介護事業所の「劣悪な人間関係や労働環境」の改善を職場全体で取り組めない理由

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多くの介護事業所が人員不足に喘いでいます。

その原因は
・低賃金
・過重労働
・人間関係

などの劣悪な待遇や環境によるのは明らかです。

逆に言えば、それらが改善すれば人員不足も解決するはずです。
上司や管理者や経営者も含め、職場全体で改善に取り組めば少しずつでも解決していくのですが
「そんなことはわかっているのに改善に取り組まない介護事業所」
が無数に存在しています。

その理由は一体何なのでしょうか。

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◆理由①「上司や経営者が劣悪さを認識していない」

いくら現場スタッフが改善に取り組もうと思っても、上司や経営者が取り合わなかったり、意見が食い違うことが多々あります。

「介護業界はこういうもの」
「うちは介護業界の中ではマシな方」
「人間関係が劣悪だなんて思っていない」
「自分の捉え方次第だろう」

という考え方が上司や経営者にあると改善どころか前にも進みません。

そもそもパワハラの張本人が
「確かに人間関係は劣悪だね、改善しなきゃね」
なんて言うはずがありません。

現場と経営者の間には埋めきれない深い溝と常識を超越した認識の差があるのです。

◆理由②「今のままで居心地が良い人がいる」

改善するためには職場全体で行動を起こしていく必要があるのですが
「現状に満足している人」
が少なからず存在するので一致団結することが困難です。

現状に満足している人とは
・自分の思い通りにできる権限を持った上司や経営者
・年収350万円もあれば御の字の職員
・無責任で適当な仕事をしていても一人前の給料が貰えている職員

などです。

これらの人達は「別に今のままで良い」のです。
そういう人達が少なからず存在する事業所では、一致団結はまず不可能です。

◆改善していくためには

上記の理由により、劣悪な人間関係や環境を改善していくための前段階の
「職場全体で一丸となり改善に取り組む」
ということが非常に難しい状況です。

そもそも本当の意味で一致団結できるような事業所は最初からホワイトでしょう。
それ以外の多くの介護事業所では
「本当の意味で職場全体で一致団結できる方法」
を模索していく必要があります。

一致団結を履き違えて
「苦しい時こそ一致団結して頑張ろう」
などという精神論や根性論を持ち出し、結局は何も変わらないどころか現場スタッフに自己犠牲を強要し、しわ寄せばかりして疲弊させる上司や経営者がいますが
「それは一致団結ではなく使い捨てと全く同じ」
だと言えます。

劣悪な職場環境を改善していくためには
「本当の意味で一致団結できる環境を整える」
ことが最優先になります。

【関連記事】
「しんどい時こそ力を合わせて頑張ろう」という綺麗ごと

しかし、それができるだけの風通しの良さがあれば、既に本願成就と言っても過言ではありません。

「卵が先か鶏が先か」の世界です。

ですから、まずは上司や経営者が
「自事業所の劣悪さに気づく」
「指導力や経営手腕の無さに気づく」
「経験や実績や職能によって正当な評価が出来る基準を明確化し実行する」

ということから始める必要があります。

◆介護業界の闇(まとめ)

上司や経営者が現状に気づくために
・第三者委員会
・行政の監査

などに期待を寄せがちですが、残念ながらいつもスルリとすり抜けてきます。

「労働組合の設立」という選択肢もありますが、1から設立するとなると相当な蕀の道が待ち構えているでしょうし、「仮に上手くいっても自分の大切な何かを失ってしまう」ような気がします。

ちなみに、介護事業所固有の労働組合ってあまり聞いたことがありませんが、労働組合が存在する事業所にお勤めの方がいらっしゃいましたら状況などを教えて下されば幸いです。

まとめますと
「上司や経営者に劣悪さや無能さを気づかせる方法がないのが介護業界の闇」
だと言えます。

コメント

  1. アングラー より:

    うちの職場の場合ですが。上司は外国人労働者を入れて頭数確保する方針です。日本人の処遇がよくならない限り、お金を稼ぐために来た外国人が他の業界に行く可能性を考えられてない。
    現場の人間は「本人は自己犠牲払ってるなんて思ってないから大丈夫」とのことでそれが通れば世の中のブラック企業は存在しないことになる、本人が違法残業と思わなければOKなのであれば。
    結論としてはこの人達は現場が壊滅して初めて過ちに気づくのだろうなと。それが介護業界の限界。
    でも上司にも同情はします。現場の状況すら知らずに作られた仕組みの中で介護報酬を人質に取られてその枠内で運営してるから。
    沖縄特攻前の大和の乗員じゃないけど「敗れて目覚める」のが最上の道な気がしてきました、最近。それで割りを食うのは誰かという話ですけど…

  2. デイちゃん より:

    どんな職場でも、サボる奴や性格の悪い奴はいるし、人によって常識・良識が違うので、なかなか一致団結するのは難しいでしょう。
    人格はロボトミー手術でもしない限り、変えられないしね。(笑)
    なので、「正しいことは正しい」「悪いことはゆるさない」というような、当たり前のことが当たり前に通る、風通しの良い職場にするのが目標ですね。
    たいていは、サボってる奴がサボりまくってて、まじめな人が何人分もの仕事をさせられてたり、ハラスメントやいじめが普通にあったり、利用者に対する敬意がなかったり・・・とか、おかしなことばかりまかりとおってる職場が多いと思います。
    「あなた、そんなサボってるなら今月で首よ?ちゃんと働きなさい。」「ハラスメントは犯罪って知ってますか?即刻やめなさい。」「もっと利用者に丁寧に接したら?あなたの仕事は何?」
    とか注意して、おかしなことをまともに修正するのは、難しいですねえ。
    注意しても修正しない・できない人も多いから。
    結局はやめさせるしかないけど、ますます人がいなくなるし。
    私の職場は、もうとにかくサボり病が蔓延してますね。
    スタッフがとにかくサボる。管理者が注意してもサボる。
    今なんて、担当がフロアになってたら、「ラッキー、今日は入浴じゃないんだ~、楽~、サボっとこう」みたいな感じ。
    で、管理者が「午前中は座って記録を書くな」と言ったら、記録を書くのすらやめて、ぼけ~っと突っ立ってテレビ見てる。(笑)
    いやいや、記録するんじゃなくて、利用者と関われよ。話しかけてお茶いれて様子観察してさ、そうすりゃ体調不良に早く気づけるし。
    退屈そうな人にはレク材渡すとかしようよ。
    ・・・と思うけど、だ~れもしませんねえ。
    だからなぜか入浴の私が、入浴の合間にレク材配ってる。おかしいな?
    でも私がいない日は、利用者ほったらかし。だから、ケアマネとか見学に来て、「あら?利用者ほったからかし?じゃあこのデイには紹介しないとこ」ってなって、利用者激減。(笑)
    管理者も、いくら営業しても、スタッフがさぼってる限り利用者は増えないって、やっと気づいたみたい。(笑)
    もともとは、サボりまくりのババアナースとババア介護士が、サボりのはじまりですね。そいつらは朝から晩まで座ってサボってた。
    そいつらがサボりまくってて、それを見た他のスタッフが、「ああ、ああやってサボってればいいんだ~」ってなって。
    その後グルホから捨てられてきたカス常勤さん達もまあ一日中サボるサボる。
    もう気持ちのいいくらいサボる。(笑)
    腐ったミカンって、一つあると、箱の中のミカンが全部腐るんですよ。
    だから腐ったミカンを早く廃棄しなきゃいけない。
    どうやら、私の職場は手遅れで、スタッフはすべて腐ってしまったみたいです。

  3. 山嵐 より:

    >アングラーさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    敗れて割を食うのは、利用者の家族でしょうか。
    ひいては介護離職にも繋がり日本経済にも波及しかねませんよね。
    しかし計算上は明らかに破滅に近づいているはずなのに、まだまだ破綻せず首の皮一枚繋がっていますよね。
    現場が破綻する前に人格破綻をしてしまう介護職員が多く、事故や事件に繋がっているのだと思います。
    さて、今後どうなることやら。

  4. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    腐ったミカン説、とてもよくわかります。
    人間なんて弱い生き物ですから、楽な方に流れていきやすい性質があります。
    それを管理統制し困難に立ち向かって乗り越えた人間にメリットを与えるシステムを作り実行していくのが「組織」というものだと思います。
    本来あるべき姿を「組織」として考えた場合、多くの介護事業所は「組織ではなく寄せ集めの烏合の衆」だと言っても過言ではありません。

  5. 文旦 より:

    こんばんは。初めてコメントします。「腐ったミカン」「烏合の衆」すごくよくわかります!うちの場合はタバコですね。別に吸ってもいいんですけど、業務中に頻繁に出て行くのはやめてほしいです。夜勤中にほとんどタバコふかしてコール対応しないのに、「しょうがないね」で済まされている。必死に仕事するのが馬鹿らしくなります。

    • 山嵐 より:

      >文旦さん

      はじめまして、こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      タバコ問題、よく聞きますね。
      タバコを吸わない人にとったら不平不満が出てしまうでしょうね。

      喫煙者の休憩時間を30分に減らして、残りの30分を細切れにして喫煙の時間に充ててもらうという対応は如何でしょうか?
      でも、好き勝手に現場を離れられるのも困りますよね。

  6. オバオバ より:

    はじめまして!有料老人ホームにて看護師をしていますが、私のやりたい分野がはっきりしたため退職願を出しました。社長に呼ばれ理由を聞かされました!「社長の理想の押し付けのやり方にはついていけません!」2時間にも及ぶ話し合いを行いましたが、介護自体を知らない社長なので、まったくもって話し合いになりませんでした。覚悟を決めました
    11/30付けで退職します。6年間頑張ってきましたが、この施設からの卒業をきめました。
    次の仕事は決まってなかったのですが、ある会社に出会い、志の同じ社長さんとであえました。訪問看護の道に進みます。私は志の同じ施設が作りたいと常に思っていて、でも資金がない状態です。この話をしたところ社長さん。2~3年後には入居施設も作る予定とのこと・・・まさに運命を感じました。もっとスキルアップし施設を任される人間になりたいです。運命が好転しました。こんなこともあるのですね。
    お互いに進みましょう!

    こちらに対してのコメントが当てはまったので重複してしまい申し訳ございません。

    • 山嵐 より:

      >オバオバさん

      はじめまして、こんにちは~
      こちらの記事の方がコメントの内容が当てはまっていたのですね。
      わざわざご丁寧にありがとうございました^^

      私も何か目標がないとダメなタイプなので、まずは目標をみつける努力をしたいと思います。