介護職員だからと言って「いつでも」下(しも)の世話が出来るというわけではない

Pocket

illustrain10-kaigo21.png
3大介護は
・食事
・排泄
・入浴

になります。
もちろん、それだけをしていればいいというわけでもなく、最近では
「心身の状態に合わせた介護をしなさい」
という方針になっています。
他にも書類仕事やパソコン業務など、多岐に渡るわけですが、「プロの介護職員」ならば業務上オールマイティにこなす必要があります。
もちろん得手不得手や個々の突出した専門分野がある場合もありますが、どの分野でも最低限のボーダーラインを上回っているのが「介護職員の専門性」と言えます。
今回は「その専門性を業務外で発揮できるか?」ということを書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

◆業務外とは

gatag-00010490.jpg
業務外とは仕事中以外の時になります。
つまり、公休などの「プライベートな時間」のことです。
もちろん、「育児や親の介護の時に介護士としての専門性を活かせた」という人も多くいらっしゃるでしょうが、そういう予定されたものではなく、「業務外での突発的な出来事や予期せぬ事態が発生した場合にどうなのか?」ということになります。
以前『「お客様の中に介護士はいませんか?」と言われる時代は来るのか』という記事を書きましたが
「日常の中で介護士が必要とされる時代はこないのではないか」
という結論で終わりました。
しかし読者の中には
「いやいや、これから街の中でも介護士が必要とされる時代は来ますよ」
「高齢者や認知症者が増えていくのできっと介護士の専門性を発揮できる日が来ると思います」

等のご意見を頂きました。
「なるほど、そうかもしれないな」
「まだまだ介護士の専門性も捨てたもんじゃないな」

と思ったものの、ハッキリとそのイメージがつかめませんでした。
具体的にどういう場合に介護士が必要とされるのでしょうか。
今日何となく「こういうことではないか?」と考えていたことがあります。
(スポンサーリンク)

◆それは出来ない「下(しも)の世話」

ijime_girl.png
今日実は午前中に会社の健康診断に行ってきました。
会社の健康診断であっても介護職員は「公休」で受診するわけですが、待合室で待っていると他の患者やデイケアの利用者が何名かいらっしゃいました。
全員、どこを見渡しても高齢者ばかりでした。
痰がらみの咳払いをしたり大きな声で話し込んだりされていました。
そういう風景を眺めていて
「もし万が一、今この高齢者の中の誰かに、すぐに排泄物等の世話と処理が必要になった時、自分は即座に動けるだろうか?」
ということを考えてしまいました。
「う~ん…無理かも」
公休なので私服でしたし、グローブ(手袋)も無いし仕事のスイッチが入っていない状況で
「下(しも)の世話はちょっと無理」
というのが私の正直な感想です。
もちろん、そういう感想を抱いたのは私だけで、他のプロの介護士は即座に動けるのかもしれません。
プライベートでも即座に排泄物の処理が出来るのが介護士の専門性だとすれば私はプロ失格です。
排泄物を垂れ流している人が街にいた場合
「この中に介護士はいらっしゃいませんか?」
と探され指名されるのは少し悲しい気分です。
もちろん、仕事ならやります。
介護職員だからと言って、いつでもどこでも下(しも)の世話が出来るわけではないのです。