営業職と介護職の違い

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私が介護業界に足を踏み入れたキッカケや前職については過去記事で書きましたが、私の前職は営業職です。

私は今から数年前(2016年ケアマネ試験に合格したので、そのくらいの年数だと思って下さい)に今の介護施設に就職しました。 それまで...

営業職もなかなか過酷でした。

つまり、「どんな仕事でも大変」というのは間違っていないと思います。

私はブログ記事で度々「思います」という言い回しを使っていますが、これはある程度の判断の幅をあえて持たしているからです。

「自分はそう思う」

「でも他の人は違う考えかもしれない」

「確定ではない」

という幅です。

私の考えが全て正しいわけではないと思うからです。

そのことが、この記事と何の関係があるのかと言うと「営業職ではまず「思います」という言葉は使わない」ということが言いたいのです。

どういうことかは、後ほど書いていきたいと「思います」。

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営業職と介護職の違い

営業職と介護職の違いを比べてみたいと思います。

仕事着や制服

私が営業マンをしていた時は常にスーツに身をくるんでいました。

介護職の今は会社が支給してくれたポロシャツやジャージです。

※制服が無く自前で勤務する介護事業所もあるかもしれません。

もちろん、営業職時代のスーツは自前です。

毎日着ているとすぐに生地が擦り切れてしまいます。

今までに20着以上はスーツを買ったと思います。

安物のスーツでも1万円くらいはしますので、20万円以上は使ったことになります。

そう考えると、介護職の方が仕事着についてはお金が掛かっていません。

ノルマの有無

営業職に付き物なのが「ノルマ」です。

介護職にはノルマがありません。

この点で言えば介護職の方が気楽のように感じますが、営業職のノルマは「数値目標」であるのに対して、介護職は「数値で見えない圧力」という名のノルマを感じます。

つまり、営業職の場合は、「自分の数値目標が達成できれば完了」するのに対して、介護職の業務は数値として見えないが故に、「いつまでやってもいつまで経ってもキリがない」のです。

自分の仕事が終われば帰れる、ということもありません。

「利用者の状態が落ち着いたら帰れる」とか「人員不足だから残業を強いることで何とか現場を回す」ということが常態化しています。

営業職のノルマは「会社の利益のため、自分の営業成績のため」であるのに対し、介護職は「会社の無能さをフォローするため、同僚や利用者のため」に見えない圧力を掛けられているのが特徴です。

介護職には「自分のため」という目標が存在しません。

発言や意志表示

私の経験上、営業職のノルマは「ちょっと頑張れば達成できそうな数値」ではありません(そういうノルマも存在しますが)。

「圧倒的に不可能ではないか?」と思ってしまう数値をノルマに掲げられます。

そのノルマを見て

「うへーちょっと無理です」

などと言おうものなら

「やる気がない」

「やる前から無理とか言うな」

などと言われてしまうでしょう。

ですから

「頑張ります」

「やるだけやってみます」

「達成しようと思います」

「できると思います」

と言うのですが、それでも許されません。

「思います」は通用しないのです。

営業マンに掲げられた達成不可能と思われる高いノルマに対しての発言や意志表示は「必ず達成できるものとして意志を表明し実行する」ということになります。

つまり内心無理だと思っても

「必ずやりきります!」

「必ず達成します!」

「やりきってみせます!」

「できます!」

と言うのが正しい発言と意志表示になります。

しかし、わざと無理なノルマを与えられているので達成できないことの方が多いかと思います。

ノルマが達成できなかったら怒られるのではなく、その過程における姿勢や、結果の数値(ノルマにどれだけ近づけられたか)が評価されるのです。

反面、介護職はどうでしょうか。

「暴力行為のある利用者に寄り添う介護をすれば改善するはずだ」

「リスクをゼロにすることがプロの介護職としての努めだ」

「人員不足なんだから残業するのが当たり前だろう」

などと言われ数値の無いノルマを言い渡されます。

営業マンのように「やります」「やりきります」と言った所で、暴力の被害に遭ってしまったり、事故が発生してしまったり、自分にとって無価値な残業を強いられたりしてしまいます。

そうすると

「対応や寄り添い方が悪かったんじゃないか」

「他の方法があったんじゃないか」

「事故を発生させた犯人は誰だ」

などと過去に遡り揚げ足取りや吊るし上げや嫌味がネチネチと始まります。

こんな状況では、ノルマが無い介護職の方が気楽とは言い切れません。

だって、介護職の場合はただただ「人員不足や無能な運営管理」の問題でしかないからです。

それは現場職員の責任ではありません。

上司や事業所や業界全体の問題なのです。

給料

営業職の場合、ノルマが達成できたり、それに近づくことが出来れば、それ相応の給料やボーナスが貰えます。

しかし介護職の場合は、せいぜい残業手当が貰える程度です。

運良く、介護や利用者のタイミングが合えば、暴力行為が発生しなかったり、事故が防げたりするかもしれません。

だからと言って給料には反映されません。

せいぜい、志しが高い(と言われている)若い介護職が集まる某大会や某甲子園などで、大声でキラキラしたことを叫ぶことができるくらいでしょうか。

私の個人的な感想ですが、あの光景を見るとおぞましくて鳥肌が立ってしまいます。

新興宗教の洗脳やねずみ講団体が行うセミナーに酷似しているからです。

私は絶対に参加するつもりはありません(その前にお呼びが掛かりませんが)。

まとめ

どんな仕事でも大変なのは間違いがないでしょう。

そしてどちらにも良い部分と悪い部分があります。

しかし、介護職の場合は「自分のためにならない目に見えない空想理論を押し付けられた上に、失敗すれば揚げ足を取られたりマウンティングをされる」という異質な文化があります。

良い部分がいくつかあっても、たったひとつの狂った文化の為に、全てが台無しです。

せっかくこれだけ市場を拡大していける土壌があるのですから、他の産業や業界を見習って「自分のために」「従業員のために」「従業員の家族のために」「皆が幸せになるために」という思考が持てる余裕と方針が出ればもっと良い業界になっていけるのではないでしょうか。

コメント

  1. デイちゃん より:

    こんにちは。
    介護もノルマありますよ。
    在宅系だと、利用者数・稼働率・売上・利益・新規獲得数など、毎月ノルマを設定され、何パーセント達成できたか評価されます。
    達成できないと、パワハラ支店長からのそりゃもうしつこいしつこい追及が。
    みんな、「こんなくだらない会議してる暇あったら、営業やサービスに出りゃいいんじゃね?」「そもそも支店の課長とかいらなくね?」「お前らもサービス出ろや」と思ってるけどね。

    そちらのショートはノルマはないんですか?
    ま、営業できるかどうかギリギリの状態なのに、利益がどうのって言われてもさ~、「だったら無駄に給料高いお前らが現場に出ればいいじゃん」ってみんながキレるだけでしょうけど。

    • 山嵐 より:

      >デイちゃんさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      介護職はノルマは無いですね。
      そちらのノルマって相談員や管理者レベルの人間に課せられるんじゃなく介護職に課せられるんですか?

      介護職は現場業務やモニタリングや月次報告書やリスク報告書の作成だけでヘトヘトなのに、稼働率や売り上げまで考えていられないですね。
      やれと言われればやりますが、その場合、給料は35万円は欲しいところですね。

      • デイちゃん より:

        はい、常勤さんはノルマありますよ。相談員や管理者以外にも、常勤の介護職もいますので。
        営利企業が介護業してると、当然ノルマはありますよね。社福とかはゆるいかもしれないけど。
        常勤さんというか正社員さんは、基本的に、四半期ごとの目標を立てさせられて、目標達成度によってボーナスなども決まってきます。これは普通の会社と同じですね。
        あと毎月の拠点の会議の際、必ず目標を言わされます。
        「来月は何件営業に行って、ご新規を3件獲得します」「行事などを積極的に行って利用者に追加利用をよびかけて売り上げ目標達成します」とか。

        で、ちなみに、パートの介護職も毎月研修があるのですが、研修の際は研修受講シートを書くのですが、年間目標を書くところがあって、「レクなどのアクティビティを充実させ、利用者様が意欲的に取り組める機能訓練を実施し、利用者を増やして稼働率98%を目指します」とか書くんです。
        ま、時給で働いてるパートさんは利用者増えようが減ろうが関係ないんですが。利用者減ると自分の勤務時間減らされるだけだし。
        でも利益が多く出ると、処遇改善金が増えるんです。もっと昔はパートの人も一時金がありました。

        介護だともともとの給料が安いし、一時金といってもそんなに多くないので、ノルマだけあってもね~って感じだと思います。
        しかも介護報酬は減らされる一方なので、先は暗いですね。

      • デイちゃん より:

        連投すいません。
        事務所のホワイトボードに今月の売り上げ目標が書かれてて、「達成率は今何パーセント」とか書かれているんです。
        で、先月の稼働率も掲示されてて、毎月の業務ミーティングで、パートの人も稼働率の数字を聞かれるというね。
        現場の状況には興味ないけど、金もうけにはとても熱心な会社。(笑)

        で、ミーティングで、「売り上げを上げるにはどうしたらいいか?」とか管理者に聞かれるから、私は「今来てる利用者で明らかに介護度があってない人を、介護度が重くなるように働きかけたらいいんじゃね?」「したら同じ手間で売り上げだけ増えるんだし」とか意見言ってますね。
        それで何人か区変かけて、実際に介護度が上がって、簡単に売り上げ上がったっていうね。(笑)

        • 山嵐 より:

          >デイちゃんさん

          おはようございます。
          返信ありがとうございます^^

          数値目標ではない年間目標のようなものはうちもありますね。
          「レクを充実させる」
          「毎日体操をする」
          というものですが。

          介護の世界で売り上げを上げようと思ったら、稼働率と介護度を上げることになりますね。
          利益を追求しようとすると経費削減とか人件費削減になりますね。

          だから多くの利用者を少ない職員で介護することを目指してしまう状況になってしまうのかもしれませんね。

          そして、売り上げを上げるために、利用者の介護度を上げるようなケアをしていく…ようになると本末転倒ですが。
          適切な区分変更は必要ですね。

  2. とも より:

    こんばんは
    ノルマないですねえ。ですが「職員が足りないから誰かいない?」とか「よりよい施設にするにはどうすれば?」など、言われますね。
    職員不足は事務所側の責任だと思いますし、掲げた人員配置にできないなら言い訳せず、頭を下げろって思います。

    営業職との違い、がんばった人ほど仕事量あたりの単価が安くなるので、雑な言い方ですが、がんばったらがんばった分だけ損をするところでしょうか。

    • 山嵐 より:

      >ともさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      そうですよね。
      とにかく介護業界は図々しいの一言です。

      やる気を失わせるプロ集団ですね。