退職時に「全ユニットや全部署に菓子折りを配って回る」介護施設の悪しき慣習

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私の事業所だけかもしれませんが
「退職直後に誰もが行う慣習」
があります。

それは
・全ユニット
・全セクション
・全部署

に対して菓子折りなどの「御礼の品」を配って回る慣習です。

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◆礼儀はわかるけれど

いつ誰がそういう経緯で始め出したのかはわかりませんが、恐らく事業所が設立された遥か昔から行われているのでしょう。

「辞めていく人間が御礼を言うのは当然だ」
「御礼を何かの品物で印(しるし)として持参するのは当然だ」

という労働者の弱い立場につけ込んだ悪しき慣習だと思っています。

もちろん、辞めていくのだとしても
「立つ鳥跡を濁さず」
という常識はわかります。

しかし、全員が全員、円満退社ではないにもかかわらず、最終的にはそういう悪しき慣習が現在も続けられています。

確かに、残された職員にしてみれば
・菓子折り
・コーヒー詰め合わせ

などを貰えば嬉しいものです。

だけども、いつも貰う立場としても、自分が辞める立場になるとしても、どちらの側に立ってももの凄く違和感を感じてしまいます。

◆違和感①「特段お世話になっていない部署にも菓子折り」

こういう時だけ妙な「平等」を発揮します。

退職する時に本当に自分がお世話になった部署やセクションやユニットに「心から感謝の意を持って菓子折りを持参」するのはわかります。
しかし、何故かそうでもない(大してお世話になったわけでもない)部署にも菓子折りを持参する慣習に違和感を感じます。

そりゃ確かに貰える部署と貰えない部署があると不平等に感じますが、そもそも
「退職の際に感謝の意を表したり伝える」
というのは平等だとか不平等だとか、そういうものではないと思うのです。

だから「全部の部署に菓子折りなんて持って来なくていい」と私は思うのですが、昔からの慣習で全ての退職者が現在も全部署に菓子折りを持参しています。

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◆違和感②「退職する時までお金を使わなくていい」

現場職員の給料なんてたかが知れています。
中には「低賃金がイヤになって辞める人」も存在するというのに、全部署に菓子折りなんて配っていたら、それだけで1万円は下りません。

・全ユニット
・事務所
・地域包括&居宅介護支援事業所
・医務(看護師)
・託児所

これらに仮に1000円程度の菓子折りを配ったとしても総額で1万円は軽く超えます。
辞める時まで、何でそんなにお金を使わなくてはならないのでしょうか。
本当にバカバカしくて「そんな慣習やめればいいのに」と心から思っています。

◆違和感③「皆がやっているから自分もやる流れ」

誰かがこの悪しき慣習を断ち切らないと、今後も続いていくでしょう。

辞めていく全員がやっている以上、自分も同じことをやらないと
・常識も礼儀もないやつだ
・やっぱり変わった人間だ
・菓子折りひとつ持ってこないケチくさいやつだ

などと思われてしまうのかもしれません。

確かにそう思うのもわからなくもありません。
今まで退職していった数々の先輩職員が同じように全部署へ菓子折りを配って辞めていったのに、自分だけしないというのはとても心苦しい気持ちは誰でもあると思います。

「とりあえずその最後の儀式さえ済ませれば退職できる」
という神経性の麻痺毒にでもおかされてしまっているのでしょう。

しかし、本当に自分が心の奥底からお礼と感謝の意を伝えたいのなら別ですが、何故辞める時まで「介護事業所の常識とか礼儀というわけのわからない慣習」に踊らされなければならないのでしょうか。

その辺は、「郷に入っては郷に従い、右にならえ的な悪しきジャパニーズスタンダード」もあるのかもしれません。

◆まとめ

もし私が退職することになれば、この悪しき慣習を断ち切ってやろうと思います。

私一人がやらなかったからと言って、その後はどうなるかはわかりませんが、考えれば考えるほど「スケールの小さいムラ社会」でしかありません。

本当に御礼や感謝を述べたい人やセクションにはそれ相応の御礼を申し上げればいいと思いますが、こういうバカバカしい慣習にはついていけません。

「自分が悪く思われたくない」という自己防衛もあるのでしょうが、何も悪いことをしているわけではないですし、人がどう思おうが勝手です。

むしろ、菓子折りを配って辞めていこうが、そうでなかろうが、私は何とも思いませんし、もっと言えば
「人員不足の事業所こそ各職員に菓子折りでも持ってきたらどうか」
とさえ思っています。

退職していく職員が、なけなしのお金を使って菓子折りを配って回るなんてナンセンスです。

皆様の事業所では退職時に菓子折りを配る慣習はありますか?

コメント

  1. デイちゃん より:

    こんにちは。
    やめる時に、他のスタッフとかにものを配る習慣、ありますね。
    でもうちは、やめるスタッフがデイだったら、デイのスタッフだけに配ってますね。
    それも菓子折りを事務所に持ってきてあいさつするとかじゃなくて、ちょっとしたお菓子(個包装のおせんべいを一袋とか)と手紙を一人一人の引き出しに入れとくってかんじですね。
    常勤さんはたいていは会社とケンカしてやめる場合が多くて、みんなに丁寧にあいさつをするというよりは、日曜日とか事務所に人がいない時を見計らって自分の荷物を運び出して、シャッと消えるって感じですよ。
    そんなに丁寧にあいさつはしないですよ。だってやめるんだし、もう二度と来ないし。会社ハガイし、管理者ハガイし。
    例えば、自分の親が自社のサービスを使ってて、で親が亡くなった後に事業所にあいさつに・・とかだったら、菓子折り持っていくかも。
    私も親戚が自社のヘルパー使ってて、亡くなった後、訪問の事業所に菓子折りは渡してお礼を言いましたが。
    自分が辞やめる時に菓子折りはいらないでしょ。別に世話になってないんだし。むしろ、今までありがとうございますって、商品券でも欲しいですよ。(笑)
    あ、昔スタッフがやめる時、プレゼント渡すからって、管理者にお金を徴収された覚えがある。
    逆に、やめる人のためにお金は徴収されてませんか?

  2. チュンコ より:

    こんばんは。まさにタイムリーな記事です。明日最後の勤務日なんですよね笑 ウキウキ気分でお菓子何にしょーかなー、とネット検索していたら、、、最後の日に私物とか全部持って帰るのも無理なんで、改めて来るときに渡そうと思ってました。
    長く勤めたので、色んなフロアに関わりがあり、致し方がないのです。
    少し前までは送別会とかもありましたよ、転職でも。さすがにいまはみんな余裕がなくなりやらなくなりました。個人的にはお菓子より利用者さんに挨拶できないのが心残りですが、湿っぽくされたくないから仕方ないなと割り切ってます。辞めたもの勝ちの優越感に浸る代償と思えば、お菓子配るのも密かな楽しみじゃないですかね?性格悪いかなぁ笑

  3. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    手紙ですか!?
    なんだか菓子折りよりハードルが高い気がしますね(笑)
    辞める人のためにお金の徴収は、結構昔にある程度上の立場の人が定年退職とか勇退する時は「強制ではなく希望者だけ」という名の半強制で徴収されたことがありましたが、それ以降はないですね。

  4. 山嵐 より:

    >チュンコさん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    昔は今よりも色々ありましたね。
    最近は皆の余裕がなくなったり、倫理やコンプライアンスの問題が大きく関わってくるようになったのでだんだんと減ってきていますね。
    本来は利用者にも挨拶をするのが筋なのかもしれませんね。
    現状では、なかなか難しい問題ではありますが。
    「辞めたもの勝ちの優越感」は、将来の見通しが明かるく、「勝ち組み確定」しているのならありかもしれませんね^^

  5. MOCO より:

    旧型特養には配りましたよ。
    ・介護職
    ・看護職
    ・事務所
    ・ディサービス
    ・厨房

    全ての部署にお世話になったからです。

    • 山嵐 より:

      >MOCOさん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます^^

      お世話になった部署には配ってもいいと思います。