介護施設で行われる「水分テスト」とは?

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私は今の介護施設に入職してから教わったのですが、皆様は「水分テスト」ってご存知でしょうか?
決して「水の水質を調査するようなテストのこと」ではありません。
研修や資格取得の際の教科書にも書いて無くて、インターネットで検索しても「水分テスト」に関する記述やエビデンスが見当たらなかったので、今回は「水分テスト」について記事を書こうと思います。
ひょっとしたら施設ごとで名称が違うのかもしれませんので、その際は教えて頂けたら幸いです。

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◆水分テストとは

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水分テストとは、利用者に嘔気(吐き気)が無いかを確かめる為のテストで、約30cc~50ccの水分を飲用して貰い、その後30分間の状態を観察します。
どんな時に水分テストを実施するかというと
・嘔気や嘔吐があった場合
・転倒等で頭部をぶつけた可能性がある場合

などにバイタルや他の症状に異常が無く様子観察をする過程で、利用者が落ち着いた頃や食事提供前に実施します。
ここで大切なのは
「水分30cc~50cc」
「飲用後30分間の状態観察」

になります。
実施30分後、看護師に報告し状態の変化や嘔気嘔吐が無ければ食事を提供します。
ここで口を酸っぱくして言われるのが、あくまで少量の水分です。
いきなり100ccや200ccもの水分を飲用させると、状態に異常がある場合は嘔気が復活したり、誤嚥などのリスクがあります。
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◆この前見た「インシデントレポート」

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私は概ね施設内の全ユニットのケース記録やインシデント(アクシデント)レポートを確認するように心掛けているのですが、「水分テスト」に関するインシデントレポートがあがっており内容を確認しました。
「看護師に「水分テストを実施するよう」に言われたのでお茶を250cc飲用させてしまった。更には30分経過していないのに「異常なし」という報告をしてしまった」
という内容でした。
「お茶250cc」と「30分経過していなかった」という点が問題だったようです。
このインシデントレポートで色々考えさせられてしまいました。
・万が一、利用者に特変があった場合は確かに問題
・だけど30分経過していないのに報告してしまったのはインシデントか?
・あれだけ言われているのに何故こんなミスが?

確かに利用者に異常はなく、ゴクゴクお茶を飲んだようです。
介護職員にしてみれば
「ゴクゴク飲めるくらい元気なんだ、良かった~、さぁ早速看護師に報告だ!」
という感じだったんだと思います。
悪気は無いにせよ、決められたことや指示を段取り通りにこなせないのも問題です。
そういう介護職員に対して
「こいつはヤベ~奴だ、インシデントを書きなさい」
という流れだろうと思います。
私が思うに
「確かに250ccはマズかったよね、インシデントかな」
「報告を30分以内にしちゃったのは正してあげればいいだけかな」

と感じますが
「何度言ってもわからない、間違えてしまう」
という介護職員だとすれば総合的に
「色々闇を感じてしまいます」

◆まとめ

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皆様の事業所では「水分テスト」ってありますか?
どうされていますか?
「介護職員VS看護師」
という構図とは別に、介護職員の資質や記憶力や専門性にも疑問を感じてしまったインシデントレポートでした。
そもそも「水分テスト」というものが、私の施設だけ介護職員が実施しているものだとすれば、他の事業所であればインシデントにさえならなかった出来事だとも思います。
どちらにしても、処遇改善を訴えていく以上
「我々介護職員の資質や専門性ももっと磨く必要があるな」
と感じました。

コメント

  1. デイちゃん より:

    水分テスト??
    私はてっきり、嚥下状態を評価するための水飲みテストのことかと思ったのですが・・・。
    吐き気がないかどうかを調べるテスト?というのは、はじめて聞きましたね。
    でも普通に考えたら、30㏄の水を飲んでも影響なんてないと思います。
    というか、人間て唾液を飲むでしょ。安静時唾液量が10分間で4ml以上らしいから、嘔吐や転倒があった後落ち着いて・・・の間に、30㏄くらいの唾液は飲んでる気がしますけど。
    そのあたり、施設の看護師に聞いてもらえますか?(笑)

  2. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    唾液は高齢になると分泌量も減りますし、1回30~50ccでないと意味がないのかと思う所です。
    恐らく、1回4mlの水分テストだとインシデントになると思われます(笑)

  3. デイちゃん より:

    連投すいません。
    で、この水分テストして、異変がなければ、「大丈夫」となるんですか?
    医者の友達に聞いてみましょうか?来週会うので。笑われそうだけど。
    そもそも嘔吐とは、腹痛があれば胃腸炎や肝炎、胸やけがあれば逆流性食道炎、下痢を伴えば食中毒、頭痛があれば脳出血、などなど、痛みなどの異変とセットで何らかの病気の兆候を示している場合があると思うので、水飲んで異変ないから大丈夫~ではなく、そのあとの様子観察が必要だと思うのですが。
    あと、嘔吐と転倒は同じなんですか?
    転倒で頭をうてば、頭部の骨折や内出血などの可能性がありますけど、嘔吐と一緒くたにして、水飲んで大丈夫そうだから大丈夫~ではないと思いますが・・・。
    慢性硬膜下血腫って、症状が出るまで時間がかかるのは誰でも知ってますよね・・・?
    看護師さんを、質問攻めにしてみてください。(笑)

  4. MASK より:

    こんばんは!
    「水分テスト」自分も初耳です!!
    それは介護職員がやるんですか?
    看護師がやればいいと思うんですけど。
    看護師の指示の仕方にもよるんじゃないですかね?
    車の運転と一緒で、わかってる”だろう”は危険です。
    わかってない”かもしれない”という前提でやらないとです。
    新人教育で痛感してる事です。
    自分たちの常識は新人さんの常識とは違って通用しないって事・・・orz

  5. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    返信ありがとうございます。
    はい、是非聞いてみて下さい。
    その後の様子観察は確かに大切ですし、当然しますね。
    「中枢性嘔吐」と「末梢性(反射性)嘔吐」がありますので、「水分飲んで大丈夫」というわけではなく、水分を飲ませて異常があれば様子観察ではなく救急的な対応も視野に入れれるという点で一種の目安でしょうか。
    「全く何もやらないよりやった方が指標になるかな」程度でしょうが、全く無意味なのだったらやらない方がマシかもしれませんね。
    でも「ただの様子観察で水分テストをせずに普通に食事を提供するよりもマシ」というのは私でも何となくわかりますね。

  6. 山嵐 より:

    >MASKさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    まぁ特養という性質上、介護職員がやることになってしまっています。
    常識が年代とか世代で変動するものであるとすると「常識ってなんだろう」という人生の迷子になってしまいそうですね。