医者のプラセボ(プラシーボ)効果は絶大

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プラセボ(プラシーボ)効果とは、「偽薬効果」とも言われています。
本来は薬効として効く成分がない薬(偽薬)を投与したのに、病気が快方に向かったり治癒したりすることがあります。
恐らく、偽薬であっても信じて服用することによって「精神的な安心・安定」だとか「病は気から」ということに通じ、効果が表れているのだと思われますが、その詳しいメカニズムは解明されていないようです。
特に高齢者は「薬」に対して「特別な感情」を抱いているように感じることがあります。
重度の認知症者は例外ですが多くの高齢者からは
「ご飯は食べなくても薬は飲まなくてはならない」
「薬さえ飲んでおけば安心だ」

という強い情熱を感じます。
「早くあの世からお迎えが来ればいいのに」
と口癖のように言う高齢者でさえ、薬はしっかり服用します。

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◆介護施設でのプラセボ効果

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中には、薬に依存してしまい用法用量を超えて投薬を希望する利用者もいるため、介護施設でも時々「偽薬」でのプラセボ効果の恩恵に与っている利用者も存在します。
そういったケースは、家族や主治医や関係専門職とカンファレンス(会議・協議)をした上で、偽薬を投薬する場合があります。
本人には偽薬だと伝えずに
「効果のある薬です」
と言ってブドウ糖や乳糖の偽薬を服用させます。
すると確かに効果があるのです。
頭痛を訴えて、一日に何回も鎮痛剤の服用をしたがる利用者に偽薬を投薬すると
「薬のお陰で治りました」
ということが確かにあるのです。
恐るべし、プラセボ効果です。
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◆医者の診断もある種のプラセボ効果

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先日、夜間に激しい腰痛を訴えた利用者がいました。
あまりに痛がるので、家族へ連絡し、翌日病院受診となりました。
しかし、休日だったため、救急外来での受診となり、専門の整形外科医がおらず、泌尿器科の医者が対応したようです。
問診とレントゲン撮影を行い
「特に異常所見は認めないけど、カロナール(解熱鎮痛剤)と湿布を処方しておくので、また後日に専門の整形外科の受診を勧めます」
という診断で帰ってきました。
特に何か治療的なことをしたわけでもなく、問診とレントゲンを撮っただけなのですが、医者の
「異常所見なし」
という言葉に浮足立った利用者は病院受診から帰ってくると表情が明るく腰痛さえ軽快していました。
皆が内心思っていました。
「昨日のあの痛がり方はなんだったんだ」
これはある種、専門外ではあっても医者という立場の人間が
「異常はないという診断をしたことによるプラセボ効果ではないか」
と思いました。
昨日まで苦痛表情を浮かべながら、食事も喉を通らず車椅子で移動していた利用者が、病院受診後には
・満面の笑み
・食欲旺盛
・いつも通り歩行

という状態まで回復したのです。

◆まとめ

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やはり、医者という社会的地位とステータスの高い人物からの発言や診断は絶大な効果があるようです。
同じ専門職といえども、我々介護職員では「全く超えられない壁」があることも痛感しました。
特に高齢者は「医者を神格化」さえしているきらいがあります。
今後「介護福祉士」の社会的地位とステータスを上げていくに当たって、専門職としての発言やケア方法によって、どういう内容でどの程度の「プラセボ(プラシーボ)効果」を与えていけるか、ということも、ひとつのモノサシとなるのではないでしょうか。

コメント

  1. とも より:

    こんばんは
    高齢者にとって医者は神様ですね。私と大違い…私は「医者ならなんとかしてよ」と無理を要求しちゃいますから笑
    介護福祉士にプラセボ効果はないかもしれませんが、職員の中にはは何かを持っている人がいるかもしれませんよ。先日不思議なこと言う利用者がいました「あんたはすぐ来てくれるで(ナースコール)鳴らさんでいいわ」と。よく分からない理論ですが、呼んでもすぐ来ない、言い訳言う職員はちゃんと来るか心配だからトイレに何度も行く。すぐ来る職員は気が楽だから、本当に行きたい時だけトイレに行く。
    結局、その人頼みなので職関係ないかもですがね。
    中には不穏を増幅させるトンデモ職員もいませんか?うちには利用者と不穏になる職員もいます

  2. アングラー より:

    昔は情報も少ないから医者を絶対視してたんでしょうね。今はネットでもある程度の病気の情報は仕入れられるから今の若い人が年寄りになる頃にはそこまで医者は絶対視されてないんじゃないかと個人的には思います。
    ともさんの利用者さんの謎発言に関して「あなたは様子をちょくちょく見に来てくれるからいちいち言わなくて良いわ」ってことかなぁ、現場見てない解釈なのでなんとも言えませんが

  3. 山嵐 より:

    >ともさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    なるほど、スタッフの発言や行動で利用者の発言や行動が違ってくることは確かにありますね。
    トンデモ職員はうちにもいますよ。
    不穏にさせるだけさせて帰っていくので、残された職員がつらくなりますね。

  4. 山嵐 より:

    >アングラーさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    高齢者の医者に対する信頼感は絶大ですね。
    ともさん書き込みについては
    「正しい(というか普通の)対応をしていれば、利用者から信頼が得られ、必要以上に不穏な状態にさせる頻度も減る」
    という意味かと思います。
    それだけ職員の中にも「普通のこと」ができない人間が存在しているのも事実ですね。

  5. とも より:

    山嵐さん、アングラーさん、気にして見てくださりありがとうございます。
    だいたいそんな感じです。
    どうもナースコール鳴ってもすぐに(可能な範囲でですよ)行かない職員や、トイレに行くと「さっき行ったばっかやよ」と言う職員がいるようです。
    ナースコール鳴ったら部屋に行く、またトイレ?(と言っても多い時間帯だと30分に1回ぐらい)て思っても黙って介助する、当たり前かもしれないんですけどね。

  6. 山嵐 より:

    >ともさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    わかります。
    人間ですから一言多く出てしまいそうになるのを堪えるのが専門性ですかね><