強制参加の「8月度リーダー会議」に出席した結果

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以前『「来月のリーダー会議はリーダー全員参加」という上司からの通達』という記事を書きましたが、先日開催された8月度のリーダー会議に出席してきました。
中には公休で参加しているリーダーも何人かいました。

会議手当がつくものの、半強制的な会議への参加は、様々な職員の自己犠牲の上に成り立っていると言えます。

「新体制になったから」という摩訶不思議な理由で会議への強制参加の通達があったわけですが、参加してみると「恐ろしく感じたこと」が色々あったので、記事に書こうと思います。

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◆人員不足でプラスの夜勤者が配置できていない現状について

現在、夜勤はワンオペの配置になっています。

フリーで動ける「プラスの夜勤者」という配置を以前は毎日していましたが、最近は人員不足によりたまにしか配置されていません。

しかも、人材ロスを最小限にするために、そのプラスの夜勤者は「利用者のことをよくわかっていないパート職員」にやらせています。

まだまだ
「プラスの夜勤者」=「人材ロスの存在」
という概念が払拭できていません。

それでも夜間に二人介助が必要な時や、アクシデントが発生して夜勤リーダーがユニットを離れる必要がある時に、一時的に見守りやコール対応をしてもらえるのでプラスの夜勤者は重宝するのです。

問題は『介護施設のワンオペ夜勤の暗黙の了解「救急車に同乗したくない」』の記事で書いたように、救急搬送が必要になった時に救急車へ同乗する場合です。

利用者のことをよく知らないパート職員を同乗させるわけにはいかないので、ユニット夜勤者が同乗するわけですが、これがまた同乗してしまうと帰ってくるまで相当な時間が掛かります。

場合によっては夜が明けてしまうでしょう。
看護師や上司が駆けつけてくれれば助かるのですが、何故かうちの施設はそういう体制が確立されていません。
(恐らく夜中に出動するのが嫌なのと、駆けつけても現場対応さえままならない体たらくだからだと思います)

ですから、今まではその日出勤している夜勤者だけが右往左往し、過重な対応を強いられていました。

ましてや、プラスの夜勤者がいない日に救急搬送が必要になれば、それはそれは過酷で、日々「アクシデントや救急搬送が発生するかもしれないロシアンルーレット」をさせられているような気分です。

そういう状況を改善するために、今回のリーダー会議で議題にあがりました。
介護課長が言いました。

「人員不足なので日中の職員を確保するために、プラスの夜勤者が取れていません」
「夜勤者の負担を考えて、係長と主任と相談して案を持ってきました」

私はそれを聞いていて
「人員不足でプラスの夜間者が配置できないなら、もっと施設規模を縮小すればいいのに」
「そもそも、あなたたち上司が夜間に駆けつければ話は早いのに」

と内心思っていました。

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◆「夜間の待機職員を配置してはどうか」という議題

続けて課長の発した議題に目ん玉が飛び出そうになりました。

「正職員の介護職が順番に夜間の待機をしようと思います」
「待機の職員は電話が鳴ったら施設に出勤して業務フォローをして下さい」

この期に及んで、まだ介護職員をこき使おうと言うのでしょうか。
待機になれば夜間に鳴るか鳴らないかわからない電話を枕元に置いておかなければなりませんし、万が一、施設から電話が鳴れば出動しなければなりません。

家にいても気の休まらない時間を過ごすことになります。
しかし、更に課長の次の発言を聞いてハラワタが煮えくり返った上に飛び出そうになりました。

「今のところ、待機手当はありません」
「もし、出動することがあればその労働時間に対する手当は出ます」
「試しにやってみようと思うのですが、質問や意見はありますか?」

私は
「ふざけてる…」
としか思えませんでした。

つまりは「無償(ボランティア)で待機をやれ」ということなのです。
この施設、そしてこの上司たちはやはり何もわかっていませんし、何も変わってはいませんでした。

犠牲を払う職員をすり替えただけで、誰かがババを引く「自己犠牲の自転車操業」でしかありません。

そして怖いのは、勝手に上司だけで決めてきた内容を
「まずはお試しで」
などと言いながら、既にやる気満々なことです。

◆もっと怖いこと

私は
「もっと施設規模を縮小したらどうか」
「上司である課長、係長、主任が順番に待機をしたらどうか」
「下の職員に無償で待機をさせるのは酷すぎる」

ということを言いました。

それに対する返答は
「今のところ、これ以上の施設規模縮小や自分たちが待機をすることは考えていない」
ということでした。

要は介護職員が夜間の待機を「やるか」「やらないか」のどちらかしか選択肢が残されていないのです。

とんだ会議のとんだ議題です。

私は反対である旨とその理由を沢山並べました。
そんなに沢山発言をするつもりではなかったのですが、私の中では
「絶対にありえないこと」
「お試しで一度始めてしまうとずっと続く可能性が高い」

と思ったので何とか阻止したかったのです。

そしてもっと怖いことがありました。
それは「他のリーダーは全員うつむき、自分の意見を言う人物が一人もいなかったこと」です。

たまに質問は飛んでいましたが、賛成とも反対とも言わず当たり障りのない内容でした。
「まさか、皆は夜間の待機に賛成なのか?」
「全く自分の意見がないのか?」
「これがリーダー会議なのか?」

私にとって、その場の空気が一番怖かったです。

◆多数決には手をあげる(結果)

結局、そのまま全リーダーによる多数決になりました。

「待機に賛成の人」
と議長が言うと、誰も手をあげませんでした。

「待機に反対の人」
と議長が言うと、他のリーダーたちはうつむいたままスッと手をあげたのです。

これには予想外だったのでちょっとビックリしたのと、下を向いたまま手をあげる姿がゾンビか幽霊に見えてしまいました。

それはさておき私も含め、全リーダーが「反対」という採決により、待機職員の配置はなくなりました。

しかし、「反対」で終わってしまうと何の解決にもなりません。
他の代替案や改善策を検討するとか、下の意見を拾い上げる姿勢がなければ、やはり「不毛な会議」としか言いようがありません。

そもそも、自分の意見さえ言えないような人でもリーダーになれるのですから、今後も混沌とした「自己犠牲の自転車操業をする運営」が続いていくのでしょう。

コメント

  1. アングラー より:

    やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ(山本五十六)
    山本五十六に関しては評価が分かれる人物だけど、この言葉は好きです。
    部下に自分が出来ないことを押し付けてはいけません。後はノブリスオブリージュという言葉を贈りたいですね、そんなふざけた人達には。

  2. 山嵐 より:

    >アングラーさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    山本五十六の名言ですね^^
    介護職員はいつでもどこでも「押し付けられ係」「シワ寄せられ係」のような存在になってしまっていますが、そういう現状を改善していきたいですね。
    自分ができないことを押し付ける上司もどうにかしたいものです。

  3. デイちゃん より:

    こんにちは。
    オンコールは課長や係長とか、現場に入らない人がするしかないですね。
    当然緊急対応はできるんだろうし、どうぜ現場じゃ役に立たないんだから、救急車乗るくらいはしてくれないと。(笑)
    というか、プラスの夜勤者も、パートがいない日は課長や係長がすればいいのでは?
    だって、みんないなくなったら、いつかは現場に入らなきゃいけなくなるんだから。

  4. oka より:

    山嵐さん
    こんにちは、
    いつもいつも
    本当に
    1番楽しみにしています。
    さて、今回のお話しの件・・・
    この会議は、
    【パワハラ】ですね・・・
    山嵐さん意外の
    リーダーの方々の、
    ただうつむいている様子を
    想像すると・・・
    その口に出せない方々の
    【ストレス】の方が心配です。
    あぁ・・・
    そして
    空回りしている山嵐さんを
    想像すると、また
    むなしくなってしまいました。

  5. とも より:

    こんばんは
    山本五十六の言葉をここで聞くとは。
    私の勤務してる施設でも、この言葉は実践したいね、と言う上司いますが、実際には太平洋戦争中の軍部のように「上級職は責任をとらない」を実践しています涙
    さて、本題ですが、まさにぼくがリーダーに愛想を尽かしている理由がこれです。会議で何も言わず「決定事項」という押し付けばかり持ち帰る。「これおかしくないですか」「本当にできますか」と言っても「決まったものだから仕方ない」「言っても聞かないだろうし」ばかり。
    自分ならこういう視点で言う、ここがおかしいと言うのになあと会議後の話を聞いて、イライラと失望がたまってしまいます。

  6. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます^^
    上司たちはそもそも来る気はないみたいですが、そもそも仮に来たとしても救急車への同乗はする気がないようです。
    「やっぱり状況を知っている職員が乗った方が良いでしょ」
    と言って逃げ腰です。
    確かに言っていることはわかるのですが、やはりこんちきしょう感満載ですね。

  7. 山嵐 より:

    >okaさん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます^^
    新手のパワハラですかね。
    本当、虚しいばかりです。
    だから会議に出席したくないのです。

  8. 山嵐 より:

    >ともさん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます^^
    会議が話し合いや検討の場ではなく、ただの通達や押し付けの場でしかない所が問題ですね。
    それなら、通達事項を書いたプリントを配布するだけでいいと思います。

  9. デイちゃん より:

    現場に入らない奴らは、現場の仕事は「ひとごと」ですからね。
    「してないからわからない」「してる人の方がわかるでしょ」
    アフォ?現場の仕事からしかお金入ってこないよね?それでお前らの給料が払われてるよね?その意識ある?
    典型的な役立たず。ゼロな人達。引き算な人達。
    仕事をしないから、仕事できない、だからさらに仕事しない。
    で、現場にどんどん仕事を足し算していく人達。
    自分がしようとはしないんですよ。だって自分の仕事が増えるから。ずるいよね~!!
    一回介護職全員がストライキして、課長とか係長だけで仕事させてみたいよね~!!(笑)
    そうそう、さぼりまくってた元妊婦常勤ですが、8月から復帰したのですが、さっそく体調不良で休みました。現在1週間休んでる。(笑)
    だってさ、1年もだらだら遊んでて、急に肉体労働なんてできないでしょ。
    で、急に休んじゃったらさ、代わりはいないし、ただでさえ人不足で人員配置基準も満たしてない状態だから、もうひ・さ・ん。(笑)
    で結局、管理者が毎日入浴介助に入ってます。
    その点では私のデイの管理者は、自分が現場に入ってるから、ちょっとましかもしれませんね。
    ま、そもそも人員配置基準も満たせてないんだから、その時点で管理者の責務を果たしてないからアウトですけど。
    あとは管理者がいつ倒れるかな・・・ってだけですね。(笑)
    私?
    私は、もともと悲惨な状態は慣れてるから。別にキレたりしませんよ。(笑)
    昔なんて、入浴者30人なのにスタッフ二人しかいなくて、で午前中じゃ終わらないから午後からも入浴するんだけど、休憩回してるから私一人で8人くらいさばいて。
    その後体操レクだけど、また介護スタッフ2人しかいなくて、しかも徘徊しまくる利用者がいるのに。で常勤カースは「今日ナースミーティングがあるから」とか言って二階に上がると言う。どんだけ非常識なんだろね~。
    なのでものすごくひどい状況を経験すると、ちょっとひどい状況は別に~となりますね。
    ただ、「しんどい思いしてやってやってるんだよ?」「これ以上度がすぎるとどうなるかわかってるよね?」「デイスタッフが全員いなくなったら大変だよ?」「デイの売り上げと利益でこのセンターもってるんだよね?」という無言の威圧感は忘れないようにしています。アッハッハ。

  10. ぽんたつ より:

    大変な会議に出席されたのですね
    私も、私だけがワーカー側の利の為に事業所の提案に反対をしていながら、仲間たるワーカーの他リーダーの子らが俯いて発言しないという会議という名の方針発表会を数度経験しました
    ブログを見て、現場が想像できるかのようでしたw
    若輩ながらあなたのように能力のある人は、その能力を後進の為に行使しなければならないと思うのです。
    あなたがそこまで楯突いて意見していなければ、その議題「とりあえずそういいことだから、強い反対意見も出ないしやってみましょう」ということになっていたかもしれません
    そういう意味で、悲しいけれど、あなたの力の上に成り立っている施設なのでしょう
    お互いに頑張りましょうね

  11. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんにちは~
    お疲れ様です^^
    上司たちにとってみれば「ひとごと」なのかもしれませんね。
    その時点で職責放棄・職務怠慢ですが。
    過酷な環境に慣れてしまうというのもよくわかります。
    でもそこに対価が伴わないから「こんちきしょう感」が生まれてしまうのですよね。

  12. 山嵐 より:

    >ぽんたつさん
    こんにちは~
    コメントありがとうございます^^
    どこも同じような状況なのですね。
    職員一人一人の意識改革も必要なんだと思います。
    群れたいわけではないですが、一人で意見を言っても
    「お前だけの考えだろ?」
    と言われておしまいです。
    不毛な会議でしたが、確かに参加しなければ「決定」していたのかもしれません。
    そういう意味では参加した価値があったのかもしれないですね。
    私もまだまだ勉強不足な若輩者ですが、「心穏やかに普通に働きたい」という当たり前の環境は確保していきたいですね。
    正直、ストレスフルな日々です(笑)
    お互い頑張りましょう^^

  13. デイちゃん より:

    こんにちは。
    現場がどんなに荒れようが、現場に入らない奴らは関係ないので、知らん顔ですね。
    デイサービス、配置基準を毎日満たしてないまま営業させて、それでいいのか?支店長さんよ?
    でもさ、いい加減にしないと、現場スタッフがみんないなくなったら、お前ら困るだろ?
    いやその前に違法な営業状態を誰かが市役所にチクっちゃったら?大変だね~。
    ま、でもそうなっても支店の奴らとか、言い訳してそのままダラダラいそうだな。根性腐ってるから。(笑)
    会議の内容があらかじめわかってれば、他のリーダーとしめしあわせることができるかもしれないけど。
    オンコールの件とか、だまっておいて会議で急に出して、リーダーたちがどう答えたものか考えてるうちに、どさくさにまぎれて了承させようとしたんですね。
    やり方がきたねえ。
    でもま、課長さんも、「山嵐がいたら無理じいはできねえ」ってわかったでしょうよ。
    私のデイも、前にいたパワハラ管理者が、ミーティングで、「これからはパートにリーダーをやらせて、業務分担を決めたりとか送迎を組んだりとか、そういう仕事もしてもらう」「休日希望はなくして、どの日も勤務してもらう」とか、急に言い出したんですよ。
    で、パートが反論できないうちに、どさくさにまぎれて了承させちゃうつもりだったみたいだけどさ~。そこはま、私がけちょんけちょんにたたきつぶしたわけですけど。(笑)
    パワハラ管理者は、おとなしいスタッフにがみがみ言えば言うこと聞くだろって思ってたみたいだったけど、そうはいかないよね~。
    でもハゲタカの鷲津さんも、「勝負は、とにかく負けないように最後まで戦う。勝てないまでも、とにかく負けない。負けないために全力を尽くす。」って言ってた。
    施設の管理者に勝つのは難しいと思うけど、とにかく負けない、簡単に従わない、なんでも言うことは聞かない、と粘りたいところですね。
    個人的には、金融のディールと異なって、介護業では現場のスタッフが最強のはずなのにね?って思うんですけどね~。

  14. 山嵐 より:

    >デイちゃんさん
    こんばんは~
    返信が遅くなり申し訳ございません。
    市役所にチクるって、結構最後の奥義みたいに思われていますが、意外と事業所へのダメージって少ないんですよね。
    やはり、なあなあになっている部分と事業所が潰れて利用者の行き場がなくなることを懸念しての手心が加えられているように思います。
    手心と言うと語弊があるかもしれませんが、要は罰則がなくせいぜい介護報酬の返還か改善勧告なんですよね。
    上司のとち狂った発言や方針をけちょんけちょんに出来る人材が増えることが介護業界の発展に繋がるのかもしれませんね。

  15. めど立てたい人 より:

    あるとき同僚と話をしていて、これはダメだなと思いました。
    記事の通り、管理人さんには仲間ができないし、いない。
    その同僚も、どうやら他多数の職員も今のブラック企業に適応できてしまっている。
    ブラック企業を渡り歩いたのなら兎も角も、他企業や業界で異常なことも受け入れている始末。
    私の勤め先の上司も管理人さんに似た状況なようで。

  16. 山嵐 より:

    >めど立てたい人さん
    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^
    やはりどこも似たような状況ですよね。
    事業所や行政(及び国)の意識改革と並行して、我々現場職員の意識改革も必要だと感じています。
    しかし、そうならないような研修や教育をされて飼いならされていく環境なので、まずはそういう問題に「気づく」現場職員がまだまだ少ないように感じます(郷に入っては郷に従え的な)。