなるんでしょうね。
    それこそ、新聞やニュースに載る存在になるのかもしれませんね。

  7. デイちゃん より:

    ああ、その話書くの忘れてました。
    同一法人のグループホームからデイに捨てられてきた、仕事何もしないできない男カスタッフがいたのですが。
    そいつがグループホームで夜勤だったときは、本当に何もしてなかったらしい。
    オムツ交換とか何もしてなくて、朝早出の人が来てみたら、オムツざぶざぶ!!オムツかえようとしたら、オムツが重た~い!!一晩中放置かよ?って感じだったらしい。
    本人に問いただしたら、「一人でいっぱいいっぱいだった」だって。いやいや、あんたさぼっとっただけやろ?みたいなね。
    そいつは、スタッフが何人かいると完全にサボる、一人でも完全にサボるって感じでしたよ。
    サボる人って、良心や良識がないので、どんなことをしてもサボりますね。
    最後は結局クビになりました。さようなら。

  8. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    クビになった人多いですね(笑)
    結局、介護職でも相当資質の低い人はクビになるんですね。
    その点は私の気づきです。